Archive for 9月, 2011
今日も、信州大学「遊you世間」の学生さんがお手伝いに来て下さいました。
今日の作業は、大豆畑の草取りです。
大豆の品種は、「さとういらず」。大豆よりも背の高くなった草を中腰になって取って行きます。
かなり腰にくる作業です・・・。
でも、おかげさまでこんなにきれいになりました!!(取りきれなかった奥のほうは、まだ草に覆われていますが・・)
リンゴを齧って一休み!
皆さん、今日もどうもお疲れ様でした!!ありがとうございました。
さて、大豆をよくよく見てみますと、、、ちょうど食べ頃になってきた枝豆がたくさんぶら下がっていました。
「さとういらず」の枝豆です! 農楽里の標高では、これからが枝豆の旬の季節なのです。
これが、甘くて旨くて最高! の枝豆でした!!
夕方、、、母屋の前で今日も子供たちに寄り添う、イクニャン・チャイの姿がありました。。
そして夜には、、元祖農楽娘の歌声喫茶!?
ギターは、奥多摩のお蕎麦やさん「そば・うどん丹三郎」の店主、黒住さんからのプレゼント!!です。
このところ、レミオロメンの、「3月9日」が続いています。。
「~瞳を閉じればあなたが 目蓋の裏にいることで どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい~」
ほろりとしますね・・。
今日も良いお天気でした。
昨日に引き続き、信州大学「遊you世間」(ゆうゆうワールド)の学生さんがお手伝いに来て下さいました。
古代米の稲刈りの続きを進めます。
足場がぬかっているので体のバランスを取るのがちょっと大変です。
刈り取った稲を、束にしています。
こちらは、良く実ったササニシキの田んぼです。
少しだけ刈って軒下に干しました。
一休みのお昼の時間に、リンゴの徳永さんがリンゴを持って遊びに来て下さいました。
今日のお土産は、秋映(あきばえ)と信濃ドルチェ。
右が、信濃ドルチェです。口の中でバラの花の香りが広がりました!
リンゴのペクチンは、放射性物質を体外に排出させる作用を持つそうで、皮ごと食べるのが良いのだとか・・・。
お食事の後は、2階の廊下でくつろぎます。
そしていつの間にか・・・お昼寝・・。
縁側の前の竈の中ではミコ太が一休み・・・。
宮沢賢治の物語に、「猫の事務所」という話があります。
夏に生まれたために毛が薄くて寒がりなため、いつも竈で寝ている猫の物語です・・・。
ちょっと悲しい物語・・・。
ふっと思い出しました。。
今日は本当に清々しい青空が広がりました。
戸隠山もくっきり!です。
農楽里の稲刈りは、古代米からスタートです。
今年の古代米はとてもきれいです。電気柵を張り巡らせたので、イノシシやシカの被害も今のところありません。
今日は、信州大学教育学部教授の土井進先生と、土井先生がご指導をされている「遊you世間」(ゆうゆうワールド)というボランティア活動団体の学生さんがお手伝いに来て下さいました。
「遊you世間」では、キャンパスを飛び出し、地域に入って地域の人や子供たち、お母さんたちと一緒に農作業や通学合宿などの活動をしています。
みんなで唐法師という古代米を手刈りしまして、、
足踏み式脱穀機で脱穀をします。
土井先生です。
先生は、語ります。
「次の22世紀の100年を見据え、今こそ人づくりのための土づくりをしなければならないのです。土づくりは人づくり。人づくりは土作りなのです。大地に根ざしたものしか生きられないのです。」
「人間は、人間ばかりが良くなろうとしてもダメなのです。周りの環境、大地を忘れた人づくりは意味がないのです。」
「私は、50歳になった時、このまま教室の中で学生たちを机に向かわせて、講義だけしていても学生が育たない、と気が付きました。そこで自らが百姓になり、生産のためではなくて、人づくりのための農業をやりたいと思いました。」
「大地は逃げて行きません。いつでも故郷になってくれます。」
「大地に汗を流した分、そこに愛着がわき、故郷となるのです。」
「大地にかかわる仕事をすると、そこが故郷になります。」
「私は、人には3つの故郷があると考えています。一つはお母さん。二つ目は生まれ育った郷土。三つ目は母国。」
「学生たちは、汗水たらして地域の人々と一緒に作業をすることで故郷に支えられている学校というものを感じ取れるようになります。教室の中の授業だけではだめなのです。」
「今の先生たちは、研究授業や参観等、外の人から見られることを嫌がる人が多い。それは、どう見られるのか、失敗したら恥ずかしいなどと、自分のことを思うからです。自分のことばかり考えているから勇気が出てこないのです。地域に、子供に貢献するという、外に力を出していくという姿勢があれば、見られることは何も怖くないのです。」
etc・・・
次の100年を見据えて具体的な活動を実践されていらっしゃる土井先生、熱いお話しをどうもありがとうございました!!
