25日の朝は、お種池のお参りから始まりました。
その後、鈴木くんのお見送りをした後で農楽里へ戻り、時間の許される限り皆でいろいろと語り合います。。
薄暗いのは電気をつけないため。
農楽母さんは、小出裕章さんの研究室を訪れてから、これまでの「明るさ」がどれだけ異常であったのかに気が付いてしまいました。。
それから、薄暗さに慣れるように試みたところ、このほうが目に優しく体の気も整う気がするのです・・。
さて、変人クラブの面々解散の後は、高須嬢と有実ちゃんと一緒に東京の町屋へ。
大久保寛司さんのお話会にお誘い頂いたのでした。
会場は、Live on(リヴォン)という、生も死も『ままに』大切にされる社会を作ることを目指し、自殺でお母さまを亡くした尾角光美(おかくてるみ)さんが設立された団体の事務所です。
Live onは、大切な人を亡くした方にグリーフサポート、ケア、学びの機会を提供する活動を行っています。→ http://www.mamani.org/
今回のお話会のテーマは、「本音を引き出す」でした。
本音しか言えない、素のままでしかいられない農楽母さんにとっては、鎧兜を何枚も着て生きている人たちが不思議でなりません。
サラリーマンという言葉と、ビジネスマンという言葉は同義なそうです。確かに両方とも会社勤めをする人たちです。
ただ、何となくビジネスマンというと、戦う戦士・兵士のようなイメージを感じます。
戦うために鎧を着込んでいる人たちは、「本音」を簡単には言わないのだそうです。
そういう人たちから本音を引き出すためにはどうすれば良いのか、本音を引き出す神様!?の大久保寛司さんがユーモアあふれる語り口で参加者の皆さんと対話形式でお話しをして下さいました。
大久保さんの左隣のピンク色のお洋服の女性が尾角さんです。 重心が低いところにある、聡明な女性です。
農楽母さんも「本音を引き出すにはどうしたらよいか?」と、問われてみて改めて思いました。
ただ、そもそも「引き出そう」とする思考自体にすでに違和感を覚えてしまうことに気が付いてしまいました。
これは、そのようなことが必要のない世界に生きているからなのでしょう。
農楽里へ来る皆さんは、いつしか問わず語りで本音を語り始めます・・・。
普段あまり他の人と深い部分の本音の会話をしないという方でも、ここへ来ると話をしてしまうのだそうです。。
それはどうしてなのかな、と考えてみますと、、
・農楽母さんがいつも素で裸である。(←すっぱだか!??(笑))
・何かわからないけれど、「場」の持つ力が働いている。
この二つは、農楽里の持つ個性なのかもしれないと気が付きました。。。
ただ、これは逆に考えてみますと、そういう会話をすることがきつい人、あるいは鎧を着ていないと落ち着かない人にとっては、この上なく居心地の悪い場であろう、と思います。。
さて、お話会は、徐々に核心に迫って行くのですが、「では、本音を引き出すことが得意な大久保さんはどんな人?」という問いに出された答えの数々・・。
・この人なら話しても大丈夫という安心感がある
・この人の前では嘘がつけない、見抜かれる気がする
・心に寄り添ってくれる
etc・・・
まれに、(幹部研修などで)この場では本音で話したほうが得だという計算を働かせる人がいるそうですが、、、(←ここまで計算を働かせなければならない世界というのは、もうなんだか滑稽で可愛そうですね。鎧兜をまとうとは、「ウソ」を身にまとうことなのでしょうか・・。)
大久保さんご自身のお考えは、、、
・決して否定しない人(否定されないということは安心感につながりますね・・受け入れられている、わかってくれているという安心感で、人は徐々に心を 開いていくのでしょう・・・。)
このあり方は「傾聴」の基本姿勢でもありますね。。
最後は、参加者のお一人のお誕生会となりまして・・・
楽しいひと時が過ぎて行きました・・。
大久保さん、尾角さん、高須嬢、有実さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
農楽母さんは深夜にお山に戻りましたが、この3日間、ヨーヨーの糸がよくこんがらがらずに済みました。。(笑)