1月3日は、大原浜の船長さん松次郎さんの船で金華山へ渡り、金華山黄金山神社に初詣をさせて頂く予定になっていました。。

ところが、「波がとても荒く小さな漁船を出すのは無理だろう」、、ということで、今回はあきらめることになるのかな、、と思っていたところ、、

大原浜の石森区長さんが、「船を出せないときには金華山を望む一の鳥居というところまで行き参拝をするのだけれど、一緒に行ってみるか?」と誘ってくださいました。

そしてその途中で、このお正月の三が日だけ、鮎川浜から定期船が出ることになっているということで、そこにも交渉してみよう、ということになりました。

ところがすでに予約で一杯だということで、しばらく様子を見てから、、ということになりました。。

そこで、牡鹿半島の展望公園経由で一の鳥居まで参拝に出かけました。

展望公園から望む金華山です。

海がとても美しい。

一の鳥居です。

金華山黄金山神社奥の院の神様は、海の神である大綿津見神(おおわだつみのかみ)と、その娘である市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)です。

市杵島姫神は、女性の神様のため金華山は女人禁制の時代もあったのだそうです。

そのために、島に渡れない女性はこの一の鳥居からの参拝しか出来なかったのだそうです。

神様の世界でも女性は嫉妬深いのですね・・!?

さて鮎川浜に戻りますと、大原浜区長さんのご尽力で、島に渡る船に乗ることが出来るようになったということでした!

石森区長さん、本当にありがとうございます!!

船着き場の休憩中に、面白いことが判明しました。

「絆」の奥田さん、そして奥田さんの奥さんが、農楽母さんと同じウサギ年生まれ。そして、もう一人はれいなちゃん。さらに4人とも12月生まれで、、、

12月9日が二人、そして20日に29日! 

大原浜に引き寄せられたウサギ4匹の写真です。

この船で約15分。

3.11位の大地震と津波は、引き潮時には海峡の海底が露呈するほどの大きなものだったそうです。

船長さんは、「地震で海底の形も変わってしまった。海に船を走らせているとその変化がわかる。」とおっしゃっていました。。

船が桟橋に着くと、ウミネコたちが集まってきました。

エサをあげると咥えに下りて来ます。。

金華山の船着き場です。牡鹿半島から遠目に見る金華山は美しい島でしたが、、桟橋周辺の観光施設、売店、送迎バスなどは崩壊、流出してしまいました。。

この待合所も、天井近くまで土砂で埋まっていたそうです・・。それもすべてボランティアの力でここまで片付けたのだそうです。。

金華山は、3,11の震災、津波とさらに9,21の台風の豪雨のために、土石流が生じ、桟橋は泥の山、参道は崩落という大変な状態になってしまいました。

倒れた石灯籠です。

この道路もすべて土砂で埋まっていたのだそうです。

自衛隊からも行政からも全く放置されたまま10カ月が過ぎ、復旧作業はすべてボランティアの力だけで行われ、お正月のお参りには間に合うように桟橋や境内の泥出し、道路の修復、灯篭の組み立てなどの作業が続けられたそうです。。

「絆」の奥田さんは、12月19日から金華山の作業現場に入りました。

作業現場についての説明をして下さる奥田さんです。

黄金山神社へと続く参道も、まだ充分には修復されていませんでした。。

神社の御本殿です。

ボランティアの力で倒れた灯篭も組み立てられました。

権禰宜の日野さんです。

金華山の復興を祈念して自らの書を手拭にし、支援を呼び掛けています。この手拭は1本1000円で販売されています。

金華山の復興について、詳しいことは http://www5.ocn.ne.jp/~kinkasan/

境内では、途中、シカもお参りをしておりました。。

金華山から牡鹿半島へ渡り、大原浜生活センターへ戻る途中に通った、ある浜での光景です。

このかき集められた山は、ゴミではなかったのです。 震災直前までは生活の中でごく普通に使われていたものたちなのですね・・。

言葉になりません。。

大原浜生活センターへ戻り、石森区長さん、副区長さんにご挨拶をします。

2日間、本当にありがとうございました。

必ずまた伺います!

どうぞよろしくお願いいたします!

大原浜から石巻市内を目指す帰り道に見た夕日です。。

石巻市内に戻り、「絆」へ用具をお返しし、最後のご挨拶です。

「絆」の堀川さんの言葉です。

「震災の被害を忘れないでほしい。いっぺんに大きなお金をポンっとではなく、毎月1000円のような形で長く継続してくれるほうが嬉しい。お米もいっぺんに何百キロもどかん、ということではなく毎月少しずつでも送り続けてくれるほうがありがたい。そのほうが「忘れていませんよ」という気持ちが伝わってくる。そして出来れば、毎月1回でも継続して現場へ来て欲しい。そして刻々と変化していく現地の様子をちゃんと感じ取ってほしい。」

「阪神大震災の時に仮設住宅に入ったお年寄りの孤独死の問題が、今回の震災で活かされていない状況になっている。仮設住宅のまとまりが、地区や行政区をを無視した抽選で行われてしまったところが多く、そういうところはコミュニティー(自治会)の再生が容易ではない。。もとの一つの集落、自治会が一つのまとまりになれば、孤独死の問題は少なくなるはず。それが出来なかった。」

「サンライス元気村」プロジェクトとは、お年寄りの孤独死を阻止するために、一人住まいの高齢者の方々を対象として、毎月1度、袋詰めされた3キロのお米を届けるプロジェクトです。お米にはメッセージを添えます。直接お宅を訪問することで声を掛け合う機会を作り、生活の様子を伺い、1人1人が抱える問題を出来る限り軽減したい。ぜひ、このプロジェクトへの支援もお願いします。」

はい。支援のためのお米を今年も作付け致します!

最後の写真は、「絆」にいる猫、「猫島」さんです!

奥田さん、日野さん、「絆」の皆さん、本当にどうもありがとうございました。

お世話になりました。

また行きます!

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