学生の皆さんも、お疲れ様でした!
最後に、アルプスに沈む今日の夕日です。
空気がとても澄んでいて、夜には満天の星空がひろがりました・・。
25日の朝は、お種池のお参りから始まりました。
その後、鈴木くんのお見送りをした後で農楽里へ戻り、時間の許される限り皆でいろいろと語り合います。。
薄暗いのは電気をつけないため。
農楽母さんは、小出裕章さんの研究室を訪れてから、これまでの「明るさ」がどれだけ異常であったのかに気が付いてしまいました。。
それから、薄暗さに慣れるように試みたところ、このほうが目に優しく体の気も整う気がするのです・・。
さて、変人クラブの面々解散の後は、高須嬢と有実ちゃんと一緒に東京の町屋へ。
大久保寛司さんのお話会にお誘い頂いたのでした。
会場は、Live on(リヴォン)という、生も死も『ままに』大切にされる社会を作ることを目指し、自殺でお母さまを亡くした尾角光美(おかくてるみ)さんが設立された団体の事務所です。
Live onは、大切な人を亡くした方にグリーフサポート、ケア、学びの機会を提供する活動を行っています。→ http://www.mamani.org/
今回のお話会のテーマは、「本音を引き出す」でした。
本音しか言えない、素のままでしかいられない農楽母さんにとっては、鎧兜を何枚も着て生きている人たちが不思議でなりません。
サラリーマンという言葉と、ビジネスマンという言葉は同義なそうです。確かに両方とも会社勤めをする人たちです。
ただ、何となくビジネスマンというと、戦う戦士・兵士のようなイメージを感じます。
戦うために鎧を着込んでいる人たちは、「本音」を簡単には言わないのだそうです。
そういう人たちから本音を引き出すためにはどうすれば良いのか、本音を引き出す神様!?の大久保寛司さんがユーモアあふれる語り口で参加者の皆さんと対話形式でお話しをして下さいました。
大久保さんの左隣のピンク色のお洋服の女性が尾角さんです。 重心が低いところにある、聡明な女性です。
農楽母さんも「本音を引き出すにはどうしたらよいか?」と、問われてみて改めて思いました。
ただ、そもそも「引き出そう」とする思考自体にすでに違和感を覚えてしまうことに気が付いてしまいました。
これは、そのようなことが必要のない世界に生きているからなのでしょう。
農楽里へ来る皆さんは、いつしか問わず語りで本音を語り始めます・・・。
普段あまり他の人と深い部分の本音の会話をしないという方でも、ここへ来ると話をしてしまうのだそうです。。
それはどうしてなのかな、と考えてみますと、、
・農楽母さんがいつも素で裸である。(←すっぱだか!??(笑))
・何かわからないけれど、「場」の持つ力が働いている。
この二つは、農楽里の持つ個性なのかもしれないと気が付きました。。。
ただ、これは逆に考えてみますと、そういう会話をすることがきつい人、あるいは鎧を着ていないと落ち着かない人にとっては、この上なく居心地の悪い場であろう、と思います。。
さて、お話会は、徐々に核心に迫って行くのですが、「では、本音を引き出すことが得意な大久保さんはどんな人?」という問いに出された答えの数々・・。
・この人なら話しても大丈夫という安心感がある
・この人の前では嘘がつけない、見抜かれる気がする
・心に寄り添ってくれる
etc・・・
まれに、(幹部研修などで)この場では本音で話したほうが得だという計算を働かせる人がいるそうですが、、、(←ここまで計算を働かせなければならない世界というのは、もうなんだか滑稽で可愛そうですね。鎧兜をまとうとは、「ウソ」を身にまとうことなのでしょうか・・。)
大久保さんご自身のお考えは、、、
・決して否定しない人(否定されないということは安心感につながりますね・・受け入れられている、わかってくれているという安心感で、人は徐々に心を 開いていくのでしょう・・・。)
このあり方は「傾聴」の基本姿勢でもありますね。。
最後は、参加者のお一人のお誕生会となりまして・・・
楽しいひと時が過ぎて行きました・・。
大久保さん、尾角さん、高須嬢、有実さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
農楽母さんは深夜にお山に戻りましたが、この3日間、ヨーヨーの糸がよくこんがらがらずに済みました。。(笑)
24日は、農楽父さん命名「変人クラブ」の皆さんが農楽里に集いました。
まずは、変人クラブ大代表の農楽娘高須嬢がお友達の有実ちゃんを伴い到着です。
有実ちゃんは、とても素敵な詩を書きます。そして、「ひといきたより」という小さな詩集を発刊しています。(現在お休み中・・・)
次のご到着は、養蚕農家の研修生をしている広瀬さん。
今年の夏の繭を持ってきてくださいました。
それが、こんなに美しい色なのです!
いま日本では、養蚕の技術も風前の灯です。。
次に、最近「女猟師」という本にもご登場の原薫嬢。
皆さんがそろうのを待って、お天気がとても良いので聖山の山頂に出かけます。
本来であれば360度のパノラマを楽しむことが出来る地点なのですが、周囲の藪が茂り、せっかくの北アルプスを望むことが出来ませんでした。。
これは早速手を入れなければなりませんね・・・・。
次に、聖山のブナのドングリを拾います。
聖山は以前、ブナの原生林で覆われていたそうです。
それが、小学校の校舎の建設のためにブナを切ってお金に換えたそうで、今ではお種池周辺と、この山頂付近の数本だけしか残されていません。。
ブナのドングリです。
このドングリから苗木を育て、聖山に植えていき、ブナ林を復元しようという壮大な夢に、昨年から農楽父さんが取り組んでいます。
でも、今年のタネは痩せすぎで、もしかしたら苗を作ることが出来ないかもしれません。。
ドングリ拾いの次は、山ぶどう狩りです。
広瀬さんと薫さんがツルを手繰り寄せます。
薫さん、う、う、美しい~~!(笑)
山ぶどうの粒はとても小さいのですが、強烈な酸味とほのかな甘味に山のエネルギーが濃縮されています。
聖山を下りてからクラブの面々は、松本まで車を飛ばして「幸せの経済学」という映画会&明治学院大学の辻信一さんの講演会に参加しました。
その後再びお山に戻り、、、八ヶ岳から駆けつけてくれた鈴木くんも合流して深夜遅くまでの飲み会です。
農楽母さんは早くにダウンしましたが、宴は明け方近くまで続いたようであります・・・。
23日の午後は、法政大学富士見キャンパス内のボアソナードタワー26階スカイホールにて、「脱原発社会を創る 30人の提言」出版記念シンポジウム 「脱原発社会は可能だ」 に、参加してきました。
まずは、京大原子炉実験所助教の、小出裕章さんの講演 「福島原発はいまどうなっているのか」 です。
小出さん、3.11以降、身を粉にしてお仕事をされており、新しい本もたくさん出版されているのでお体が少し心配だったのですが、今回もお元気そうでほっとしました。
未だに収束の見えない福島第一原発事故。 本当の被害の大きさも未だに見えません。。
これだけ危険なものであるとわかったのに、いまだ悲劇は進行中なのに、、それなのに、まだ原発を推進しようとする勢力があることに、呆れかえるしかない農楽母さんです。
この写真は、人工衛星から夜の地球の様子を写した写真です。
日本は、不夜城のごとく浮かび上がっています。
小出さんは、問いかけます。
「こんなことをして幸福ですか? これだけのエネルギーが無いと不幸になるのですか?」
限られた資源を奪い、弱い立場の人たち、生き物たちを踏み台、踏みつけにし、そうして成り立っていた経済的な豊かさ。
それでどれだけ心が豊かになりましたか?
