これは、一昨日の出来事です。

気温が高く、晴天の一日でした。

午後、裏庭の草取りでもしようかと、百年栗の木の下を通っていた時のこと。

シジュウカラのつがいが、激しくジジジッと鳴きながら、威嚇行動を取っていました。

「ああ、この近くにシジュウカラの巣があって、子育てをしているのだな、農楽母さんが、敵認定されてしまったのだな、」と思いながら、樹を見上げると、高さ6メートルくらいのところに、キツツキが開けていた大きな巣穴があり、どうもそこにシジュウカラガスを作った模様。

この瞬間に、気が付けばよかったのです。。。

巣穴の横に、陽射しの関係ではっきりは分からなかったけれど何かがついている。蛾のまゆか何かな、、とじっと見ていたら、その何かが動いて、そして消えていった。

写真を撮ると、蛇のしっぽだ!

蛇が、シジュウカラのひなを襲いに、巣穴に侵入をしているところだったのです!!

慌てて高い脚立を立て、とにかく蛇を巣から出そうと、樹の枝を差し込んだり、針金を丸く曲げたもので中を探ったり、、

しかし、何しろ高さ6メートル。分かれた大きな枝に背を持たせかけながら、おっかなびっくりでの作業です。

あまり力も入らないし、、、雛は、もう食べられた可能性もあるし、そうでなくても、蛇の重さで圧死しまっているかもしれない。

蛇だって、生きるためにやっていることだから、基本的には自然界の掟に手を出してはいけない、、

迷いながらも、でも、とにかく、蛇を巣から取り出し、雛を救ってあげたい一心でした。

やがて、蛇が顔を出しました。

背中をこすられて、自分の身の危険を感じたのでしょう。でも、すぐには出てくれません、何回か顔を出したり引っ込めたりを繰り返し、ようやく外へ出てくれました。

外へ出た蛇は、全長1メートル以上の大きなアオダイショウでした。

木の上に上にと登っていくところを、長い竿で叩き落とそうとしましたが、全身マッスル!の蛇は、そう簡単には落ちません。

ようやく落ちたと思っても他の枝に巻き付いて、、を3回くらい繰り返した末に、地面へと落ちました。

ササッと、落ち葉の中にもぐりこんだアオダイショウを皮手袋をして捕獲!

左手で尻尾をつかんで落ち葉から引っ張り出し、右手で首をつかんで、裏の竹やぶまで運んでいき、「もう来ないで!」と声を掛け、放しました。

一連の作業を終えて、農楽母さんはぐったりでした。。

果たして雛は無事だったのか、、

後は、親鳥がとる行動を見て、その様子を知るしかありません、、

夕方頃、親鳥が巣の様子を見に来てはいましたが、それから後、あまり親鳥の姿を見ることが出来ていません、、

もしかして、雛は皆、ダメだったのかな、、と思うと、胸が痛みます。。。

あともう少し早く気が付いていれば、救うことが出来たのに、、、涙。

ちなみに、農楽母さんは蛇が嫌いではありません、、

農楽息子が幼いころ蛇が大好きで、毎日一緒に図鑑を読んでいるうちに、だんだんその魅力に気が付いて行ったのでした。。蛇やトカゲ、ヤモリなどの爬虫類には、爬虫類なりの魅力があります。

なので、この日の出来事は、シジュウカラの身になるか、蛇の身になるか、、

あるいは、どちらの身にもならずに静観しているか、、

とても厳しい選択でした。。。

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