Archive for 7月, 2011

7月 31, 2011

今日は鬼無里で、グリンツーリズムのシンポジウムが開かれました。

主催は、「NPO法人まめってぇ鬼無里」です。

まずは、奥裾花自然園のブナ林で自然観察会です。

6月、ブナの木が一番水を吸い上げる季節には、幹に聴診器をあててみるとその水の音が聞こえるのだそうです。

ブナの葉です。

葉脈は、水が幹を伝って木の根もとに集まりやすいような形状をしています。

ブナの樹形も、水が集まりやすいように枝を横に張り出さずに、枝が縦に伸びる形をしています。

そうしてブナ林は、山に豊かな水を蓄えるのだそうです。

雨の中のブナ林散歩、短時間でしたがとても気持ちが良かったです。

午後は鬼無里活性化センターに場所を移しまして、人とホスピタリティー研究所・高野登さんの講演会と、パネルディスカッションです。

鬼無里の(中山間地の)活性化のためには、「誰もがやっていることをだれもがやっていないレベルでやる」必要がある。

具体的には、「ふるまい、よそおい、しつらい」

この3つのポイントを、体験のお客様がいらっしゃる限られた時間の中、鬼無里らしさとしてどう表に出すのか。

これを誰もがやっていないレベルでやりましょう、というお話でした。

また、受け入れる鬼無里とお客様と、双方が一緒になって新しい価値を作って行くようなそういう協力し合う形を作ることが大切だということでした。

後半のパネルディスカッションは、

鬼無里観光振興会会長の伊藤さん、鬼無里修学旅行受け入れ実行委員会副会長の寺島さん、信大地域フォーラム研究員の尾澤さん、そして農楽母さんの4人のパネラーと、

コーディネーターの高野登さんで行われました。

鬼無里の伊藤さんのきっぱりとしたお言葉です。受け入れる側の理念を明確にすることが大切ですね。

「グリンツーリズム、特に、修学旅行などの子供たちの受け入れは、ビジネスとしては考えたくない。喜んで帰ってくれる。出会いが観光の原点。関係が長く続いたらそれで素敵ではないか?」

まめってい鬼無里の大日方理事長のお言葉は、

「お金ではなく、人間と人間のつながりをもっと強めよう!」

高野さんのお言葉です。

「自然の中に溶け込んで、自然と共存できる中山間地での体験は、子どもたちの心に成長のタネを残せる」

会場からの意見にもありましたが、確かに現実に急激に進行している中山間地の内部崩壊を食い止めることはとても難しいことだと思います。

グリンツーリズムは、食い止めのための一つのきっかけにはなるかもしれませんが、根本的な解決にはつながらないかもしれません。。

でも、たった一泊でも子供たちに大きな変化をもたらす「農泊」の持つ力、社会的な影響力と効果が確かにあるのです。

それがもっと認識され、評価される必要があるのではないかと思います。

まめってぇ鬼無里の皆さん、どうもお疲れ様でした!

そして、高野さん、伊藤さん、寺島さん、尾澤さん、どうもありがとうございました。



7月 29, 2011

今日は、雨が降ったり止んだりの一日でした。。

午前中は、地域の児童クラブへ。

こどもたちがお化け屋敷を作り、ご招待頂きました(笑)

これが、、結構怖いのです。。

磔になった人がいたり、贅沢をしすぎて殺されてしまった人がいたり ← (マリーアントワネット!?)・・・、悪魔の案内人がいたり・・・

シチュエーションの説明は爆笑ものでした!

そして午後は、雨の晴れ間を見てニンジンの種まきをしました。

その後の夕涼み・・・

チャイとミコ太とチビ太と一緒です。。

子どもたちも大きくなってきましたね・・。



7月 28, 2011

今日は、アトリエDEFさんの畑の収穫祭の日でした。

ところが昨晩からの土砂降りが朝も続き・・・さて、どうしたものかと思案したのですが、合羽を着て雨でもやる!と決定。

DEFの若手スタッフの男の子達が、ジャガイモを掘ったりインゲンを採ったり頑張りました。

若手女子スタッフは、農楽里の母屋でハッシュドビーフと野菜の素揚げ、ジャガイモとソーセージ炒めを作ります。

びしょぬれで帰ってきた仲間を迎えて、皆さんで頂きまーーーす!

