Archive for 7月, 2010
今日は、アトリエデフさんの収穫祭でした。
デフさんは工務店さんですが、、国産の自然素材だけで家を建てる「自然素材の家」の草分け的存在です。農楽里ファームの園内で、お天気が良ければ白馬三山を見渡す最高のロケーションの場所でデフの田んぼとデフの畑も営み、自然農法でお野菜やお米を作っています。
コシヒカリは順調にすくすくと育っております。。
デフさんは工務店さんなので、テント設営はお手の物。あっという間にテントを立ててお料理にとりかかります。石焼のジャガイモや、カレー2種、ナン等が次々に仕上がりました。
子どもたちは裸足で沢へと向かいます。
子どもは、いつの時代も子供なのです。。
思いっきり遊んで、ぺたぺたと足跡を付けてお帰りとなりました・・。
さてさて、農楽里ファームの夏野菜もだんだん賑やかになってきましたよ・・。
本日夜、長野市内にて高野登百年塾の第2回が開催されました。
今回のゲストは上田市に拠点を置くNPO法人 侍学園スクオーラ・今人代表の長岡秀貴さん。
引きこもりやニートの若者(14歳から39歳までが、若者と定義されているということでした)の自立支援の学園です。何をもって「自立」というのか、あるいはその「自立」ということが本当に必要なのか、深い議論は必要だと思いました・・・。
社会的な「自立」以前に、本来本能的なものである筈の生存欲求自体が分からなくなってしまった若者たちも多いそうですが、背景にある家族間病理の問題と、さらにその背後にある社会全体の病理も考えていくと、「引きこもり」の問題は決して引きこもってしまった本人の問題だけではないことが浮かび上がってきます。
そうした分析とともに、ケースとしての傾向はあるにしても、やはり1人1人問題としては違うものを抱えているわけですから、支援する側も本気になれなばる程大変な活動であろうと思いました・・・。
農楽母さんには、自身が引きこもりを経た後に引きこもりの親の会の活動をしている友人がいます。
彼は、自身の問題と向き合いながらもその経験を活かして「親の会」のカウンセリングや講演活動もしています。
家族間病理のほつれた糸をほぐしていく為には、その「親の会」のような親への支援活動も必要でしょうし、また、どのような支援機関にもなじめない人たちのためには自助グループなど、もっと多様な活動が必要となるのかもしれません。。。
高野さん、長岡さん、主催の笠井さん、どうもお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。
近くの集落に暮らす長老の池内先生のお宅には、とても素敵な郵便受けがあります。
郵便受けの横に、お手製の一輪ざしがあるのです。そしていつも、野の花に名前を添えて飾ってあります。。今朝は、カワラナデシコでした・・。
農村の各集落の古民家でこういう郵便受けがあったら・・・それだけでも素敵です。。一輪ざし巡りですね。。
さて、ギラギラと照りつける陽射しの下、ナスやキュウリ、ズッキーニを収穫。
この季節になると、じいちゃんばあちゃんたちは「もう、ナスやキュウリが怖い!」といいます。
そうです、、もう怖いくらいたくさん取れて食べきれなくなるのです・・。毎日毎日食卓には、ナス料理とキュウリ料理が並ぶのです。。もう少しすれば、これにトマトも加わるのでしょう。
さてさて、2階の廊下で農楽里の農楽猫チャイは…気持ちの良いお昼寝です。。。
今日も酷暑の一日でした・・。
でも、集落に暮らすばあちゃんたちは鍬を持って畑へ出かけます。。。
朝から晩まで、田畑ではやらねばならないことが山のようにあるのです。。
ですので、80代でも皆さんとても元気なのです。。
ご主人が亡くなって一人暮らしになり、息子さんや娘さんから町へ降りての同居の申し出を受けても、ほとんどのばあちゃんが集落に残ります。やらねばならない仕事があり、友達がいて、住み慣れたこの土地を離れたくないのです。。
農楽母さんは想います。。。
慣れない土地で決して簡単ではないことに取り組んでいる今、それは確かに苦しいことも多々あるのですが、、、、もしも何時か、何かの事情でこの土地を離れて暮らさなければならなくなったとき、、、間違いなく今ここでの暮らしは、夢のように美しく幸せだったと思えるだろう、、と。。
きれいな空気と美味しい水と静かな空間と…そしてその空間には80年の人生の重みを持つばあちゃんたちが暮らしている・・・草ぼうぼうの畑も虫たちとの出会いも、、毎日が写真に残しておきたい瞬間の連続なのです。。
今日も日中はジリジリ、カーーーーーっとした酷暑でした。
濡れタオルでのねじり鉢巻きを締めていざジャガイモ畑へ。
濡れタオルの効用は、頭と耳を冷やすこと、そして流れる汗が目に入るのを防ぐこと、です。
ジャガイモの品種は北あかり。甘くてクリーミーでとても美味しいのです。いつもなら8月に入ってから掘り上げるのですが、ニジュウヤホシテントウの食害で葉っぱがスカスカになり、もうこれ以上畑に置いておいても芋は太らないでしょうし、そうこうしている間にイノシシに食べられては大変です・・。
イモはやはり小さめで収量も少ないのでした・・。
ジャガイモを掘り上げていると、テントウムシの交尾に遭遇!
