去る10月7日(日)は、信州大学教育学部キャンパス内で、「親子で考える 子ども いのち 明日」と題されました大きなイベントが開催されました。

メインは、京大原子炉実験所助教の小出裕章さんの講演会です。

会場には、定員400名のところ、500名を超える参加者の方が集まり凄い熱気でした!!

写真には写っていないのですが、最前列にはゴザを敷いてあり、小学生くらいのお子さんでもお父さんお母さんと一緒に小出さんのお話しを聞けるように工夫されていました。

小出さん、原発事故以降殆ど休む間もなく研究所のお仕事と、休日には全国各地の講演会に走り回っておられるのですが、とてもお元気そうで安心しました・・・。

第2部では、会場の皆さんから寄せられました質問や意見をKJ法で集約し、小出さんと一緒に考える討論会となりました。

以下は、参加して下さった皆さんからのご感想です。

回収されましたアンケートは120枚にも上り、びっしりと書き込まれたものが多く、皆さんの関心の高さがうかがわれました。

10代の参加者より

・本当に参加出来て良かったです。事故がどれだけ危ないか良くわかり、人間の欲望や小出裕章先生の気持ちもわかりました。

・私は、学校でレポートを書くという授業があった時、原子力について調べました。その時、いろいろなことを知り、日本と原子力   はこのままでは絶対にいけないと思いました。そして、もっと知りたいと思い今日は先生の話を聞きに来ました。私は、原子力をなくすか、なくさないのかを考えるのではなく、前提で原子力は使えないものとして今後どうすべきかを考えていくべきだと思います。原爆を落とされたのも、事故があったのもこの日本なのに、世界の国々が脱原発を行う中、このような事態になっているのは、とても恥ずかしいことだと思います。日本には国民の命より大切なものがあるということでしょうか?

 

20代の参加者より

・高校の理科の教員をしています。教科書に載っていませんが、原発、放射能のことは教えなければと、考えています。小出先生のお話しや質疑応答のやり取りの中でもありましたが、原発事故を許したのは大人で、教員である私は今、同じことを繰り返す人を育ててはいけないのだと感じました。事実を見極める目、流されない姿勢、具体的に行動を起こせる人を育てる責任が私にはあると今日の講演会で考えました。生徒の将来のためにも、自分の未来のためにも。

・「放射線管理区域」が容認されたこと。してはいましたが、研究職の先生のリアルなお話しにぞっとしました。原発のことに限らずですが、この国は、やはり「法治国家」なんて到底言えない、と感じました。

 

30代の参加者より

・正しい知識をもって行動を起こしていくことが大切だと思います。今日の講演会で勇気をもらえました。ありがとうございました。

・本日お話を聞かせて頂いて、原発の現状についてこんなにも知らなかったのかと、恥ずかしい限りです。子ども二人を持つ親として、原発と自分たちの未来について真剣に考えていきたいと思います。

・人間の歴史、人間の歴史などとても学術的なお話しをわかりやすくして頂いてから、具体的に原発の話に入って行かれたので、命の重みについて考えながら、原発の現状と事故の恐ろしさを深く学ぶことが出来ました。これまで本能的に原発のひどさ恐ろしさを感じて来ましたが、今日の講演によって具体的な事実を裏付けて他の人にも伝えていける自信が付きました。本当にありがとうございました。戦争と原発の話、本当に切っても切れない因果がありますね。恐ろしいです。

 

40代の参加者より

・講演はもちろん、アート展、カフェ、アートライブと内容が盛りだくさんで、後半のワークショップまで、普通の講演会とは段違いの素晴らしさ! 絶対またやってください!マジで!

・小出先生のお話しを聞き、先生のお人柄、パッションに触れて、また、ワークショップで参加者の声を聞いて「私も頑張ろう!」と元気になりました。私に出来ることを私らしく。反原発の仲間を増やしたいです。ネイティブアメリカンの言葉で、「土地は先祖からの贈り物ではなく、未来の子供たちからの借り物」という言葉があります。借りものを大事にお返ししたいです。

 

50代の参加者より

・「あきらめた時が最後の負け」と語られた小出さんの言葉が印象的でした。

・いつの間にか馴れ過ぎていたようだ。所謂汚染地の汚染レベルが放射線管理区域に匹敵するという話を聞いて改めて事故の重大さに驚いた。生命は、宇宙史的に見ても奇跡そのもの。その奇跡と核は共存しえない。その思いを改めて共感した。原発とそれに関連した核技術は止めなければなりません。

 

60代の参加者より

・ようやく先生の講演を拝聴することが出来ました。テレビ等ではお話しを伺っていましたが、直に福島の実情を聞かせて頂き、汚染地域の広大さ、そこに住まねばならない人たちの危険と辛さを知りました。これ以上の放射能汚染物質を作らないためにも(今生きている人たちも誰も見ることのできない遠い時代まで続く汚染)、再稼働、建設再開には強く反対していきたいと思います。

・リスクを背負うはめになった子どもたちと共に講演会等で声を聞いていきたいです。フィールドで肉声で聴くことだと痛感しています。マスメディアの嘘にもう騙されたくない。

 

70代の参加者より

・新聞・テレビ等のマスメディアでは絶対に知ることのできない、かつ知らねばならない事(原子力に関して)を本日参加して深く理解できました。法治国家が無残にも法を無視している現実にイカリシントウ!

・子どもたちを含めた勉強会を企画して下さって本当に感謝です。こういう勉強会が一回きりで終わらないで積み重ねて行けたら理想的ですが、無理でしょうか?この熱気を一過性で終わらせたくない。終わらせるべきではないのではないか、原発を止められる日まで。

 

80代の参加者より

・原発について、わかりやすく具体的な話を聞くことが出来て大変参考になりました。

私自身、1945年の8月6日に広島の近くにいて原爆の光と原子雲を見ました。この体験を大事に生きてまいりました。原発について、今大事な分かれ道にいると思います。国民の声を結集して、原子力を止めさせるために頑張る以外にないと思います。「すべてのいのちに原発のない未来を!」

 

5歳から80代の方まで、皆さんが真剣に小出さんのお話しを聞き、そして考えた3時間半でした。

小出さん、お忙しい中、どうもありがとうございました!!

そして、参加された皆さん、それぞれの立場で個性を存分に生かした発信をして行って下さい!

 

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