先日ご宿泊のお客さまは、クモ(蜘蛛)の専門家さんでした。
母屋の前の庭や、ご近所を散策しながら「ワ!いたいた!」「うわ~」「へえ~そうかこんなことになっているんだ、、」「やっぱりかっこいいなあ~」等々、、独り言でぶつぶつ言いながら、とても楽しそうに写真を撮ったりしていました。
そして、「準絶滅危惧種に指定されている、カネコトタテグモの巣穴を発見したよ!」と、教えてくれたのです。!
トタテグモの仲間は、土の中の細長い巣穴の入り口に、開閉式の扉を作るのだそうです。そして、その扉も、上下で開閉するタイプと、左右観音開きに開閉するタイプとがあって、カネコトタテグモは、左右観音開きの扉を作るタイプなのだそうです。
普通、クモというと、クモの巣を作るクモが一般的なイメージなのですが、巣を作らないハエトリグモのような徘徊性のクモもいますし、巣にもいろいろなタイプがあって、本当にバリエーション豊かなその生態が面白いのですよね!
この写真は、すでに空き巣となっている巣でしたが、扉を開けたところです。
この穴の奥に、10センチくらいの長さの巣が作られているのだそう。
そして、こちらは、ちょっと扉を動かしまして、扉を閉めてみたところです。
この細工を、クモがしているのです!
そして扉の入り口で、エサとなる虫が通りかかるまで扉を閉めてじっと待ち、エサが通りかかると、扉をさっと開けて捕らえ、巣穴の奥へと運んでいくのだそうです。すごいですね!!
巣穴の大きさがわかるように、マッチ棒の先を隣に置いてみました。
直径3、4ミリくらいでしょうか、、それにしましても、この小さな巣穴を発見したSさんもすごいですよね~!
Sさん、小さなクモたちの、奥深くて面白い生態の世界に導いてくださいまして、本当にありがとうございました!!
またいつか遊びにいらしてくださいね~!
腰痛が無ければ参加したかった、クモの夜間観察会もぜひ!です~!!