Archive for 7月, 2014
6月27日は、午前中にもう一度、シャンプレシーの山羊のチーズやさんへ。
「山羊のチーズがとても美味しかったので、もっとお土産にしたい」、と大島さん、Gさんにお願いして連れて行って頂いたのでした。
笑顔の素敵な生産者の方と、記念撮影です!
「日本の農業者の方に会えて嬉しいです!」とおっしゃって頂きました。
農楽母さんも、こんなに生き生きと輝いているフランスの若い生産者の方にお会いすることが出来てとても嬉しかったです!!
後ろに並んでいる山羊のチーズも、とても可愛いでしょう!!
これからも頑張って美味しいチーズを作り続けてくださいね!
この日のランチは、シャロル町の1つ星レストランへ。
初めての星付きレストラン体験です。
お天気が良いので外の席へ。
平日でしたが、ほぼ満席になるほど人気のレストランでした。
星付きレストランといいますとちょっと気取ったイメージを持ちそうですが、全くそんなことはなくてとてもカジュアル。店員さんも皆さん気さくでお客さんとおしゃべりをしながら、でもきびきびと働いていました。
デザートチーフには、日本人の若い女性が入っており、「すごいなあ、、」と感動しました。
では、美味しくて見た目にもとても美しいお料理の数々、ご覧下さい!
日本人女性がチーフのデザートの数々です。
甘そうに見えますが、実はそれほどでもなく、生クリームたっぷりなのにとてもさっぱりとしていました!
これは、他のお席のフロマージュ盛り合わせです!
沢山の種類とボリュームに驚きました。この中からお好きなものをお好きなだけ頂けるのだそうです。
厨房では、いろいろな国の若者たちが働いていました。
手前でデザートを盛り付けているのが、このレストランのシェフさんです。
Gさん行きつけのお店ということで、とても良くして頂きました。
美味しいお料理の数々を、本当にどうもありがとうございました!!
ランチの後は、美しいパレルモニアル町の観光へ。
走行距離は約50キロです。
パレルモニアル町はカトリックの巡礼者の多い町なそうで、この日も何かカトリックの行事が行われていたために駐車場は満杯でした。
12世紀のロマネスク様式のサクレ・クール教会です。
この8角形の塔が、クリュニー派の特徴なそうです。
帰り道に振り返ってみた教会の外観。
12世紀の建築物が街並みに調和していて、違和感が感じられない、というのがすごいですね、、
貸別荘への帰り道、シャロル町郊外にあります牛の博物館へも立ち寄りました。
博物館見学は割愛し、エントランスホールのお土産屋さんを見学したのですが、子供向けの絵本やおもちゃのコーナーに、農業や農村がテーマの絵本や教材がたくさんあって驚きました。
日本でいえば、農文協のコーナーといった感じでしょうか??
フランスでは、幼いうちからこのように農村や農業に触れる機会が多く与えられているのですね。。
6月26日は、往復約3時間をかけまして、オータン町まで足をのばしました。
オータンは、フランスを制覇したローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが紀元前1世紀頃に建設させた町です。現在の人口は約16,000人で、ソーヌ・エ・ロール県には4つある副県庁所在地の一つになっています。そして、古代ローマ時代の遺跡や、立派なロマネスク教会などがありま す。
まずは古代ローマの遺跡、ヤヌスの神殿跡へ。
紀元後1世紀くらいの建築物なそうです。
それから、大きなカテドラル、サン・ラザール大聖堂へ。
サン・ラザール大聖堂は12世紀の建物ですが、その後の建て増しなどでロマネスク様式とゴシック様式が混在しているそうです。
ロマネスク様式やゴシック様式という建築様式についての知識は全く無かったのですが、いくつもの教会を見学して歩いているうちに興味が膨らんできました。特に、ロマネスク様式の教会に残されている彫刻(と、いうよりは彫り物と呼ぶ方がふさわしいくらい素朴でユーモラスなもの)は、時間があればもっとじっくりと見てみたいと思いましたです。。
サン・ラザール教会のお隣には、ブルゴーニュ公の宰相ニコラ・ロランの15世紀の邸宅を使ったミュージアム「ロラン博物館」があり、ここでは、12世紀の有名な彫刻「イヴの誘惑」を観ることが出来ました。
「イヴの誘惑」は、サン・ラザール大聖堂のロマネスクの扉口を飾っていた浮彫りなそうです。
この日のランチは、サン・ラザール大聖堂横の小さなレストランで。。
それから、古代の円形劇場跡地の見学も。
ここでも菩提樹の樹がたくさん植えられていました。
菩提樹の花です。
ハーブティーに良いのは、この花がちょうど満開になったときに摘むのだとか、、、
菩提樹のハーブティーは、入眠作用もあるとても美味しいハーブティでした。
さて、、この日の一番の目的は、フランスに何人もいない国宝のフレスコ画を修復する資格をお持ちでご自身でもフレスコ画を描かれていらっしゃる高橋久雄氏とお会いすることでした。。
絵を学ぶ農楽娘のために、大島さんが高橋氏との面会を特別にお考えくださったのです!
大島さんの特別な御計らいに改めまして感謝いたします。。
高橋氏は オータンにある中世のユルスリーヌ塔という素晴らしい建築物の立つ土地をご購入され、お住まいになりながらそのお庭にあるチャペルとユルスリーヌ塔に壁画を描 いています。建物の土台は、古代ローマ帝国にフランスが征服されていた時代のものなそうです。
その、ユルスリーヌ塔にて、、、
現在は、美術大学の学生さんなどの後進の指導にもお力を入れていらっしゃるそうで、農楽娘にも素晴らしいお話をして下さいました。
「夢を持ち、そして、あきらめずに努力しなさい。努力はしなきゃだめですよ、、私を見なさい。時間はかかったけれど、決してあきらめなかった。そうすれば、必ず神様が支えてくれる。素晴らしい人や先生に出会うことが出来る」
「人に喜んでもらえることをやりましょう。喜びの波動は必ず帰ってきますよ。」
こちらは、チャペルのクリプト(地下聖堂)にて、、
美術学生さんに指導をしながら、両神山をフレスコ画で描いているそうです。
そしてこれから、「キリストの12使徒を小鳥にたとえた12羽の小鳥を描きたい」のだそうです。。
高橋さん、ご多忙の中で面会のお時間を取って下さいまして本当にどうもありがとうございました!!
