12月15日(日)は、「森のイスキア」の佐藤初女さんのおむすび講習会に参加させて頂きました。

農楽母さんは、15年くらい前に初女さんの本に出会い、いつか「森のイスキア」を訪ねたいと思い続けてきた憧れの女性です。

初女さん、想像通り、93歳とは思えない凛とした佇まいと美しさの女性でした。

まとっている空気の透明感、本当に凄かったです。

美味しいおむすびを作るためには、おいしいご飯が必要になります。

ですので、お米の洗い方、炊飯器への水の入れ方から、心を配ります。

「食材すべてはいのち」という初女さんの、これは、いのちに対する行動(実践)です。

水を入れる時には、炊飯器の縁を伝うようにして優しく注いでいきます。

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洗う時には、今のお米は昔と違って精米が良く出来ているので「研ぐ」のではなく、いたわるようにやさしく4回位洗います。

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それから、30分位給水させて、入れる水の量を決めます。

炊きあがったご飯は、中央が少し盛り上がるくらいの硬さになる水加減が良いそうです。

ヘラの先にほんの少しだけ水を付けて、ふわっと優しく切るようにほぐしていきます。

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お米2合で5つのおむすびが出来るような器を用意し、ご飯を平らに盛り、まな板の上に並べていきます。

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分けておいた梅干を、ご飯の真ん中にんちょこんちょこんと置いていきます。

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手水を付け、塩を3本の指で一つまみ手のひらにすりこんで、ご飯を優しく包み込むように握っていきます。

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海苔は、上下2枚のノリの角がしっかりと合うように包みます。

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これは、農楽母さんのおむすびですが、上下の海苔が貝合わせのようにぴったりと合い、白いご飯が見えないようにくるんでいます。

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そして、ハンドタオルにおむすびを包みます。

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ハンドタオルの毛のループによる保温と吸湿作用によって、美味しいおむすびの状態が3日間は持つそうです。

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初女さん、おむすびを握る時には、

「何も考えていません。特に美味しくなーれ、とも思っていません。無我の境地です」

と、おっしゃいました。

農楽母さん、「学校教育の現場等で、ラップなどでくるんでおむすびを握ることを、私は嫌だなあ、と感じているのですが、初女さんはどう感じていらっしゃいますか?」

「おんなじです。嫌だなあと思います。」

 

今の夢は?

「90年生きて来て、この90年を生きてきたことで人のためにどう役に立てるのか、神様の答えを待っているところです」

神様の答えを待つ間、焦りはありませんか?私はどうしても焦って急いでしまいます。どうして静けさを保ちながら待っていられるのですか?

「体験の中から待てるようになりました。必ず答えが来るんです」

そのようになれたのは、いつ頃からですか?

「現在です」

初女さんにとって祈りとは?

「静と動の祈りがあると思います。静かに祈ることと、人の役に立てるように行動すること。この、静と動の調和が取れて誰かのために働く、ということが良いように思います。祈りは、この両方の調和が取れているときが、本当の祈りです」

一言一言の言葉に、とても重みがありました。。

本当に、素晴らしいですね。。。

この日のおみそ汁には、農楽里の手作り味噌を使用して頂いたのですが、その味噌を初女さんに試食して頂きました。。

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そして、「とっても美味しい」とおっしゃって頂けたこと、もう、大感激でした!!

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農楽母さんも北東北の生まれであることを話したのですが、

「やっぱり東北だね、、」

と、静かにおっしゃって頂けました。。

言葉もたたずまいも、、なんとなく伝わってくる同郷感・・・

岩木山を見上げる感覚と、岩手山を見上げる感覚は、オーバーラップするものがありますね。。

もしかしたら、これまでの人生の中で生まれて初めて、故郷が東北であることの喜びを深く感じられた瞬間だったかもしれません。。

初女さん、企画をして下さったリラクオーレの小暮さん、本当にどうもありがとうございました!!

 

 

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