23日の午後は、法政大学富士見キャンパス内のボアソナードタワー26階スカイホールにて、「脱原発社会を創る 30人の提言」出版記念シンポジウム 「脱原発社会は可能だ」 に、参加してきました。

まずは、京大原子炉実験所助教の、小出裕章さんの講演 「福島原発はいまどうなっているのか」 です。

小出さん、3.11以降、身を粉にしてお仕事をされており、新しい本もたくさん出版されているのでお体が少し心配だったのですが、今回もお元気そうでほっとしました。

未だに収束の見えない福島第一原発事故。 本当の被害の大きさも未だに見えません。。

これだけ危険なものであるとわかったのに、いまだ悲劇は進行中なのに、、それなのに、まだ原発を推進しようとする勢力があることに、呆れかえるしかない農楽母さんです。

この写真は、人工衛星から夜の地球の様子を写した写真です。

日本は、不夜城のごとく浮かび上がっています。

小出さんは、問いかけます。

「こんなことをして幸福ですか? これだけのエネルギーが無いと不幸になるのですか?」

限られた資源を奪い、弱い立場の人たち、生き物たちを踏み台、踏みつけにし、そうして成り立っていた経済的な豊かさ。

それでどれだけ心が豊かになりましたか?

奪えば奪うほど貧しくなっていくものがあることに、私たちはもっと気が付かなければならないでしょう。。。

後半は、パネルディスカッション「脱原発社会をどう創るか」。

パネラーは、城南信用金庫理事長の吉原毅さん、映画監督の纐纈あやさん、農業生物学研究室主宰の明峯哲夫さん、そして小出裕章さんの4名です。

城南信用金庫の吉原さんは、「国を愛し、子孫を大切にする人は原発に反対する。自分のお金を大切にし、何も言わない人はエゴイストだ」と断じました。

映画「祝の島」監督の纐纈あやさんは、原発計画の話が来てから分断されて行った祝島の人たちの暮らしの話とともに、「自然と暮らし」対「お金と原発」という構図について語ってくださいました。

さらに、映像の制作者として、「見る側、作る側が優位な情報を得るために、(撮影される)対象を道具として搾取すること」は、とても危ないことだ、と強く語りました。

農業生物学研究室主宰の明峯さんは、「都市が支配し、農村が従属する社会が原発を生み出した。この構造をひっくり返さない限り原発を脱することは出来ない。土着性と自給性を取り戻そう」と呼びかけました。

最後に小出さんは、「一人ひとりが個性を発揮して活動をしていって下されば、ひょっとしたら原発を廃止させることが出来るかもしれない。 どうしようもない不正義を正して新しい社会を作って行きたい」と語ってくださいました。

小出さん、皆さんどうもお疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。

最後に、一緒に参加した埼玉の仲間たちと共に・・・。

偶然にもウサギが4匹集まりました!(笑)

皆さん、お疲れ様でした!



Comments:
manago on 9月 26th, 2011 at 11:06 AM #

>いまだ悲劇は進行中なのに、まだ原発を推進しようとする勢力があることに、呆れかえるしかない

全く同感です。
首相が変わったと思ったらもう「原発は稼働していかないと」と言ってますね。
どれだけ多くの政治家が利権を得ているのかわかりません。
次の選挙公報にはわかりやすいように原発利権のマークを付けて置いて欲しいです。

灯りの地図は驚きです。
そういえば閉まってからも煌々と灯りを付けっぱなしのスーパーやお店も多いですね。
パチンコ屋さんのライトもすごいし。
使わなくても良い電力はきっといっぱいあります。


norari on 9月 26th, 2011 at 3:59 PM #

managoさま
コメントありがとうございます。
原子力の問題は、エネルギーの問題の外に核兵器の問題もあり、ことは簡単ではありません。でも、絶望はしたくないです・・。


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