7月14日から16日に行われました「大岡ワンダーキャンプ」の感想文が、参加して下さった子どもたちと職員の方たちから届きました。

一部を抜粋してお届けします。

まずは、職員の方たちから、、、

「何より、大震災後、放射能の問題で、虫取り、花摘み、土いじり、川遊びといった当たり前の子ども遊びを制限されている中で、思う存分自然に触れ楽しんでいる子どもたちの笑顔を見せられ、嬉しさなのか悲しさなのか、何とも言えない感情がこみあげてきたことが記憶から離れません。

福島に戻れば、また、除染がずいぶん進んでは来てますが、制限の中での生活になります。土を触る子どもたちに、注意を促さなければならない職員も、先の見えない敵に疲れを見せています。そんな中、今回のご招待は、私にとっても良い心の静養になりました。そして、私自身、普段では体験できない、神秘的な蛍の光や壮大なアルプス、宇宙いっぱいに広がる星を2泊の旅行で見れたことは、ちょっと恥ずかしいのですが、「大丈夫、まだまだ俺たちは神様に見捨てられていない」と思える出来事でした。

そして、皆様の大切な時間を、私共、福島愛育園の子どもたちに割いて下さっている福興ファーム点の皆様の活動を実際に拝見させて頂き、「私ももっと頑張らないといけないな」と前向きな気持ちになれました。

また、秋にもご招待いただけると副園長に聞かされた際には、大岡を離れる際の寂しさを吹き飛ばす、本当にうれしいお誘いでした。いろいろと、今回と同様にご面倒をおかけ致しますが、空きのお米の収穫の際には、ぜひ、私も引率者として参加させて頂ければ、と考えておりますので、よろしくお願いします。」

 

「出発の朝はあいにくの雨でしたが、長野に近づくにつれて天気も回復し、自然が豊かになっていきました。農楽里ファームに到着したとき、私たちを出迎えて下さった皆さんの笑顔を今でもはっきりと覚えています。

昔ながらの家の縁側に猫が丸くなって寝ていました。到着してからは、毎日があっという間に過ぎて行きました。とてものどかな場所で、時間の流れはゆっくりなのに、一日が終わるのがとても早く感じました。朝早く起きて夜早く寝る。大自然と温かい人たちの中で思い切り自由に遊び、美味しいご飯を頂く。元気に外を走り回り自由に草花や虫に触ることが出来る。子どもたちは毎日本当に生き生きとしていました。

暗闇の中で見た蛍、満天の星空、流しソーメン、早朝の北アルプス。どれも今回長野に来ていなければ体験できなかったことばかりです。

3日目のお別れの対面の時、皆さんがどんな思いで今回のキャンプを企画して下さったのかが伝わって来て、とてもありがたい気持ちになり、胸がいっぱいになりました。お別れがとても辛かったです。遠く離れた福島愛育園の子どもたちをあんなにも想って下さって、本当にありがとうございます。また元気な姿でお会いできる日を楽しいにしています。」

 

「あの3日間で、普段では見られない子どもたちの姿や表情を見ることが出来ました。不思議なもので、子どもたちは虫が大好きです。農楽里でも、チョウチョやイモリ、オタマジャクシなど、いつも虫取りに夢中でした。そんな中、福島に持って帰れないことを伝えられた子が

『どうして?放射能があるから?』

その言葉を聞いて切なくなりました。震災直後、辛い生活を送っていた子どもたちの姿は、忘れることが出来ません。そして、震災から一年以上が経った今でも子どもたちから「ホウシャノウ」という言葉が日常的に聞かれ、何をするにも気にしなくてはいけないのが現状です。

そんな日々から抜け出させて頂き、思いっきり自然と触れ合わせて頂けたこと、感謝しております。」

 

次に、子どもの感想文です。。

「一日目は温泉に入りました。二日目は、田んぼの草むしりと川遊びと、流しソーメンをやりました。田んぼの草むしりは、なんか土がぬるぬるして、気持ち悪かったけど、オタマジャクシがいて楽しかった。川遊びは石があってちょっと痛かったです。流しソーメンはトマトが流れて来て、そうめんはいっぱい取れなかったけど、楽しかった。三日目は、バーベキューをやりました。

ホタルがりもしました。ホタルがりは、カイチュデントウをちょっとだけつけていきました。ホタルがけっこういてキレイでした。

福島と長野の違いは、すずしかったし、ほうしゃのうを気にしないで外で遊べたことです。

いい思い出になりました。3日間どうもありがとうございました。」

 

福島市内の子どもたちが置かれている現状、まだまだとても厳しいことが伝わってきます。。

私達に出来ることは本当にささやかなことでしかありませんが、秋にも、愛育園の皆さんをお招きする予定です。。

 



Comments:
kojima on 7月 31st, 2012 at 10:39 PM #

なぜこんな活動をするのか?
ということをしっかり考えないとですね!
人間としての繋がりは感動的ですが、
根本を考えると辛いものがあります。

今、国が動こうとしている方向に改めて憤りを感じてしまいました。

子供達は全くの被害者であると思う。


のらり on 8月 2nd, 2012 at 11:17 AM #

kojimaさん、

本当ですね。

子どもたちにはなんの罪もありません。。

微塵も、、です。


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