こちら、益虫さんです。
「産めよ増やせよ」と心で願いましたが、勝手なものです…。ニジュウヤホシテントウの交尾は見つけ次第に「交尾断固許すまじ!」とばかりに2匹を重ねてつぶしてしまうのですから…。
テントウムシの交尾をしばし観察していると面白い行動を発見しました。
時々、上に乗っているオスが交尾器官を差し込んだままで、フルフルフルっとお尻を左右に振るのです。。
この行動にはどういう意味があるのでしょう?
本日、無事「かわら版農楽里第2号」発行となりました!
オフィスエムの村石さん、トレモロデザインの庄村さん、ブンゲイ印刷さん、投稿してくださった皆様、本当にどうもありがとうございました!!
山を下り、ブンゲイ印刷さんにかわら版を受け取りに行きまして…その足で今号に投稿記事を書いてくださいました40年前の美少女Tさんにまずはお渡しをしました。Tさんは江戸前で、このように美しい方なのですよ!いえ、本当に!
その後、毎度お世話になっておりますオフィスエムさんに行き、カモさんにお茶を頂きまして、デザイナーの庄村さんにお渡しを。
続きましては、信州大学教育学部鵜飼先生の研究室にて、鬼無里のソフトモビリティー導入の勉強会へ。
勉強会終了後、農事通信員笠井さんにかわら版をお渡ししまして、、一路山へ!・・・・の途中で、「弓場会計事務所」の看板が目に入り、、ちょいと寄り道を。たまたま弓場さんがおりまして・・お茶を頂きながら、少しお話をいたしました。。
弓場さんは、極めて優秀な会計士さんでありながら、とてもロマンチストなのです。。ちょっぴり大人の会話も交えながら・・・「環境に優しい交通手段として、ぼくは飛行船がいいと思うんだよなあ。。。」と夢を語ってくれました。。。
さて、今度こそ山へ帰って野良仕事を・・・と勇んでいたのですが、、、道の途中で、地域に単身赴任をしているの中学校の校長先生が走っているではありませんか!「こんにちは!」と声をかけまして、かわら版を配布です。農楽娘は中学校に時々しか通っておりませんが、温かく見守ってくださっている校長先生です。
もう、今日はこのままかわら版を配布して歩こう、と方針転換いたしまして・・まずは隣の集落の天然酵母のパン屋さん「まめぱん」さんへ。セルフビルドで家を建て、パン工房を営んでおります。現在、農楽里の古代米を使ったパンを開発中で、秋にはお披露目できるかも!?です。
その足で、今度は大岡山村留学センターへ。
(財)育てる会が運営をしますこの山村留学センターの活動には、一年間の長期滞在の小学生、中学生の受け入れと、夏休みなどに行われる1~2週間の短期滞在の受け入れがあります。
指導員の青木さん。山村留学の子供たちにも地元の子供も、わけ隔てなく芸能活動の指導をしてくださいます。大きな体なのですが実はとてもしなやかで!?、北海道のソーラン節から沖縄のエイサーまで、笛も太鼓も踊りも得意としております。。
センター出るころ、、もう日は沈んでおりました。。。
今日は昨日よりさらに暑かったです。。
タオルを水でぬらしてねじり鉢巻きをし、その上に麦わら帽子をかぶり、氷水を口に含んで畑に出動!