とても美味しいお料理の数々でした! 松尾さんの作るトロトロの卵焼き、素晴らしかったです!

DEFの皆さん、どうもお疲れ様でした!!

そして、午後には、小諸の陶芸家、岡本さんの来訪です。

岡本さんは、小諸でエコビレッジ作りにも取り組んでいます。

アトリエDEFさんもお手伝いに入り、これからオーガニックや自然エネルギーの新しい発信の拠点として発展していきそうですよ!



7月 27, 2011

今、農楽里ファーム園内には、たくさんの野草の花が咲いています。

目に鮮やかなオレンジ色は、ノカンゾウの花です。

花の中では、、アマガエルがじっとしていました。。どこかユーモラスです。

こちら、一面に咲く白い花は、セリの花です。

花火のような黄色い小さな花は、フェンネルの花。

皆、どの花もそれぞれに美しい。。



7月 26, 2011

今日は、果樹農家の友人からプラムとプルーンを頂きました!

大きな果実がプラム。小さなほうがプルーン2種、です。

赤い色のプルーンは「アーリーリバー」。蜂蜜のような濃厚な甘さがあります。

紫色のプルーンは「オパール」。酸味を含み、香り高い品種です。

今が旬の果実、どうもご馳走様でした!!



7月 25, 2011

昨日は、長野市内で「オフィスエム」&「たあくらたあ」主催の脱原発ナガノ・2011フォーラムが開催されました。

第一部は、「女たちの3.11」と題し、壇上には豪華なメンバーがそろいました。

映画「花はどこへ行った」の監督であり、「聞いてください~脱原発の道しるべ」の著者坂田静子さんの次女であります坂田雅子さん。

映画『祝いの島」の映画監督であります纐纈あやさん。

そして、作家でありチベット問題に取り組んでおられる渡辺一枝さん。

3人からは、何度も同じ言葉が語られました。

それは、「いのち」という言葉です。

「いのち」の感覚を直感的にとらえ守って行こうとする働きは、男性よりも女性のほうが強いのではないか、というお話です。

直観力がすぐれている女性のほうが、「原子力」エネルギーがどれだけ「いのち」を脅かすものであるのか、肌身に感じてわかるのです。

もはや、理屈ではありません。。

第2部は、「たあくらたあ」編集委員の3人からの発表です。

環境科学者の関口鉄夫さん、元衆議院議員で福島県出身の川田悦子さん、そして、「たあくらたあ」編集長の野池元基さん。

「たあくらたあ」編集部では、南相馬市と飯館村の現地取材と線量調査を行ってきました。

お話の詳しい内容は、次号「たあくらたあ」24号で報告されます。

乞うご期待!

「たあくらたあ」のお問い合わせは、オフィスエムまで。℡026-237-8100 E-mail : info@o-emu.net

最後に、、纐纈あや監督の映画「祝(ほうり)の島」をまだご覧になっていない方は、ぜひご覧になってください!!!

全国各地で上映会が行われていることと思います。

そして、30年間上関(かみのせき)原子力発電所の建設に反対をし続けた、山口県祝い島の島民たちの魂を感じてください。

「いのち」と「暮らし」を、お金に売り渡さなかった島民たちのありようには、今の日本人が失いかけている心の清々しさを感じます。



7月 25, 2011

まだ朝露の残るグラジオラスの花に、アマガエルが乗っていました。

近づきます。。

もっと近づきたかったのですが、気配を悟られぴょーんと飛んで行ってしまいました。。

その時母屋の二階から、「おはようございます!」と、明るい声が聞こえました。。

昨晩泊りになったお客様が、チビ太とミコ太(両猫とも雄であることが判明し、”太”を付けました。)を抱きながら声をかけてくださったのです!

