6月26日は、往復約3時間をかけまして、オータン町まで足をのばしました。
オータンは、フランスを制覇したローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが紀元前1世紀頃に建設させた町です。現在の人口は約16,000人で、ソーヌ・エ・ロール県には4つある副県庁所在地の一つになっています。そして、古代ローマ時代の遺跡や、立派なロマネスク教会などがありま す。
まずは古代ローマの遺跡、ヤヌスの神殿跡へ。
紀元後1世紀くらいの建築物なそうです。
それから、大きなカテドラル、サン・ラザール大聖堂へ。
サン・ラザール大聖堂は12世紀の建物ですが、その後の建て増しなどでロマネスク様式とゴシック様式が混在しているそうです。
ロマネスク様式やゴシック様式という建築様式についての知識は全く無かったのですが、いくつもの教会を見学して歩いているうちに興味が膨らんできました。特に、ロマネスク様式の教会に残されている彫刻(と、いうよりは彫り物と呼ぶ方がふさわしいくらい素朴でユーモラスなもの)は、時間があればもっとじっくりと見てみたいと思いましたです。。
サン・ラザール教会のお隣には、ブルゴーニュ公の宰相ニコラ・ロランの15世紀の邸宅を使ったミュージアム「ロラン博物館」があり、ここでは、12世紀の有名な彫刻「イヴの誘惑」を観ることが出来ました。
「イヴの誘惑」は、サン・ラザール大聖堂のロマネスクの扉口を飾っていた浮彫りなそうです。
この日のランチは、サン・ラザール大聖堂横の小さなレストランで。。
それから、古代の円形劇場跡地の見学も。
ここでも菩提樹の樹がたくさん植えられていました。
菩提樹の花です。
ハーブティーに良いのは、この花がちょうど満開になったときに摘むのだとか、、、
菩提樹のハーブティーは、入眠作用もあるとても美味しいハーブティでした。
さて、、この日の一番の目的は、フランスに何人もいない国宝のフレスコ画を修復する資格をお持ちでご自身でもフレスコ画を描かれていらっしゃる高橋久雄氏とお会いすることでした。。
絵を学ぶ農楽娘のために、大島さんが高橋氏との面会を特別にお考えくださったのです!
大島さんの特別な御計らいに改めまして感謝いたします。。
高橋氏は オータンにある中世のユルスリーヌ塔という素晴らしい建築物の立つ土地をご購入され、お住まいになりながらそのお庭にあるチャペルとユルスリーヌ塔に壁画を描 いています。建物の土台は、古代ローマ帝国にフランスが征服されていた時代のものなそうです。
その、ユルスリーヌ塔にて、、、
現在は、美術大学の学生さんなどの後進の指導にもお力を入れていらっしゃるそうで、農楽娘にも素晴らしいお話をして下さいました。
「夢を持ち、そして、あきらめずに努力しなさい。努力はしなきゃだめですよ、、私を見なさい。時間はかかったけれど、決してあきらめなかった。そうすれば、必ず神様が支えてくれる。素晴らしい人や先生に出会うことが出来る」
「人に喜んでもらえることをやりましょう。喜びの波動は必ず帰ってきますよ。」
こちらは、チャペルのクリプト(地下聖堂)にて、、
美術学生さんに指導をしながら、両神山をフレスコ画で描いているそうです。
そしてこれから、「キリストの12使徒を小鳥にたとえた12羽の小鳥を描きたい」のだそうです。。
高橋さん、ご多忙の中で面会のお時間を取って下さいまして本当にどうもありがとうございました!!
オータンからシャンプレシーの貸別荘に戻りまして、、この日の夕飯では、
Gさん手作りのマヨネーズで、マルシェで購入したホワイトアスパラを頂きました!!
Gさんの手作りマヨネーズ、とても美味しかったです!
それにしましても、本当に(アントニー!)Gさんはお料理上手、、、!!!