Archive for 7月, 2012

7月 30, 2012

7月14日から16日に行われました「大岡ワンダーキャンプ」の感想文が、参加して下さった子どもたちと職員の方たちから届きました。

一部を抜粋してお届けします。

まずは、職員の方たちから、、、

「何より、大震災後、放射能の問題で、虫取り、花摘み、土いじり、川遊びといった当たり前の子ども遊びを制限されている中で、思う存分自然に触れ楽しんでいる子どもたちの笑顔を見せられ、嬉しさなのか悲しさなのか、何とも言えない感情がこみあげてきたことが記憶から離れません。

福島に戻れば、また、除染がずいぶん進んでは来てますが、制限の中での生活になります。土を触る子どもたちに、注意を促さなければならない職員も、先の見えない敵に疲れを見せています。そんな中、今回のご招待は、私にとっても良い心の静養になりました。そして、私自身、普段では体験できない、神秘的な蛍の光や壮大なアルプス、宇宙いっぱいに広がる星を2泊の旅行で見れたことは、ちょっと恥ずかしいのですが、「大丈夫、まだまだ俺たちは神様に見捨てられていない」と思える出来事でした。

そして、皆様の大切な時間を、私共、福島愛育園の子どもたちに割いて下さっている福興ファーム点の皆様の活動を実際に拝見させて頂き、「私ももっと頑張らないといけないな」と前向きな気持ちになれました。

また、秋にもご招待いただけると副園長に聞かされた際には、大岡を離れる際の寂しさを吹き飛ばす、本当にうれしいお誘いでした。いろいろと、今回と同様にご面倒をおかけ致しますが、空きのお米の収穫の際には、ぜひ、私も引率者として参加させて頂ければ、と考えておりますので、よろしくお願いします。」

 

「出発の朝はあいにくの雨でしたが、長野に近づくにつれて天気も回復し、自然が豊かになっていきました。農楽里ファームに到着したとき、私たちを出迎えて下さった皆さんの笑顔を今でもはっきりと覚えています。

昔ながらの家の縁側に猫が丸くなって寝ていました。到着してからは、毎日があっという間に過ぎて行きました。とてものどかな場所で、時間の流れはゆっくりなのに、一日が終わるのがとても早く感じました。朝早く起きて夜早く寝る。大自然と温かい人たちの中で思い切り自由に遊び、美味しいご飯を頂く。元気に外を走り回り自由に草花や虫に触ることが出来る。子どもたちは毎日本当に生き生きとしていました。

暗闇の中で見た蛍、満天の星空、流しソーメン、早朝の北アルプス。どれも今回長野に来ていなければ体験できなかったことばかりです。

3日目のお別れの対面の時、皆さんがどんな思いで今回のキャンプを企画して下さったのかが伝わって来て、とてもありがたい気持ちになり、胸がいっぱいになりました。お別れがとても辛かったです。遠く離れた福島愛育園の子どもたちをあんなにも想って下さって、本当にありがとうございます。また元気な姿でお会いできる日を楽しいにしています。」

 

「あの3日間で、普段では見られない子どもたちの姿や表情を見ることが出来ました。不思議なもので、子どもたちは虫が大好きです。農楽里でも、チョウチョやイモリ、オタマジャクシなど、いつも虫取りに夢中でした。そんな中、福島に持って帰れないことを伝えられた子が

『どうして?放射能があるから?』

その言葉を聞いて切なくなりました。震災直後、辛い生活を送っていた子どもたちの姿は、忘れることが出来ません。そして、震災から一年以上が経った今でも子どもたちから「ホウシャノウ」という言葉が日常的に聞かれ、何をするにも気にしなくてはいけないのが現状です。

そんな日々から抜け出させて頂き、思いっきり自然と触れ合わせて頂けたこと、感謝しております。」

 

次に、子どもの感想文です。。

「一日目は温泉に入りました。二日目は、田んぼの草むしりと川遊びと、流しソーメンをやりました。田んぼの草むしりは、なんか土がぬるぬるして、気持ち悪かったけど、オタマジャクシがいて楽しかった。川遊びは石があってちょっと痛かったです。流しソーメンはトマトが流れて来て、そうめんはいっぱい取れなかったけど、楽しかった。三日目は、バーベキューをやりました。

ホタルがりもしました。ホタルがりは、カイチュデントウをちょっとだけつけていきました。ホタルがけっこういてキレイでした。

福島と長野の違いは、すずしかったし、ほうしゃのうを気にしないで外で遊べたことです。

いい思い出になりました。3日間どうもありがとうございました。」

 

