近年、大雨による土砂崩れなど自然災害が増加しています。

中山間地の棚田の傾斜地で、どうすれば災害にも強い、水はけや風通しの良い環境を作れるのかを、「大地の再生ワークショップ」として、農楽里ファームを会場に開催することになりました。

講師には、「大地の再生士」のライセンスを持つ、(有)アートランド社長の赤尾和治さんをお迎えし、参加者の皆さんと一緒に作業をしながら学びます。

ワークショップの内容は、以下の通りです。

・座学「大地の再生の基本的な考え方」

・建物から落ちる雨水の処理「敷地全体を視野に入れた通気浸透水脈の施工」

・竹藪と雑草に遮られている空気の流れを通す「風が通る整備」

・杏の樹(樹齢百年)を助ける「樹木の根元と周辺の通気浸透水脈整備

(点穴の施工)」

※来春には、母屋の北側ウッドデッキの基礎補強を植樹により行う予定。今回の施工後の経過観察とともに、ご見学頂けるようご案内致します。

期日 2021年11月6日(土)・7日(日)

時間 9:30~16:00頃まで

集合場所 農楽里ファーム母屋

持ち物 汚れてもよい服装、軍手、帽子、水筒、昼食、タオル、着替え、移植ごて(小さいシャベル)とノコギリ鎌、剪定バサミ

参加費 3,000円/1日  2日ご参加の方 5,000円

お問い合わせ、お申し込み メール:norari@grn.janis.or.jp 

                               携帯:090-9669-6954(遠藤)

お申し込み締め切り 10月31日(日

※お申し込みの方には、折り返し具体的なタイムスケジュール等をお伝えいたします。

<大地の再生の取り組みとは?>

大地の再生造園技師・矢野智徳(やのとものり)が長年にわたる観察と実践の繰り返しを経て見出した、環境再生の手法を学び、傷んだ自然の環境再生施工と、この手法の研究・普及啓発をテーマに活動しています。

私たち人間は、利便性の高い暮らしを求めて、森を支える自然地形を壊し、生き物のよりどころであった大地を痛めてきました。人工的に地形を変えることは、水脈と土中の空気の流れを変え、植物層を変え、やがては周囲の気候さえ変えてしまいます。特に水脈は、大地の要であり、分断されてしまうと、様々な環境破壊を起こします。そこで私たちは、依頼のあった土地に赴いて、分断された水脈、地脈をつなぎ直し、その土地の自然と人間の共存を目指す環境再生施工を行っています。

 一見、自然豊かな日本ですが、地下では土壌の腐敗が進んでいます。現代土木は、山から川、海につながっていた水脈を遮断し、さらに水と空気の流れを停滞させて、自然環境の悪化を招いています。この現実を一人でも多くの方に知っていただき、次世代に、回復した自然をつないでゆくために、大地の呼吸をよみがえらせる方法をお伝えしたいと思っています。

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