オータンからシャンプレシーの貸別荘に戻りまして、、この日の夕飯では、
Gさん手作りのマヨネーズで、マルシェで購入したホワイトアスパラを頂きました!!
Gさんの手作りマヨネーズ、とても美味しかったです!
それにしましても、本当に(アントニー!)Gさんはお料理上手、、、!!!
7月21日、3日目の朝を迎えました。。
この日は、ウドデッキにて最後の朝ごはんを頂きました。
主食のパンは、カフェテラスモモさんと、まめぱんさんの天然酵母パンです!
カフェテラスモモさん、まめぱんさん、いつもどうもありがとうございます!!
朝ごはんの後は、お掃除の時間。
みんなで雑巾がけも頑張りましたね!
そして、最後のお別れ会です。
少し寂しいけれど、、また、10月の稲刈りキャンプで会えるんだもの!
皆さんと一緒に記念撮影をして、、
10月までのしばらくのお別れです。。
みんな、またねーーー!!
また10月に来てねーー!!
楽しみに待っているからねーー!!
愛育園の皆さん、信大生&OBの皆さん、ボランティアの皆さん、「ばちあたり」の皆さん、慶師集落の皆さん、点の皆さん、3日間のキャンプを本当にどうもお疲れ様でした。
そして、このキャンプをカンパや物資の支援で支えてくださっている皆さん、松が丘治療室の皆さん、本当にどうもありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!!
第5回福島キッズキャンプ、2日目の7月20日は、早朝のお散歩からスタートです。
集落の小高い丘を駆け上がりまして、、
第1回目のキャンプの時にご飯を食べた東屋のお掃除もしましたね。
そして朝ごはんの後は、みんなで「むすび米」の田んぼの草取りの作業です。
「むすび米」は、愛育園にお届けするための自然農法の支援のお米です。
子どもたちは、夏の田草取りと秋の稲刈りの2回、自分たちが食べるお米作りに一緒に参加しているのです。。
水着に着替えて田んぼへGO!!
途中、虫取りやカエル取りに興じる子も!(笑)
全身を稲の葉の中に沈めて、
こんなに頑張って草取りをする子もいましたよ!!
この2年間でずいぶんとたくましく成長したなあ、、と、感動です。。
信大生+先生になったOBも、教員採用試験の勉強やアルバイト、お仕事等で大忙しなのですが、愛育園の子供たちにお会いすることがとても楽しみになっています。田草取りも、裸になって頑張りました!
みんなの頑張りで、「むすび米」の田んぼは、こんなにすっきりときれいになりました!
陽射しの強い中、どうもお疲れ様でした!!
お昼は、これもまた恒例になりました流しソーメンです。
流しソーメンにしますと、なぜかたくさん食べてしまうのですよね!(笑)
午後は、近くの親水公園で水遊びです。
この日は、「ままおーぶん」というケーキ屋さんのオーナー北村さんがシフォンケーキのプレゼントを持ってお手伝いに駆けつけて下さいました。北村さん、どうもありがとうございました!!
親水公園の後は、大岡温泉で体を温めました。。
大岡温泉では、管理人さんが毎回アイスクリームをご馳走してくださいます!!
いつもどうもありがとうございます!!
子どもたちが親水公園で遊んでいる合間に、母屋の方では、夜のバーベキューの準備が進んでいます。
この日の明け方東京から駆けつけてくれた佐藤さんは、チャンチャン焼きの準備中。
子どもたちの方は、大岡温泉の後で地区センターに移動しまして、横浜の和太鼓グループ「ばちあたり」の皆さんの和太鼓演奏の鑑賞です!
「ばちあたり」のメンバーは、昨年大岡に移住されました青木さんご夫妻のお友達の皆さんでもあります!
まずは、獅子舞から、、、頭をカプッとやられると賢くなるのだとか!?
そしてメンバー6人の皆さんによります勇壮な演奏です。
最後には子どもたちも交えて、地区センターが揺れるほどの大きな太鼓の響きに包まれました!
「ばちあたり」の皆さん、本当にどうもありがとうございました!!
その間も、バーベキューの準備は進められています。
山梨から駆けつけてくれたくれた西君、いつもどうもありがとう!!
楽しいバーべキューの時間。。
チャンチャン焼きオープンには、歓声が上がります!
お腹一杯の後は、最後のお楽しみ会です。
まずは、信大生&OBによります、ジェスチャーゲームで盛り上がりましたね!
そして、子供たちの歌「アナと雪の女王のテーマソング「Let It Go」
最後に、バスタオルのマントを「少しも寒くないわ!」と放り投げました(笑)
そして点メンバーは、農楽娘のギター演奏で「島人の宝」と「涙そうそう」を。
トリは、愛育園福園長の長谷川さんの弾き語りと、ボランティアで駆けつけてくださいました田中さんのフルート演奏でした!!
農楽母さんによりますブルゴーニュ版、三三七拍子もご披露!?されて、皆さんでやりましたね!!
大笑いの渦の中、とても楽しいお楽しみ会でした。。
7月19日~21日までの2泊3日間は、今回で第5回目になります福島市内の児童養護施設福島愛育園の子どもたちをお招きしてのキッズキャンプでした。
今回は、子どもたちに公共交通機関を利用する体験もさせてみようということで、新幹線や在来線を乗り継いでの農楽里ご到着です。
信州大学教育学部「you遊未来」のお兄さんお姉さんは、すでに農楽里入りして子供たちをお出迎え。
「ただいまあ!」
「おかえりー!」
今回のキャンプには、愛育園からは、子ども12人+大人4人の総勢16人のご参加でした。
迎える点のメンバーは、3人。
信大生が7人+OB4人、他、近隣からお越しのボランティアが3人、また、和太鼓のご披露のために遠く横浜から駆けつけてくださった和太鼓グループ「ばちあたり」の6人の皆さん、、
キャンプ中の3日間は、この30数人の賑やかな笑い声が響いた農楽里&慶師集落でした。。
ご到着してからしばらくは、フリータイムで自由に過ごしました。
園の先生方、引率のために、、それはそれはお疲れですよね、、、!
子どもたちは、久しぶりの里帰りの様にくつろいだり、、
早速信大生とかけっこをして遊んだりしました。
この日の夜は、ホタル狩りのお楽しみもありましたので、少し早めに夕飯を頂きました。
食材の野菜は、慶師集落のおばあちゃんつるちゃんから、果物はトクナガリンゴ園からプラムやプルーン、小田原の無農薬のミカン園からは、バレンシアオレンジも届きました。
そのほかの大量の買い出しと、大量のお料理の采配は、笠井さんの力仕事!!
皆さんで「いただきまーーす!」
もう5回目の参加になる子どもたちもいて、勝手知ったる子はどんどん後片付けの手伝いも積極的に出来るようになってきましたね!
夜のホタル観察会では、真っ暗闇の中で美しく幻想的なホタルの光に感動しました・・・。
そして母屋に戻りまして、花火大会です。
福島からの長距離の移動の疲れが子供たちには全く無い様で(笑)、みんな元気に第1日目が終了しました。。
子どもたちが寝静まってから、、
愛育園福園長の長谷川さん、
「震災や原発事故から時間が経ってくると、なんとなくだんだん忘れ去られていくような気がすることがあります、、、そんな中で、こうやって、常に少しでも気にかけてくれる皆さんがいるということは、本当に心強いことで、有難いことだと思っています。。。」
そうですよね、、、
私たちに出来ることは小さなことでしかありませんが、こうして出来たつながりを、これからも大切にしていきたいと思います。。
6月25日は、貸別荘のあるシャンプレシー村から車で10分ほどの小さな美しい街シャロルのお散歩から始まりました。
シャロルは川辺の眺めが美しいので、小さなベニスとも呼ばれているそうです。
建物の壁には、街並みに合う花が飾られていて、ちょっとした花壇でもよく手入れがされていて美しいのでした。
まずは、ツーリスト・オフィスへ。
沢山のパンフレっとが置かれていて、パンフレットを見て集めるだけでも楽しい。
(フランス語が分かれば、もっと楽しい!!)
今回の旅では、素敵なパンフレットをツーリストオフィスや大島さんからもたくさん頂きました!
この写真は、その一部。
ブルゴーニュ南部の自転車のツーリングマップとフランスの農業会議所が組織している「農家へようこそ」が発行しているパンフレットです。
ブルゴーニュ南部では、廃線になったローカル線を自転車用の道に改修し、ツーリングの旅を楽しめるようにしているそうです。確かに、自転車での旅を楽しいでいる人たちをたくさん見ましたね、、中には、途中でのんびりとした運河の船を利用しながらツーリングを楽しんでいる旅人も見かけました。
「農家へようこそ」のパンフレットは、ワインが楽しめる農家、フルーツを楽しめる農家など生産物ごとの農家や、農家レストランや農家民宿などが分かりやすく紹介されています。
日本でも、一般の観光パンフレットの中にフルーツ刈りが楽しめる農家などが紹介されていたりするものはあると思うのですが、ずばり、「農家」がテーマのパンフレットってまだないのでは??
ツーリストオフィスの中には、美しい手書きの絵皿も並んでいました。
右側の赤い花のモチーフの絵は、シャロル町特有の絵柄なそうです。
美しいので購入したかったのですが、ちょっと高価で断念、、、((でも、やっぱりお土産で買えばよかったなぁー!!))
さて、、お散歩をしながら少し小高い所にあります見晴らしの良い公園へ。
シャロルの町を見渡せます。
それから、小さな商店で買い出しのお買いもの。
バゲットの美味しいパン屋さん!
質の良いお肉を置いているお肉屋さん。
観光客向けのお土産屋さんにもそれなりの便利さや面白さがあって良いのですが、やはりその土地で暮らしている人たちが日常で使っているお店に入り、普通の暮らしに少しでも触れられるというのはとても楽しいと感じます!
次に、朝市へ。
新鮮なお野菜に、魚屋さんも!
お野菜がどれも美味しそう!!
最盛期の旬は少し過ぎていたようですが、ホワイトアスパラ!
農楽母さん、生のホワイトアスパラをこんなに見たことが無いので大喜び!
大島さんから教えて頂いたのですが、フランスのホワイトアスパラは、トンネルでの栽培の様な暗い中で栽培するのではなく、土を高畝にしてその中で長く育てる栽培方法。それで味が濃くて美味しいのでしょうか??
こちらは、ちょうど旬まっ盛りのサクランボ!!
日本ではとても高価な果物なので、この時とばかりにてんこ盛りで購入して農楽娘と二人でパクパクと、、、
大島さん、Gさんに驚かれるほど沢山いただきましたです!
買い出しを終えまして、また少しお散歩です。。
街の中の小さな市民農園を見学しました。
お野菜は、無農薬で栽培されているような感じでした。
この日のランチは、アマンゼー村の農家民宿も営む農家レストランへ。
左がレストランの入口、右が、農家民宿の入口です。
本当は定休日だったのですが、とても気さくな奥さんで特別に開けて頂いたのでした。
落ち着いた雰囲気のお店。
床には、シャ!?の足跡が! もしかしてシャン(犬)かも!??
このように、タイルに付いた動物の足跡は幸運の印として喜ばれたそうです。
テーブルには、昔の馬車の荷車の長い台を使っていました。
食前酒のキール、そしてビオのロゼワイン、ポトフのスープです。
キールは、カシスのリキュールをアリゴテという辛口の白ワインを割ったものなのですが、美味しくて甘くて口当たりが良いので飲みすぎ注意!
スープの中には細かいパスタが入っていました。
メインは、シャロレー牛のポトフ! 自家製のピクルスも添えてあります。
このボリューム!!
骨付きの肉は自ら入れて煮込み、他の肉は沸騰をしてから入れて煮込み、一晩寝かせます。
翌日、夏場は浮いた脂身を取り除き(冬場は残すそうです)、お野菜を入れてことことと煮込んで出来上がり!
肉の部位は、3種類入っているということでした。
次にフロマージュ。
左のカップに入ったヨーグルトの様な柔らかいタイプは牛のフレッシュチーズ。
右は山羊のチーズ。
左のフレッシュチーズには、お好みで生クリームをかけて頂きます。
味付けは、塩コショウをかけるのが田舎風、砂糖をかけるのがパリ風とか!?
デザートは、フランボワーズと杏のタルト!
どのお料理も、とても美味しかったです!!
ランチの後は、まず「フランスの最も美しい村」協会に入っているスミュール・アン・ブリオネ村へ。
美しいロマネスク様式のサン・ティレール教 会を見学しました。
教会の入り口上部の彫刻です。この地方の、昔の聖人の逸話が描かれているのだとか、、
こちらは、修復途中の11世紀のお城です。
それから、アンゼール・デュック村へ移動をして、12世紀のロマネスク教会を見学。
フレスコ画も残されていまいた。
こちらは、10世紀の地下聖堂です。
この教会の所有者が個人のワインセラーに使ってこともあったそうで、なんとも贅沢なお話ですね。。
この日の最後は、貸別荘のあるシャンプレシー村の小さな山羊のチーズやさんへ。
農業学校を卒業した2組の若者カップルが経営しています。
とても爽やかで気持ちの良い笑顔の若者たち。
山羊のお世話やチーズ作り、、働いていることがとても楽しいのだそう!!
チーズは、出来たてのフレッシュのものから熟成されて硬くなったものまでどれも味実が出来ます。
お願いしたチーズを、一つ一つ丁寧に紙に包んでくれました。
これまでヤギのチーズは癖が強くて苦手だったのですが、このお店のチーズは臭いが強すぎず、とても美味しかったです。ストレスを受けている山羊のお乳は臭いがきつくなるそうなので、ここの約150頭の山羊たちはストレス無く暮らしているのでしょう!
それに笑顔のお姉さんは、ヤギ全部に名前をつけて可愛がっているというくらい愛情を注いでいるのだそうです!
本当に、のびのびとしていますね!
お乳を搾られる時も嫌がらず、むしろ喜んでいるように感じました!
さて、、今日も長い観光を無事終えました。
貸別荘へ戻り、、この銀色の球は何でしょう???
答えは、「ペタンク」の球!
ペタンクは、南仏生まれのゲームです。
ルールは簡単で、でも、とても面白かったです!
Gさんと長野vsブルゴーニュの試合をしたのですが、なんと長野の勝利!
それもそのはず、球数を2倍頂いてのゲームでしたので(笑)
夕飯は、シャロレー牛のバーベキュー。
このお肉は、「コート・ド・ブッフ」と呼ぶ骨つき肉で、牛肉のバーベキューをするときに最も美味しい部分なそうです。肉屋さんに出来る限り薄く切っても らっても、厚さが5センチくらいあって1.6キロもあったとか、、、
普段は菜食に近い農楽母さんですが、ブルゴーニュではすっかり肉食系に変身です!(笑)
美味しいバゲットと赤ワインとともに、、、
この日も、とても充実した一日でした!!
6月24日の朝は、雨上がりということで、貸別荘の周りのエスカルゴ探しから始まりました。
いましたいました!
目が慣れてくるとどんどん見つけられます。
どうみても普通のカタツムリ、、なのですよね。。。
農楽母さんは一度もエスカルゴ料理を頂いたことがなので、まだこの時点では???なのでした。。
エスカルゴは、フランスの中でもブルゴーニュが一番の産地なそうですが、1970年代には農薬の使用により激減してしまったそうです。それが減農薬や無農薬の農場の広がりで、また生息数を増やしてきているのだとか、、それでも、取り放題ということは出来ず、解禁日が決まっていてその前に捕まえると1匹5万円くらいの罰金か禁固刑が定められているということでした。それに、あまり小さなものは捕まえないように、ということで、サイズを測る専用のスケールもあるのだそうです。
さて、この日はまずはコルマタンという街にありますコルマタン城の見学へ。
この現在のお城は1605年に建てられ地方貴族のお城です。
興味を持ったのは、城内の畑!
まるで庭園のようにお野菜やハーブが美しく植えられているのでした!
四角く区切られた区画の中で、コンパニオンプランツも利用している様子です。。
でも、、今思ったのですが、このお野菜たちはどのように収穫されていくのでしょう??
収穫後は少し汚れた姿になってしまう訳で、、その後にすぐ次の作物が植栽されていくのかどうか、、、
あぁ、作業をしていた人に聞いてみれば良かった!
お城の前の庭園も、当然ながらこのように美しく、、です。
ガイドさんの案内で、城内も見学しました。
農楽母さんは、贅を尽くされた豪華絢爛なお部屋や奇怪な!?コレクションも興味深かったのですが、どちらかというと台所などの方に関心があります。
ここは、広ーい台所。
ブタの丸焼も出来る暖炉です。
そして、竈です。
どのように食材が運ばれてきて、どれくらいの人数の使用人がどういうお料理を作っていたのか、、食器はどのように洗われていたのか、、等など空想したりすることが楽しい。。
せっかくガイドさんがいるのだから、ここでももっとお話しをお聞きするのだったぁ、、、と後悔後悔。。。
この日のランチは、コルマタン城のお向かいのカジュアルなレストランでサラダやピザなど。
コルマタン城の最後は、、やはり、シャ!
それから、クリュニーという街へ移動し、クリュニー修道院の外観を見学し、
クリュニー市の近くにあるベルゼ城へと向かいまいた。
このベルゼ城は、クリュニー修道院を守るために築かれた要塞でもあったそうです。
お城の入口。
お城の中にある家庭菜園の畑です。
お城に暮らし、お城の中にこんなに広い家庭菜園があるなんてすごいですね!!
こちらは、お城の周りの広大な農地。
ブドウ畑もあり、ベルゼ城の名前がつけられたワインも製造されているとか、、
城内のご案内は、このお城の城主の女性の孫娘さん。
普段はパリで学生生活を送っているそうですが、学校がお休みで里帰り中のお手伝い、という感じ。。
それから、ベルゼ城の隣にある村の「シャペル・デ・モワンヌ(僧侶たちのチャペル)」という教会へ。
「クリュニーの修道院はフランス革命の後にみ ごと破壊されてしまって内部の壁画はなくなっているのですが、この教会の壁画は12世紀のものなので、クリュニー修道院の内部はこういう風だったのだろうと思わせる壁画が残っているために貴重な遺産」(大島さん談)なのだそうです。
さてさて、、この日も全走行距離約300キロの旅を終えまして無事貸別荘へと帰りつきました。。
ドライバー&ガイドで、とてもお疲れのはずなのに、、、Gさんは、さっと台所へと立ちます。。
そして、昨日仕入れたブレス鶏の生クリーム煮をさささっといとも簡単に!?、こしらえてくださったのでした!!
オリーブオイルとバター、白ワインに塩コショウでブレス鶏を炒め煮ます。次に鶏の出汁のスープでジャガイモを煮ておきます。鶏の鍋に生クリームを入れてさらに煮ます。最後にジャガイモ、モリーユという乾燥キノコを合わせて仕上げにパセリをたっぷりと振ったお料理です!
実はGさん、学生時代から友人たちに「店を開け」と言われるほどのお料理名人!!
大島さん曰く、「三つ星のスペシャリティーのブレス鶏のお料理でも、これくらい美味しくなかった!!」
というほどの美味しさでした!!
本当に!!(アントニー!!)
※「アントニー」というのは、日本語の「ほ」のhの発音がフランス人には聞き取りにくいそうで、「本当に」が、「アントニー」と聞こえるのだそう。。アントニーというのは、フランスの男の子の名前にあり、農楽母さんが「本当に!」という度にGさんがおふざけで「アントニーアントニー」と茶化して大爆笑!!なのでした。。
夕飯は、貸別荘のテラスにて、美しい夕陽を眺めながら、、ラディッシュ、パセリ、白ワインとともに、、
「セ・ボー・ラ・カンパーニュ!!」(田舎は美しい!!)
「クシュ・ド・ソレイユ」(日が沈む)
の、2つのフランス語を覚えたのでした。。
6月24日は、雨が降ったりやんだりのあいにくのお天気でしたが、まずは貸別荘のあるシャンプレシーから往復走行距離約300キロのルーアンの巨大朝市へと向かいました。
この巨大朝市、街の商店街を中心にテントが張り巡らされており、お客さんもとても多くて駐車場を探すのに一苦労。
商店街には雨にぬれずに済むアーケードがあり、オープンカフェも賑わっていました。
てんこ盛りのオリーブに、美味しそうなフルーツ!
ラディッシュのひと束も、日本の5倍くらいの量があるのでは??
こちらはチーズやさん。
ラクレット用のチーズを探していたのですが、ラクレットは寒い時期のお料理ということで今の時期にはないそうで、代わりにモルビエという青カビ入りのチーズや、牛の品種が限定されているので当たり外れがなくて美味しいというコンテというチーズ、トーム・ド・モンターニュという生クリームみたいな軽くて美味しい3種類のチーズを買いました。
農楽母さん、ブルゴーニュに滞在中には毎日のように乳製品を頂いていたのですが、全くアレルギー症状が出なかったことには驚きました。。もともと乳製品のアレルギーがあり、少しなら許されるのですが続けると目がかゆくなったり顔に湿疹が出たりとすぐに反応が出る体質。
それが少量とはいえ、連続して頂いても大丈夫だったのです!!
同じ乳製品といえども、安心な原材料できちんとした生産者が作っている本物なら、アレルギーは起こらないのかもしれない!! これは、発見でした!!
ただ、フランスでも、「スーパーで販売されているような大量生産で安いものは美味しくないから、買ってはだめだよ」とのこと。。
こちらは、AOC(フランスの原産地統制呼称)のブレス鶏のお店。
ブレス鶏は、フランス中東部のブレス地方で飼育されている、赤いトサカ、白い羽、そして足が青色!(まるでフランス国旗みたい)をしたニワトリです。フランス国内の鶏でAOCの品種に登録されている品種は、このブレス鶏だけなそう。育て方にも厳しい規制があるそうですが、とにかく広い草地の上で自由に走り回っている姿には驚きました。
注文を受けてからその場で頭や足を落としたり、内臓を取り分けます。
ブレス鶏は足の青い色に特徴があるので、他と見分けるために必ず足付きの丸ごとで販売されているとのこと。
ルーアン最後は、住宅地の窓辺で出会いましたシャ!