福島市内の子どもたちが置かれている現状、まだまだとても厳しいことが伝わってきます。。

私達に出来ることは本当にささやかなことでしかありませんが、秋にも、愛育園の皆さんをお招きする予定です。。

 



7月 29, 2012

7月28日、29日と、北アルプスは蝶ヶ岳に登ってきました。

ガイドは、、この「のらりっ記」ではお馴染の仁さん。

仁さんは、10代後半から蝶ヶ岳ヒュッテに3年、北穂小屋に7年もいた山のベテランさんでもあるのです。

登山口の三叉駐車場にて。仁さんと農楽娘。

農楽娘は、この日から蝶ガ岳ヒュッテの山小屋スタッフとして入ります。

二人とも履きなれたスニーカーによれよれシャツ、頭には手拭。(笑)

登山は、歩き始めの最初が肝心です。

最初に飛ばしすぎると後で必ずバテテしまうのです。。

歩幅を狭くゆっくり、ゆっくりと、亀のスピードで。

2000メートル近くになりますと、空気が薄くなってくるのがわかります。

それと共に、目指す稜線も見えて来ました!

この辺りから、農楽母さんはもう、よたよた・・・。

山頂近く、お花畑の中を歩きます。

蝶ガ岳ヒュッテはもうすぐこそです!

あと一息頑張りましょう!!

ようやく到着です!

三叉を7時に出発。蝶ガ岳ヒュッテ12時30分到着。

お天気に恵まれてほんとうに良かった。

ここで、農楽娘を蝶ガ岳ヒュッテにお引き渡し・・・!?

少し休憩をとって、、午後1時半からはお仕事が待っていました!

この日は、この夏のピーク、320人の登山客の日だったそうです!!

うわぁ、大変!!

これから10日間、お仕事しっかりと頑張ってくださいね!

それから仁さんと農楽母さんは、さらに1時間半山を歩き、、大滝山荘へと向かいます。

大滝山荘へ向かう登山道は、お花畑の中。

美しい高山植物たちに迎えられます。。

足の疲れで、泣きが入りそうになっていた農楽母さんですが、、このお花たちに励まされ、、なんとか大滝山荘まで歩くことが出来ました。

この、稜線の向こうに大滝山荘があります。

遠くには、槍ヶ岳がくっきりと姿を現していました。

蝶ガ岳ヒュッテが320人と大賑わいの時に、この日の大滝山荘泊りは16人。

ゆったりのんびりとくつろぐことが出来ました。

山小屋では、仁さんとの昔話に花を咲かせる番頭さんが、暖かくお迎えして下さいました!!

歩いて2,3分のところと10分位のところに、とても美しいお花畑もあるそうで、超穴場の山小屋です!!

明けての今朝、、、再び蝶ガ岳ヒュッテまで戻り、農楽娘の仕事ぶりを横眼で確認しながら、、、

コーヒータイム。

そのときたまたま隣のテーブルにいた明るくパワフルな青年、何と、川中島にお住まいの方でした!

しかも、昔お仕事で大岡には何度も足を踏み入れたことがあるそうで、「大岡最高っすよね!僕大岡の大ファンです!!」と!

うわぁ、こんなところで、大岡を知っている人に出会えるなんて!

嬉しくなって、思わず名刺をお渡しした仁さんと農楽母さんでした。

いつかお茶を飲みに大岡に遊びに来て下さいね!!

それから、午前9時、蝶ヶ岳ヒュッテ出発です。

てくてくてくてくと山を降りまして、、、

 

そして、、途中、蝶ヶ岳ヒュッテ&大滝山荘を経営される社長さん、神谷圭子さんに行き会いました!

仁さんと神谷さんは、19,20歳のころからの30年来の幼馴染み。

神谷さん、この日は山小屋で働くスタッフのための差し入れを運びに山小屋まで歩き、なんと、日帰りをするのだそうです!!!

なんともパワフル!

しかしこれも山小屋の仕事では当たり前のことだとか・・・。

頭が下がります・・・。

その後、ゆっくりゆっくりと山を降りまして、、三叉に午後13時頃到着。

「堀金温泉ほりでーゆー」で汗を流し、下界へと降りました。。(下界といっても標高800メートルなのですが、、2600メートルから見れば下界ですよね)

仁さん、神谷さん、お世話になりました!

本当にどうもありがとうございました!!

