タンボロッジさんにステイ中の中日。
会津バスに乗りまして約40分くらいのところにあります、湯の花温泉まで足を伸ばしました。
湯の花温泉のある集落には、川沿いに小さな共同浴場が点在しています。
4つある共同浴場には混浴が2か所、男女別が2か所あるのですが、男女別の弘法の湯と湯端の湯に入りました。どちらも源泉かけ流しの小さな温泉です。
こちらは、湯端の湯。背景には湯の花温泉神社です。
そして、パンフレットに載っていましたお蕎麦屋さんに行ってみようと向かったのですが、、店舗らしい雰囲気はなく、どうみても普通の民家です。でも、小さな看板が掛けてありましたので、思い切って玄関を入ってみました。
70代くらいのご夫妻が、一瞬どうしようか、、というふうに顔を見合わせていたのですが、「時間はあるか? 今からやるからよ」、とご主人がおっしゃって下さり、暖かい居間に通されました。
湯の花温泉の裁ちそば処「滝音」さんは、本当は完全予約制で二人以上からなのだそう!
何も知らずに飛び込みましたので、ご主人が驚かれたのも無理がありません、、
でも、そこは田舎の暖かさ、、農楽母さん一人のために、石臼でそばを挽くところからやって下さったのです!
裁ちそばは、普通のそば打ちとは全く違うやり方でした。
「滝音」の星さんは、まず10割のそばを湯捏ねして、ピザ生地をのばすみたいに円形に薄くのばします。
それから、普通はそばを切る際に生地を折りたたんで定規を当てて切って行くのですが、円形のまま定規も使わずに左手の親指を添えながら、スーッスーッと手前にそばを切って行きます。
一枚の生地を、まるで布を裁つように切って行くので、裁ちそばという名前が付いているのだそう、、
ご主人の「ちょっとやってみるか?」とのお誘いで、体験をさせて頂きました。
こともなげに仕事をしているので簡単そうに見えたのですが、、当然ながら難しい!一定の幅に切れません、、
そして、まずは台所にて、茹であがり水で洗ったばかりのそばを笊からそのまま頂きました。
その時のそばの香りのすごかったこと!
それから席へ戻り、盛り付けたそばがテーブルに運ばれてくるまで約30秒。。
ここでも、ご主人が「何もつけずにすすってみろ」、とおっしゃるのでその通りにしたところ、今しがた台所ですすった時のような香りは、もう消えていたのでした。。
「そばは、水で洗いたてが一番美味しいということ、たった30秒でこんなに違ってしまうのだ、ということをを知ってほしかった。」とおっしゃるご主人。。本当にその通りでした!
それから次に、「つゆにつける前に塩で食べてみろ」、とおっしゃるので、塩だけで頂いたのですが、今度はそばの甘みが口の中に広がりました!
そばつゆは、ちょっと農楽母さんには甘すぎ(お砂糖の甘さかしら、、)ましたので、もっぱら塩だけで頂きましたです!
おそばの他にご主人がふるまってくださいました南会津の郷土料理です。
ニシンのサンショウ漬けと赤カブの甘酢漬け。
そして、切干大根のエゴマ和え。
どれももとても美味しくて、期せずして、グリーンツーリズムの郷土料理体験をさせて頂いた気持ちになりました!!
星さん、どうもありがとうございました!!
たくさん、ご馳走様でした!!