さて、朝市で自炊用のお野菜やブレス鶏、チーズなどをたっぷりと買い込みまいて、、サンモリス・ドゥ・サトネ村のレストランでランチ。
フランスの小さな村では、村役場と学校が同じ建物の中にあります。
村の大人たちが子どもを大切に思っている形の表れ様な気がして良いな、、と感じました。
そして、その役場のお隣に小さなカフェとレストランがありました。
ご夫妻だけでやっている小さなレストランなのですが、素材が良くてとても美味しかったです!!
5人で別のものをお願いし、少しずつの食べ比べが楽しい!
グルナビではありませんが・・・!?、やっぱり美味しいことは楽しいこと!ですので、せっかくですから頂きましたお料理の数々を、、
このレストランは、ミシュランのガイドブックで、安くて美味しい料理が食べられるレストランの推薦マーク「ビブグ
ルマン」をもらっているお店ということでした。
ところでフランスでは、三つ星レストランでも全然気取っていないそうで、服装もカジュアルで良いそうです。
堅苦しいナイフとフォークの使い方なんて決まりは無いし、楽しく美味しく頂こう!
という雰囲気があるのだそうです。
確かに、、三つ星には行きませんでしたが、入りましたレストランはどこもとても気さくな感じで気持がよかったです!
さて、、お腹一杯の後には、ブルゴーニュの最南部からローヌ県へ入りまして、家族経営の小さなワイン農家へ。
ボージョレーワインは、10カ所の「クリュ」という最高ランクの産地があって、その1つの銘柄のワインを作っている農家でした。
わぁ、、お父さん、道路も畑も裸足で歩いている!!
その姿を見て、農楽母さんは一気に親近感を覚えました!!
そして一瞬でわかるのですよね、、「あ、この人のワインは美味しい」って。
息子さんも素朴で優しそうな人柄がにじみ出ていました。
小さな家族経営のワイン農家であっても、息子さんの代になってから学校で得た知識と理論でワインを作り始めると途端に味が落ちてしまうケースがあるのだそうですが、ここのワインは、お二人で自分で飲んでおいしい、というものを作っているので生産されたワインは全部、このワインを愛する近隣の知り合いの方で終わってしまうそう。。当然ながら、日本へは絶対に入らないワイン!
ワイン農家のお父さんたちと一緒に試飲をしながらの歓談。
農楽母さん「皆さんは、何歳からワインを飲んでいるのですか??」
お父さん「そりゃあ当然、哺乳瓶からだよ!」(笑)
さすがに哺乳瓶から飲んでいる方は、ユーモアのセンスが違います!(笑)
それにしても、今の50代の人の高校時代には給食でワインが出ていたというほど、ワインは水のような飲み物であることは確か!!
このブドウは8月末ころから収穫が始まるそうですが、どうか今年も美味しいワインが出来ますように!!
ワイン畑の最後は、、やっぱりシャ!
ワイン農家を後にしまして、17世紀のシャトー・ド・ドレー城を外観だけ見学。
こちらは、帰り道で遠くに望みました15世紀の小さなお城。
そして、行き合いましたシャロレー牛。。。
夕飯は、朝市で仕入れたラディッシュやパセリ、果物、チーズなどで軽く、、、
大島さん、G さん、今日も一日ありがとうございました!!
6月22日は、まず、マコネ地域の観光とエトルニー村の農家レストランへと足をのばしました。
シャンプレシー村からマコンまでのエリアは、シャロレー牛が放牧される緩やかな丘陵地帯が広がっています。所々に小さな村が点在し、マコンに近くなってきますとぶどう畑も広がり始めます。
まずは、走行距離約100キロをかけまして、マコン郊外のヴィンゼル村で月1回開催されている小さなビオマルシェへ。
農家5,6軒だけの小さなマルシェですが、「わかっている」人が目指してやってくるのだといいます。
到着した時間がお終い近くだったので、お客さんの数はまばらで品物も少なくなっていたのですが、、
美味しそうなお野菜やパンが並んでいました。
今フランスではビオ(オーガニック)人気がものすごいそうです。小規模農家も生き残りをかけてビオを頑張っており需要に対して供給が間に合わないほどなそうです。
こちらは、ビオのワイン農家さん。
手にしているワインは、55年くらいの樹のブドウから造られたもので、栽培はビオ、ワイン醸造の際にも無添加で造っているワインなそうです。てまひまかけて作られた貴重なワイン!!お話をお聞きしながら、わが子のように大切に思う気持ちが伝わってきました。
お客さんは、ゆっくりと試飲や試食をしながら農家さんとの会話を楽しみます。
おチビちゃんは、美味しいキャラメルバターをもらってご満悦!
こちらの写真は、乳製品を造っている農家さんとご一緒に、、
小規模ながらゆったりとした良い雰囲気のマルシェで、どの農家さんも笑顔がとても素敵でした!
農楽母さんは、大好物のアンズと貴重な白ワインを購入しましたです。
さて、、ヴィンゼル村を後にしまして、エトルニー村へと向かいます。
道の途中には、美しいお城が点在しており、「ああ、フランスにいるのだな、、」と実感。。
目指す農家レストランが見えてきました。
レストランは、昔馬小屋だったスペースを改築しています。
お庭には、放し飼いの鶏もいまして、、
可愛い猫(フランス語では、シャ!)もいました。
フランスで農家レストランが人気があるのは、大人が食事をしている間、子供たちをその辺で遊ばせることが出来るから、、ということもあるのだそうです。
それにしても、フランスのネコは、、、気のせいか足が長いと思いませんか???(笑)お腹が垂れていないからそう見えるだけかしら、、??