 



7月 25, 2012

今日は午前中に、牟礼村で有機農業をされている黒柳さんが研修生の若い青年を連れて草刈りのお手伝いに来て下さいました。

青年の名は、横山くん。

美容師さんをやめてからアジアを放浪し、オーストラリアにも長く滞在された後に帰国、有機農業の世界に興味を持ったのだそうです。

南国の海風を感じさせるような明るい青年。

誰かにいているなあ、、、と思っていたのですが、、わかりました!

TOKIOの長瀬智也君です!

長野に長瀬君がいたなんて!(笑)

黒柳さん、横山くん、草刈り作業どうもお疲れ様でした!

午後は、ウィニーさんが取材でお越しになりました。

草に覆われたジャガイモ畑の草刈りをしながら、取材に答えました。

そして夜には、とてもユニークな経歴をお持ちの河野さんが来訪です。

河野さんは、築地や大田市場でも名を成したというフロンティア精神あふれるたくましい女性!

サンフランシスコ出身のウィニーさんと、サンフランシスコで暮らしていたこともある河野さん、アメリカのオーガニック事情について、お二人からいろいろなお話しを教えて頂きました!

今夜も楽しいひと時を、どうもありがとうございました!

 

 



7月 25, 2012

ねむの花が咲きました!

棚田のはばに、小さなねむの木が2本立っています。

子猫の毛のようなふんわりとした花弁を、間近に見下ろすことが出来ます。

雑穀のヒエの土寄せを、訪れたお客様と一緒に進めました。

スベリヒユやヒルガオに被われ始めていた畝間を、土を掻き寄せて草を退治していきます。

このように、きれいになりました!

でも、草はたくましい!

また2週間後位には草をかきながらの土寄せ作業を行います!



7月 23, 2012

先日、茶臼山動物園近くの徳永リンゴ園のリンゴのトクナガさんが、今年初もののプラムとプルーンを持ってきて下さいました!

「ほどぬけ」というのですが、雨にあたり、芯が取れてしまったものは、痛みやすいということで、商品として出荷することが出来ないのだそうです。。

完熟のプルーンと、まだ少し青いプラム!!

とても美味しいです!

ジャムになる前に、生で全部頂いてしまいそうです・・・

トクナガさん、いつもどうもご馳走様です!!

 



7月 23, 2012

雨があがりました!

10日ほど前に草刈りをしたはずの畑なのに、、雨のおかげで勢いがついて、もうひざ丈以上に草が伸びています。。

草に覆われている畑なのですが、、、

その中央に一輪、大きなヒマワリの花が咲いていました!!

畑のど真ん中、グリンピースの畝の真ん中に、です。

なんとなく嬉しいですね!!

そして、ミニトマトが少し色づいてきていました。。

この畑は、電気柵で囲っていないので、ハクビシンやタヌキに食べられてしまうかもしれませんね。。



7月 21, 2012

東京、上野駅から徒歩5分位のところに、小さな韓国街があります。

その中に、とてもモダンでおしゃれなお店「満奈多」がありました。

「満奈多(マンナダ)」とは、韓国語で「出会い」という意味なそうです。

社長さんのファンさんは、先日の福島の子どもたちを招いての「大岡ワンダーキャンプ」の際に、子どもたちのために韓国海苔をたくさんカンパして下さいました。

そのお礼も兼ねて、お店に寄らせて頂きました。

キムチとナムルの盛り合わせ。

辛くてとても美味しいです!

こちらは、牛肉の生春巻き。

他にも、韓国海苔の太巻きや、タピオカ入りでもちもちとした麺の冷麺、ニラとネギのチヂミ、、、南高梅と沖縄の黒糖で付けた梅酒!!、、、どれもとても美味しかったです!!

ファンさんと一緒に記念撮影です。

最奥が、いつも美しいファンさん!

笠井さん、田村さん、東京在住となった農楽息子、農楽娘と・・・。

ファンさん、最近、道路で激しく転倒したそうで、、、同じく最近、一輪車で激しく転倒をした農楽母さんは、思わず握手!でした!!(笑)

ファンさん、本当にどうもありがとうございました。

お料理も最高です!

梅酒もさっぱりとしていて最高!こんなに美味しくて飲みやすい梅酒は初めてです!

また必ず行かせて頂きますね!!

