3月24日の午後から、チビ太が家に帰らなくなってしまいました。

おかしいな、、と気が付いたのは24日の夜のこと。

チビ太は食いしん坊で、お腹がすけば必ず帰って来る子なので、夜になっても戻らないということは珍しい。でも、翌25日が満月なので、満月前後は興奮モードになって外で遊んでいるのかもしれない、、

そう思って25日の午後まで帰りを待ちました。

24時間経っても帰らないので、ちょっと不安に、、集落の中を一回りしてチビ太が行きそうなところを探して歩くも気配はなし。

お天気は雨が降ったりやんだり。

この季節で不安なのは、雪融け水がゴーゴーと音を立てて流れている用水。足を滑らせてこの用水に落ちたら流されてしまう、、そういう不安が頭をよぎりました。

そして不安はもう一つ。

まだ仲良くなれない保護猫チャーのストレスで、家出をしてしまったのではないか、、ということ。

よく「後輩猫が来て、飼い主がその子ばかりをかまっていると、先住猫が面白く無くて家を出て行ってしまう、、」という話を聞きます。。

胸に覚えがある農楽母さんは、もう気が気ではありません、、確かにチャーを保護した昨年の暮れから、チャーにばかり気を取られていたので、チビ太が拗ねるのも当然ですから。。

48時間が経過して、翌々日の午後になっても帰って来ない時には、本当に心配になりました。。

集落の皆さんに電話をかけて、チビ太を見かけなかったか聞き取りをして、見かけたら教えてくださいとお願いをしたり、ネットで迷いネコの探し方を調べたり、、

その中で、「猫が帰って来るおまじない」という話に出会ったのでした!

その話は、百人一首の

「立ち別れ いなばのやまの 峰におふる 松とし聞かば 今帰り来む」

という句を、猫玄関に張ると良い、というものでした。。

藁をもすがる気持ちでこの句を書いて、猫玄関に張りました。

そして、雨も小雨になってきたので、ダメもとで、、と意を決して3回目の集落一周チビ太探しに出たのでした。。。

途中、なんとなくこれまでの2回では見に行かなかった空き家の小屋の裏に回り、「チビ太~」と呼んだところ、本当にかすかな声でしたが「ニャ」と、聞こえたような気がしたのです。

風の音なのか、気のせいなのか、、その小屋をぐるっと回り、「チビ太チビ太~」と呼んでは、動かずにじっと耳を澄ます、、を繰り返していたところ、その「ニャ」という声が、だんだん大きくなってきて、あ、これはチビ太に間違いないと確信し、さらに大きな声で呼びながら出入り口を探しました。チビ太の応答も、最後は「お母さんここだよ~出してよ~」という大きな叫び声になっていったのでした!

小屋の周囲を回ったものの猫が入れそうな隙間は見つからず、、人が出入りをする入り口に椅子が立てかけてあったのですが、その椅子をどけて入り口を開けたところ、大きな声で鳴きながらチビ太が階段を降りて出てきたのでした!

持って行ったチュールを舐めさせながら「見つかって良かった~チビ太大変だったね」と声をかけて頭を撫で続け、約10キロという重量級の身体を頑張って抱き上げて、うちまで連れて帰ったのでした。。

その晩のチビ太は、赤ちゃん返りをしたかのように甘えん坊になって、農楽母さんの側を離れようとしませんでした。

小屋に閉じ込められてしまった2日間が、よほど不安で心細く、そして怖かったのでしょう、、

その空き家の管理人さんも、小屋の中に猫がいるとは知らずに、たまたま管理に戻った際に空いていた入り口を閉めたのだろうと思います。。

何はともあれ、チビ太が見つかって本当に良かったですし、「立ち別れ いなばのやまの 峰におふる 松とし聞かば 今帰り来む」というおまじないの効果にも、びっくりでした!!

なぜなら、その張り紙をしてすぐに探しに出かけ、それでチビ太を見つけることが出来たのですから!!

写真は、安心して、アンモニャイトになって爆睡するチビ太です。。

これからは、先住猫のチビ太にもミコ太にも、もっと愛情を注ごうと思います!!

Post a comment

Name: 
Email: 
URL: 
Comments: