6月21日は、まずは宿泊しました農家民宿からほどなくにありますバルビゾン村の観光へ。

バルビゾン村は、パリから南へ約60キロ、広大なフォンテーヌブローの森のそばにあります。

絵画の「バルビゾン派」の聖地であり、現在は、世界中から人々が訪れる有名な観光地となっています。「バルビゾン派」とは、19世紀末に生まれた言葉で、美しい自然を求めてパリのアトリエを離れ、この地に暮らしながら創作活動をした芸術家グループの総称です。

街の印象は、ちょっと高級な別荘地と観光地がミックスされている感じで、日本でいうと軽井沢に似ている感じがしました。

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「バルビゾン派」の芸術家たちのたまり場であった「ガンヌ旅館」は現在「バルビゾン派美術館」になっています。

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壁や家具などに当時描きかけの絵が残されており、若い芸術家たちが集い、ワインを飲みながら賑やかに騒いでいた在りし日を彷彿とさせますね。

面白かったのは、壁に描かれた矢印マーク!

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これらのポスターはいつ頃のものでしょうか、、

バルビゾンやフォンテーヌブローの森の観光案内のポスターで、パリからの列車時刻表も載っています。

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こちらは、画家のミレーのアトリエ。

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ミレーは、このアトリエで有名な「晩鐘」の絵を描いたそうです。

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バルビゾン村の次は、フォンテーヌブローの森を通り抜け、フォンテーヌブロー城の外観を見学。

こちらは、お城の裏手です。

美しいですねーー!!

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お城の周りに植樹されている樹は、背の高い樹の多くが菩提樹、小さな生垣は柘植の樹でした。

菩提樹は、ブルゴーニュの人にとってはポピュラーな樹のようで、ハーブティーにもなっていました。

こちらは、表側、正面から。

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馬蹄形の階段は、ナポレオンが近衛兵たちに最後の挨拶をしたことで有名な階段なそうです。

フォンテーヌブロー城の見学の後は、高速道路を使い、いよいよブルゴーニュ地方南部のソーヌ・エ・ロワール県にありますシャンプレシー村へと向かいます。

その距離約なんと400キロ!!

運転をして下さったGさん、本当にお疲れ様でした!!

約4時間後、、牛が放牧されている広ーい牧場の中に目指す貸別荘が見えてきました!

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左奥が貸別荘の経営者のご自宅で、手前右側がこれから1週間観光の拠点として滞在をする貸別荘です。

大島さんが、フランス滞在費を少しでも抑えるために貸別荘に滞在をしながら足を延ばせるところへ観光へ行く、という方法を考えて下さったのです。貸別荘の費用は1週間で570€。1ユーロ142円で計算しますと80,940円。5人での利用ですから、1人1週間の滞在で16,000円ほどの費用で済んだわけです。。

建物は、17世紀の作りなそうでこの地域独特の明るい黄色の石灰岩で出来ています。

この貸別荘も、ジット・ド・フランスの三つ穂ランク。

140627-01b(©2014 Junko Oshima)

室内はとても内装が美しい。

大きな暖炉のある広い居間、

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食器洗い機(フランスの家庭では当たり前なそう!)も付いた清潔な台所、

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各寝室です。(トリップアドバイザーのようになってはいけない、、と思いつつ!?)

1階の大きな寝室。

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2階には3部屋ありまして、、

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各寝室の他には、小さな部屋が二つ、トイレやシャワーが1階と2階それぞれに付いていました。

農楽母さん、お茶を飲んでいますね。。

140622-19b(©2014Junko Oshima)

テラスから広がる景色です。

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放牧されている牛は、全身が白いこの地域の特産の肉牛で、シャロレー牛といます。

このシャロレー牛、かつては日本でも飼育が試みられたということですが、1頭当たり1haの広さがないとストレスを受けて弱ってしまうそうで、日本での飼育は断念されたということでした。。

広大な牧草地と貸別荘の美しさにため息をもらしつつ、、、

この日の夕飯は、「近くのお祭りに参加してみませんか?」との大島さんの素敵なご提案で、夏至の頃に行われるというサン・ジャンの火祭りに参加することに!

夏至の時期のフランスは、驚くほど昼が長かったです。朝は4時半ころから夜が明けはじめ、夜は10時頃でようやく夕方くらいの感じでしょうか、、、ですのでポスターに、点火が22:30と書かれているのです。。

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が、、、雨の降らない気候が続き乾燥しすぎて山火事の危険性があるということで、残念ながら火を焚くのは中止となてしまったそうです。少し残念でしたが、気を取り直し食事会場となっている村の公民館へ移動して、1人12€の入場料で、民族音楽の演奏や子どもたちのダンス!?を見ながら村の人たちが作るお料理を頂きました。

野外の仮設テントの下が食事会場。

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お料理は、お野菜とハーブ入りのスープで5時間煮込み、それから2時間直火であぶったというブタのモモ肉の丸焼きでした!

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このジャガイモも、「きたあかり」のように果肉が黄色くてホクホクしていてとても美味しかったです。。

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こちらは、火が炊かれる予定だった丘の辺り。巨石の上に、マリア像が立っています。

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丘から見渡す風景です。

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火祭りの日は、あちこちの村の丘の上で火が炊かれるのだそうです。。

火を見ることはできなかったものの、代わりに!?大きな虹が現れ、感動しました!

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この日の締めくくり、、

夕日を浴びる丘の上の教会。息をのむほどの美しさでした。。

140621-59b(©2014Junko Oshima)

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