「ニンジン目」になって草と見分け、草を刈り敷きますが、2時間あまりでついにダウン。。
もう帰ろうと思っているところへばあちゃんが・・・。今日のばあちゃんはちょっと寂しげでした・・・。
「オラの畑、草が大きくなってどうしようもない。農協に頼んでいるけど来てくれるんだか来ねえんだか…。」
「夏休みに息子さんや娘さんは手伝いに来ないの?」
「一年中誰も来ねえわ・・・・」
ばあちゃんの畑の草刈りも手伝ってあげなければ、、と思うのだけれど、、、。。
午後、一休みした後は、隣の集落の80代一人暮らしのじいちゃんのところへ・・。
じいちゃんは、いつも山で暮らしていく心得のようなことを教えてくれます。
今日は「爪で拾って箕でこぼす」ということわざを、村で暮らす人を喩えにして話してくれました。
じいちゃんの机の引き出しは不思議です・・。「ほれ!」と言ってバナナが出てきたりするのですから。。
バナナを頬張りながら、「今は、畑ではどういう仕事をしているの?」と聞きますと、
「トウモロコシの囲いを、杭を打って張っている」ということでした。
お盆に帰ってくる息子さん、お孫さんたちのためにトウモロコシを作っているのですが、ハクビシンやアナグマに食べられないように、炎天下にもかかわらず、毎日畑の周りに動物除けのネットを張り巡らせる仕事を続けているのです。
じいちゃん、最後にまた教えてくれました。
「いいか、こういう暑い日は10時になったらもう仕事を休まなきゃいけねえよ。夕方は5時過ぎから7時まで2時間だな。そうじゃないと、熱射病になってしまうぞ!体をやられたら元も子もねえからな。」
いつも、、ありがとう。。。
今日もカーーーっと暑い一日でした。
農楽母さんは朝早くから野良仕事。そして、午前7時には農事通信員の笠井さんとつぶつぶカフェ長野駅前店店長の広子ちゃんがお手伝いに到着です。
今日は、キビ畑の草取りと土寄せを行いました。
黙々と、、、ただひたすらに草を刈り、土を寄せていきます。山の陽射しはギラギラと強烈で、こまめに水分補給をしなければ、即座に熱中症になってしまいます。。
思い切り汗を流した後のお昼ごはんには、カレーライスと採れたてのキュウリ!このキュウリ、歯ごたえも甘さも最高です!カレーには、数日前に捌いた鶏肉が入っていました。
お昼寝タイムに、農楽母さんはしっかりお昼寝。若い女子達はプリンを作ったり、もちきびポテトを作ったり、お料理を楽しんでいたようです。
笠井さん、広子ちゃん、どうもお疲れ様でした!
夕暮れ時、アルプスの鹿島槍の稜線がくっきりと現れました。
今年7年目になる「ゆめっこまつり」という夏まつり、ことしは8月28日(土)に開催が決まりました。大岡の子供たちが、青森の荒馬踊りや沖縄のエイサーを踊ります!
この草ぼうぼうの中、どこにラッキョウがあるのかと思われますが、、、こういうときには「ラキョウ目」になって気持ちを集中させますと・・・・見えてくるのですよ、くっきりとラッキョウが。
ほらほらちゃんと、立派なラッキョウが採れたのでありました・・。
畑作業で下ばかり見ているのは体に良くありません。。
時々遠くを眺めます。白馬三山が雲の切れ間から見え、杓子岳の雪渓もはっきりと見えました。
母屋に帰って来ると、あまりの暑さに猫チャイが車の下でのびておりました・・。
今日も、カーーーっと暑い一日でした。
抜けるような青空のもと、戸隠山を望みながら草刈り機をふるいます。
草に覆われたニンジン畑が少しすっきりとなりました。
ひと汗流したその後は、収穫したニンニクをひもで吊るす作業です。
農楽息子の帰宅です。山の上からは高校に通うことができずに、町でアパートの一人暮しです。部活が忙しくて、農楽里へは数カ月に一度しか帰ってくることができません。。チャイに久しぶりの対面です。
夕暮れ迫るころ、隣のばあちゃんはガーデンで急傾斜の棚田道を下りてきました。
手を振ると、素敵な笑顔で答えてくれます。
日が沈むまでもう一仕事。ジャガイモ畑の害虫つぶし。
ふと見上げると夕焼け空が美しい。
南の空には半月が白く浮かびます。
いよいよ手元があやしくなってきましたよ・・。今日はもう帰ってお休みしましょう。。