さて、、ランチのお料理です。
ワインは、地元でとれたブドウの白ワイン。フランスに着いて3日目。お食事の時もそれ以外でも、お水のようにワインを頂く、ということにだんだん慣れてきた農楽母さんです。
左側が、「サラッド・ペイザンヌ(お百姓さんサラダ)」。自家製野菜に、ニワトリを飼っている農家なので鶏のレバーがたっぷりと入っています。 何といってもこのボリューム!!!
フランスでは、「お百姓さん(ペイザン)」という言葉が魅力的に(美味しそうに)響くので、街中のカフェ・レストランでもこの名前を付けたサラダをメニューに入れていることが多いのそうです。
右の写真は、4人がとった前菜を1皿にして、農家で飼育している豚から作った自家製の生ハム、ソーセージ、テリーヌを盛り合わせたも のです。
メインのお料理。
ホロホロ鶏の煮込み、「ウッフ・アン・ムーレット」(半熟玉子の赤ワイン煮)、そしてオムレツです。
大島さんはお料理にもとても詳しくて、いろいろなブルゴーニュ料理の作り方を教えて下さいます!
「ウッフ・アン・ムーレット」は、ブルゴーニュの郷土料理でベーコン、小さな白い玉ねぎ、などを入れて煮た赤ワインに、卵を割っ て入 れて、それで半熟卵にするというお料理です。ワインの中で卵を固まらせるのは難しいので、たいていは、お酢を少し入れた熱湯でポーチドエッグを 作って、赤ワインソースに入れるのだそうです。
この「ウッフ・アン・ムーレット」、しゃれたレストランでは1人1個なそうですが、、ここでは3、4個も!!
そして、フロマージュ(チーズ)。
フランスでは、デザートの前にフロマージュが来るのですが、大きな器に入っているのは牛のフレッシュチーズで、他は山羊のチーズのオンパレード!
最後のデザートです。
畑で採れたてのイチゴ、洋ナシとアーモンドのタルト、リンゴとシナモンのタルト、ルバーブのタルト。
フランスでは、タルトはごく普通の家庭のデザートで、アメリカのパイに比べて薄いのが特徴なそうです。
デザートのあとにエスプレッソを頂いて、ランチ終了。
1人15€のコースでこの内容とボリュームです。。。
農家の豊かさのおすそわけ、、という感じのお料理の数々に、心も体も大満足でした!
こちらは、レストラン裏の畑です。
水はけがよいからでしょうか、、トマトも高畝にすることなく平らなままで植えているのが印象に残りました。
農家レストランを後にしまして、シャペーズ村へと向かう途中に見えてきました古いお城です。
何と、ここも農家民宿(シャトー民宿?)なのですって!
もう驚きです。。
この写真は、シャペーズ村に行く前に通りかかったビシー・スウ・ユクセル村です。
村には電線が無いので(地中化されているので)景観がとてもすっきりとしています。
こちらは、昔の共同洗濯場です。
そして、こちらのおうちも農家民宿!
もう、ため息ばかりです。。
そして、シャペーズ村のサン・マルタン教会。
11世紀に建てられたロマネスク様式の教会です。
15世紀に大きな火事があって柱が曲がっているそうですが、それでも昔の姿のまま現在まで残されています。壁の厚さが1mもあるので頑丈なのでしょうね、、
シャペーズ村のお次には、ブランシオン村のお城へ。
個人が所有するお城なのですが、この城があることを誇りに思う地元の有志たちがNPOを作って保存活動をしているそうです。
残されているフレスコ画も12世紀のものなそうです。
教会から見渡す景色は、ブルゴーニュの緩やかな丘陵地帯がどこまでも続き、夢の様な美しさでした。
教会の横には、園芸療法のお庭がありました。
城内の建物の石積みの壁の外に、小さなでっぱりをいくつも見かけます。
これは、大変な仕事をしてくれた職人さんたちに、大家さんが励ましのためにワインのボトルを置いた場所なそうで、沢山壁から出ているほど、職人さんたちが頑張って頑丈な作りの家を作ったという証でもあるとか、、
こちらは、城門に張り付けられていた記録用紙なのですが、、
石が動いていないか調査しているのだそうです。
確かに、、少しでも動いたら危ないですよね!
それからまた少し車で走り、オズネー村へ。
ここにも、12世紀のロマネスク様式の小さな教会がありました。
その教会と道を挟んでお向かいには、古いお城がありまして、ここもまたB&B民宿にも使っているとか。。
裏庭には、番犬代わりのガチョウ!もおりました。
オズネー村の次はトゥルニュ町へ。
12世紀のサン・フィリベール教会です。
11世紀末から12世紀初頭の初期ロマネスク様式の作りなそうです。
モザイクの床。
この日は、町の芸術祭の日だったのか、教会の内外でアート展や音楽祭が開かれていました。
陽気なブルギニョン(ブルゴーニュ人)たちが、ブルゴーニュ賛歌のような民謡を歌う場面にも遭遇し、思わずGさんも飛び入り参加で一緒に盛り上がりました!
「陽気なブルゴーニュの子供たち」という歌の歌詞が面白いのですが、「僕の横にはいつも酒瓶がある。いつもワインで顔を洗っているからヘマはしない!」というような歌詞(笑)
他にも農楽母さんも覚えて帰りましたのは、何か嬉しいことがあると飛び出す歌 「バン・ブルギニョン」!歌といっても、ラララーーだけで歌うブルゴーニュの手拍子です。
これが、とても陽気で楽しくて最高の手拍子!!