奪えば奪うほど貧しくなっていくものがあることに、私たちはもっと気が付かなければならないでしょう。。。
後半は、パネルディスカッション「脱原発社会をどう創るか」。
パネラーは、城南信用金庫理事長の吉原毅さん、映画監督の纐纈あやさん、農業生物学研究室主宰の明峯哲夫さん、そして小出裕章さんの4名です。
城南信用金庫の吉原さんは、「国を愛し、子孫を大切にする人は原発に反対する。自分のお金を大切にし、何も言わない人はエゴイストだ」と断じました。
映画「祝の島」監督の纐纈あやさんは、原発計画の話が来てから分断されて行った祝島の人たちの暮らしの話とともに、「自然と暮らし」対「お金と原発」という構図について語ってくださいました。
さらに、映像の制作者として、「見る側、作る側が優位な情報を得るために、(撮影される)対象を道具として搾取すること」は、とても危ないことだ、と強く語りました。
農業生物学研究室主宰の明峯さんは、「都市が支配し、農村が従属する社会が原発を生み出した。この構造をひっくり返さない限り原発を脱することは出来ない。土着性と自給性を取り戻そう」と呼びかけました。
最後に小出さんは、「一人ひとりが個性を発揮して活動をしていって下されば、ひょっとしたら原発を廃止させることが出来るかもしれない。 どうしようもない不正義を正して新しい社会を作って行きたい」と語ってくださいました。
小出さん、皆さんどうもお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。
最後に、一緒に参加した埼玉の仲間たちと共に・・・。
偶然にもウサギが4匹集まりました!(笑)
皆さん、お疲れ様でした!
この3連休は、お山を離れ、とてもバタバタした3日間を過ごしました・・。
まずは、23日のお昼です。
久しぶりに、永田町黒澤にて美味しいお昼を頂きました。
料理長の佐藤さん、東京農楽娘の鹿野さんと一緒に、稲刈りや復興支援米の打ち合わせを済ませ・・・
焼き茄子のお蕎麦を頂きました。
イクラと、サケと千枚漬けの巻き寿司です。
そして、ブドウのゼリー。
いつもながら、とても美味しかったです!!
佐藤さんどうもご馳走様でした!
10月16日(日)は、永田町黒澤の皆さん、そして農楽娘さんたちと一緒に復興支援間の稲刈りをいたします!
皆さん一緒に頑張りましょう!
台風の影響で、雨の一日でした。
チビ太とミコ太がやって来てから、農楽里ファーム母屋の障子はボロボロです。
なにしろ、ヒトの子でいえば、1歳児。紙が破れる音も感触も楽しくてしょうがないのです。
そして、さらに木のぼり、柱のぼりも大好きで・・・
この調子で障子戸も、バリバリとのぼるのでした・・。
何度繕ってもまた破かれてしまうので、夏の間はボロボロのまま過ごしてきたのです。。
でも、これから秋が深まってくると、冷たい風が開いた穴から吹きこんできます。
そこで、少し思いきって障子を張り直したり繕ったりすることにしました。
でも、、その作業の最中にも、バリバリと・・・
農楽母さんの顔色を見て、わざと嫌がることをやったりもするのです。。。(苦笑)
今日も、とても暑い一日でした。
午前中、渡邊さんご一家をお種池にご案内しました。
明日はアトリエデフさんと一緒に建てるおうちの上棟式なそうで、お種池の清水でお清めをします。。
みどりさんは、頭から・・・。
冷たい水で体がシャキッとなります!
農楽娘は、池のほとりでギターを爪弾いていました・・・。
お種池の空気は、今日もとても澄んでいました・・・。
渡邊さんご一家とお別れをした後は、波田町で自然農法センター主催の自然農法の技術的な研究会に参加。
西村和雄先生の講演会、そして研究員の方の事例発表と、自然農法の基本的な考え方から応用編まで勉強をさせて頂きました。
そしてお山の上に戻る頃には、、もう真っ暗に。。。
陽が落ちるのが早くなりましたね・・・。