 



7月 21, 2012

現在、毎週金曜日の夜6時から8時まで、国会議事堂の周辺や首相官邸近くで「脱原発」「再稼働反対」の市民によるデモが続けられています。

「非暴力直接行動」として、本当に普通の市井の人たち、子ども連れのお母さんや、仕事帰りのサラリーマンの方、若者たちが、「no nukes」と書かれたうちわを手に持ったり、白い風船を手に持って「再稼働反対!」と、静かに、でも力強く声を上げて歩いていました。自転車で走りながら声を上げる人たちもいましたね。。

「核廃棄物はもう満腹状態。メタボは健康に悪い!」と、書いた雨合羽を着ている女性もいました。

一人ひとりがユーモアも交えながら個性あふれる思い思いの表現をしているのです。

組織が動員をかけることで人が集まる集会ではなく、一人ひとりの意思で参加するデモです。

農楽母さんは8時まではいられなかったのですが、かなり暗くなってきても国会議事堂前駅に集まる人の波は途切れることがありませんでした。。

このデモは、毎週金曜日の夜に続けられます。

皆さんもぜひ、ご参加を!!

 

 



7月 21, 2012

東京は渋谷駅前に「ヒカリエ」というビルがあります。

各階に洋服やら雑貨やらがたくさん販売されていて、人がたくさん買い物をしていて、目がチカチカするようなビルでした。

そのビルの8階に、「d47食堂」というレストランがあります。

このレストランの特徴は、全国47都道府県のこだわりの美味しいものを県別に紹介しているところです。

今、このレストランのメニューに、農楽里ファームで作られました小粒黒大豆納豆と雑穀のキビを原材料とした『キビ入り小粒黒大豆納豆』が載っています!

雑穀のキビが入ったこの画期的な納豆は、農事通信員の笠井さんのアイデアと(有)村田商店さんとのコラボレーションで生まれたものです!

メニューを手に持つ笠井さんです。

指差しているところをアップ!

説明はちょっと間違えていまして、正確には、黒大豆もキビも農楽里ファームで作られたものです。。

お昼ごはんに頂きましたのは、長崎でとれたアジフライ定食&そして、キビ入り小粒黒大豆納豆の小鉢です。

納豆アップ!

クセが無く、においも全く残らず、栄養価も高い!!

夜、お酒を召し上がる方のおつまみにも好評なのだそうです。

d47食堂のスタッフさんに、(有)村田商店さんの納豆工場のレポートの説明をする笠井さんです。

レポートは、6月13日の「のらりっ記」です。http://www.norari-farm.com/?p=5911

原材料の生産者としての農楽里、加工業者さんとしての村田商店さん、そしてその間をつなぐ笠井さん、さらにお客様にお届けして下さるd47食堂の皆さん、、、本当にどうもありがとうございます。

信州の山奥の畑にまかれた小さな大豆やキビの種の一粒が豊かに実り、こうして皆さんの力で一つの商品となり、口にして下さるお客様の体まで運ばれて行きます・・・。

土から口へ・・・。

小さないのちが手渡されていきます。

 

 

 



7月 19, 2012

農楽里ファームでは、薪ストーブを使っているというのに、8年間「薪置き場」というものがありませんでした・・。

そのことに、埼玉の友人が「それは、おかしいことだ!」とおっしゃってくださり、、、「それなら僕が作ってやろう!」と、、、

この5月から今日まで往復7時間の道のりを4回も足を運んで下さり、本日とても立派な薪置き場が完成したのです!!

作業のスタートは、5月18日。

修学旅行で訪れていた女子中学生と一緒に、薪置き場予定地の草取りから始まりました。。

この日は、みずみずしい少女たちの笑顔に囲まれましたね!

カミタさんは、部材の切り出しです。

次に、6月23日。この日は、土を盛って平らにならしました。

そして、基礎を置いていきます。

床材を組み立てたところまで・・。

この日は、夕焼けが美しかったです!

そして、7月12日。

柱が立ち、屋根の骨組みまで仕上がりました。

この日は、虹がキレイでしたね!

そして今日、7月19日です。

雨よけの板も張られ、、

床板を補強するブロックも入りました。

どんな強風でも倒れないように、筋交いもしっかりと・・・。

屋根は、さびにくいガリバリウムです!

完成のピースサイン!!をする、カミタさんとサエコさんです!

最後の今夜は、とても美しいホタルを見に行きました。。。

そしてお別れ間際、とっても大きな流れ星がゆっくり、ぼうっと、夜空を流れ落ちるのを歓声を上げながら一緒に見ましたね!

カミタさんとサエコさんがお越しになるときは、いつもいつも自然からの特別に美しい祝福がありました!

カミタさん、サエコさん、お忙しい中何回も足を運んで下さり、そして念願の薪置き場を作ってくださり、本当にどうもありがとうございました!

あ・と・は、、、がんばって薪を作ることですね・・・!!