東京からお越しの美人姉妹さんです。

その後お二人をトマト畑へご案内したのですが、、、

ついに今年も登場です。。

ハクビシンかタヌキか。。。

食べカスを残していくとは大胆な犯行です。。(苦笑)



7月 23, 2011

ゴマ餅ときなこ餅が絡み合って寝ていました・・・。

仲良きことは美しき哉、、、であります。

本日は、珍客もお見えになりました。。

ハクビシンの赤ちゃんです。

まだ生後数日程度・・。目も開いていません。。

この赤ちゃんを拾った集落のおじいちゃんによりますと、、

「母親が赤ん坊を咥えて歩いているのを見つけたんで、追いかけたらしばらく走った後で子を捨てて逃げた」

のだそうです・・。そこで拾ってきて「飼わねえか?」というわけです。。

赤ちゃんはどんな動物でもとても可愛いのですが、、ことハクビシンは、トマトやトウモロコシ、ブドウなどの果実を食い荒らす、農家にとっては害獣なのです。。

飼育したところで野に放つこともできず、どうしようもないのです。。。。

そこで思案の結果、母親が落として行った場所にそっと置いておこう、ということになりました。

さようなら、ハクビの赤ちゃん。。無事育ってね。。

育っても、作物に悪さをしないでくださいね。。。



7月 22, 2011

昨晩は、(株)水の和の一周年記念パーティーがあり、東京は渋谷まで出かけてきました。

高速バスの往復で、帰りは深夜バスという強行軍。

ヨーヨー生活の紐が延びました・・・。

水の和の高須香奈さんは、昨年6月から毎月農楽里を訪ねてこられ、農楽里の活動の一年を映像としてまとめてくださいました。

日芸出身の映像作家さんです。

ご挨拶をする高須さん。お着物がよく似合っていますね!

パーティーでも農楽里の映像を流して下さいました。

どうもありがとうございます。

このパーティーの特別企画としまして、伊達晟聴先生の聞香(もんこう)を初体験させて頂きました。

小さな器の中に香木を焚く炭と灰が入れてありまして、特別なお流儀に従ってほのかな香りをたて、楽しみます。

この香木、埋もれ木の中から樹脂をまとった木片を取り出したものなそうで、希少な自然素材ですね。。

また、長谷川ファミリーさんの絵と詩の朗読のコラボレーションも初めて聴かせて頂きました。

ふるさとの四季をイメージさせるイラストを背景にし、心の原風景を再現した詩を朗読する長谷川ゆきさんです。

大久保寛司さん、高野登さん、中馬幸子さん、瀬戸川令子さん、原伸介さん、、、他、大勢の応援団の皆さまに囲まれた高須さん、これからもまた、素晴らしい作品作りと人と人との輪(和)を広げて行くお仕事、どうぞ頑張ってくださいね!



7月 20, 2011

今日は、雨模様だったこともあり、かわら版農楽里の原稿作成のために朝からパソコンに向かう一日でした。

そして、夕方からは農楽息子の高校の3者面談のために下界へと降りました。

どうも、、弓道のインターハイが終わったら、頭に鉢巻きを締めて必死で勉強しなければならないようです。。(笑)

面談の帰り道、坂道を自転車で上る農楽息子の後ろ姿。母は、車からパチリ、です。

夜には、長野県有機農業研究会の北信地区勉強会。

今回も放射性物質について学びました。

中学、高校時代も物理化学が苦手でしたが、今もまた苦手な農楽母さんです。

大雑把な捉え方ですが、不安定な原子の崩壊の際に放射性物質は放出されるのですが、実はそれは、崩壊しながら安定を目指している(自らの安定のために崩壊していく)、という原子自身の在り方には、どこか人間的なものを感じてしまいました。

勉強会を終えて山に戻るともう、深夜11時近く。。

山から下りたり上がったりのこのヨーヨー生活、なかなかに大変であります。。(苦笑)