ブルゴーニュには、酒のみを称える民謡が何十曲もあるそうです。ボルドー地域もブルゴーニュと並ぶワイン産地なのですが、こういう民謡はないのだそう。これは、ボルドーは全体的な傾向がビジネスとしてワインが生産されている地域だからで、ブルゴーニュのほうは、小規模家族経営のワイン農家が多いので郷土愛が強いからこそなのだそうです。
豊かな土地と人情。
フランスでは、ブルゴーニュに住んでいるというだけで羨ましがられる理由がわかります。。
最後に、城門から教会を望んだ景色です。
まるで、中世にタイムトリップしたような気持ちになりますね。。
6月21日は、まずは宿泊しました農家民宿からほどなくにありますバルビゾン村の観光へ。
バルビゾン村は、パリから南へ約60キロ、広大なフォンテーヌブローの森のそばにあります。
絵画の「バルビゾン派」の聖地であり、現在は、世界中から人々が訪れる有名な観光地となっています。「バルビゾン派」とは、19世紀末に生まれた言葉で、美しい自然を求めてパリのアトリエを離れ、この地に暮らしながら創作活動をした芸術家グループの総称です。
街の印象は、ちょっと高級な別荘地と観光地がミックスされている感じで、日本でいうと軽井沢に似ている感じがしました。
「バルビゾン派」の芸術家たちのたまり場であった「ガンヌ旅館」は現在「バルビゾン派美術館」になっています。
壁や家具などに当時描きかけの絵が残されており、若い芸術家たちが集い、ワインを飲みながら賑やかに騒いでいた在りし日を彷彿とさせますね。
面白かったのは、壁に描かれた矢印マーク!
これらのポスターはいつ頃のものでしょうか、、
バルビゾンやフォンテーヌブローの森の観光案内のポスターで、パリからの列車時刻表も載っています。
こちらは、画家のミレーのアトリエ。
ミレーは、このアトリエで有名な「晩鐘」の絵を描いたそうです。
バルビゾン村の次は、フォンテーヌブローの森を通り抜け、フォンテーヌブロー城の外観を見学。
こちらは、お城の裏手です。
美しいですねーー!!
お城の周りに植樹されている樹は、背の高い樹の多くが菩提樹、小さな生垣は柘植の樹でした。
菩提樹は、ブルゴーニュの人にとってはポピュラーな樹のようで、ハーブティーにもなっていました。
こちらは、表側、正面から。
馬蹄形の階段は、ナポレオンが近衛兵たちに最後の挨拶をしたことで有名な階段なそうです。
フォンテーヌブロー城の見学の後は、高速道路を使い、いよいよブルゴーニュ地方南部のソーヌ・エ・ロワール県にありますシャンプレシー村へと向かいます。
その距離約なんと400キロ!!
運転をして下さったGさん、本当にお疲れ様でした!!
約4時間後、、牛が放牧されている広ーい牧場の中に目指す貸別荘が見えてきました!
左奥が貸別荘の経営者のご自宅で、手前右側がこれから1週間観光の拠点として滞在をする貸別荘です。
大島さんが、フランス滞在費を少しでも抑えるために貸別荘に滞在をしながら足を延ばせるところへ観光へ行く、という方法を考えて下さったのです。貸別荘の費用は1週間で570€。1ユーロ142円で計算しますと80,940円。5人での利用ですから、1人1週間の滞在で16,000円ほどの費用で済んだわけです。。
建物は、17世紀の作りなそうでこの地域独特の明るい黄色の石灰岩で出来ています。
この貸別荘も、ジット・ド・フランスの三つ穂ランク。
室内はとても内装が美しい。
大きな暖炉のある広い居間、
食器洗い機(フランスの家庭では当たり前なそう!)も付いた清潔な台所、
各寝室です。(トリップアドバイザーのようになってはいけない、、と思いつつ!?)
1階の大きな寝室。
2階には3部屋ありまして、、
各寝室の他には、小さな部屋が二つ、トイレやシャワーが1階と2階それぞれに付いていました。
農楽母さん、お茶を飲んでいますね。。
テラスから広がる景色です。
放牧されている牛は、全身が白いこの地域の特産の肉牛で、シャロレー牛といます。
このシャロレー牛、かつては日本でも飼育が試みられたということですが、1頭当たり1haの広さがないとストレスを受けて弱ってしまうそうで、日本での飼育は断念されたということでした。。
広大な牧草地と貸別荘の美しさにため息をもらしつつ、、、
この日の夕飯は、「近くのお祭りに参加してみませんか?」との大島さんの素敵なご提案で、夏至の頃に行われるというサン・ジャンの火祭りに参加することに!
夏至の時期のフランスは、驚くほど昼が長かったです。朝は4時半ころから夜が明けはじめ、夜は10時頃でようやく夕方くらいの感じでしょうか、、、ですのでポスターに、点火が22:30と書かれているのです。。
が、、、雨の降らない気候が続き乾燥しすぎて山火事の危険性があるということで、残念ながら火を焚くのは中止となてしまったそうです。少し残念でしたが、気を取り直し食事会場となっている村の公民館へ移動して、1人12€の入場料で、民族音楽の演奏や子どもたちのダンス!?を見ながら村の人たちが作るお料理を頂きました。
野外の仮設テントの下が食事会場。
お料理は、お野菜とハーブ入りのスープで5時間煮込み、それから2時間直火であぶったというブタのモモ肉の丸焼きでした!
このジャガイモも、「きたあかり」のように果肉が黄色くてホクホクしていてとても美味しかったです。。
こちらは、火が炊かれる予定だった丘の辺り。巨石の上に、マリア像が立っています。
丘から見渡す風景です。
火祭りの日は、あちこちの村の丘の上で火が炊かれるのだそうです。。
火を見ることはできなかったものの、代わりに!?大きな虹が現れ、感動しました!
この日の締めくくり、、
夕日を浴びる丘の上の教会。息をのむほどの美しさでした。。