行ってきました!久米島に!!

沖縄県感動体験プログラム実証事業で開催されました「スーパー織姫たちの人生を紡ぐ旅・久米島紬を満喫する旅」

のモニターとして、1月21日~23日の2泊3日、久米島ならではの素晴らしい体験を沢山させて頂きました!

久米島は、沖縄本島の西約100キロに位置します。
島を一周するのに車で約40分という大きさです。
現在の人口約8,100人。
水がとても豊かで、洞窟からは8世紀頃のお米も発見されています。現在サトウキビ畑になっている畑は、もともとはすべて水田だったのだそう、、

水が豊かで8世紀頃には水田(棚田)が広がっていたという点は、農楽里ファームのある大岡と共通しますね!!

今回のモニターツアーに声をかけて下さったのは久米島観光協会の仲宗根麻衣子さん!「久米島で一番見て頂きたいのは、人、久米島の人です!」と話して下さったのですが、確かに皆さん本当に優しくて親切な方たちばかりでした!

集落散策をしている際に「観光かい?」と声をかけてくれた自転車のおじさんがいたのですが、「久米島いいとこよ~!」と笑顔で走り去っていきました!(^^)
久米島に暮らす人たちが、久米島を大切に思い大好きなのだなあ、とじんわりと伝わってきて、私も幸せな気持ちになりました!

久米島に到着しまして、バスで移動する間にいくつかの観光スポットを巡りました。

まずは、国指定重要文化財、築263年の上江州家(うえずけ)住宅です。

この柱はイヌマキの木。雨風にとても強いのだそうです。

台風の多い沖縄の離島の風土に耐えられる材が使われているのですね、、

こちらは屋敷林のフクギ(福木)。

成長はとても遅いのだそうですが(この木で300歳以上なそう)、風よけや目隠しとして使われています。

こちらは、君南風殿内(チンベードゥンチ)という琉球王朝時代に最高神職であった君南風(チンベー)の祭礼殿です。

 

バスは久米島の北側の海岸に向かいまして、「ミーフガー」と呼ばれる岩壁へ。女性が拝むと子宝に恵まれるというパワースポットで、一年のうち7月中旬から数週間、岩の間から日の出を見ることが出来るそうです!

波はとても荒々しく、でも小雨交じりの曇天でも海の青色はきれいでした!

さて、、久米島紬についての事前学習をする久米島博物館に到着しました。

学芸員の宮良さんは、久米島の自然や歴史、文化に精通されていて、どんな質問にも答えて下さいます!

後になって(農楽里に戻ってから)質問が浮かび電話をかけたのですが、とても親切に教えてくださいました! 今回博物館で見落としてしまったものを、また見に行かなければ==!

小さな博物館ですが、収蔵品やパンフレットなどの資料が充実していて、さらに学芸員さんも懇切丁寧にお話をしてくださる、、博物館が充実しているということも、久米島の人たちの郷土愛の現れなのだと強く感じました!!自然、歴史、文化、民俗、、それらを大切に思っているからこその博物館の存在ですもの!

手に持っているのは、蚕のゆきちゃん!(^^)

実物の約50倍の大きさで、このゆきちゃんを使っていつも子どもたちに解説をしているのだそう。確かに可愛い!口から糸が出てくるのですよ~!

蚕が吐き出して作る繭を強アルカリの液につけると、たんぱく質が溶けてふわふわの綿(真綿)になります。

そこから糸を繰り出し、よりをかけて糸にしていきます。

この糸が米島紬の横糸になるのです。

こちらは、繭から1本の糸をそのまま引き出して作った生糸です。蚕が吐き出した糸は髪の毛の約20分の一の太さなそう!何本かを束ねることで丈夫な生糸が出来上がります。この生糸が久米島紬の縦糸になります。

糸の染色には久米島に自生する植物だけが使われています。

例えば、ヤマモモとナカハラクロキを使いますと黄色に染まります。

ユウナ(オオハマボウ)を使いますと、青みがかった淡い銀鼠色に。

そしてこの黒色が、久米島ならではの泥染の黒です!

植物のタンニンと泥の鉄分の作用で黒色に染まるのだそうですが、この工程にかけるてまひまが半端ないのですよ=!

初めにサルトリイバラ(グールー)の染液に50回~60回漬けては干して風に当て、を繰り返します。次に、シャリンバイ(テカチ)の染液に同じく50回~60回漬けては干して、、を繰り返した後に(この段階で120回ほどの工程を経ていますね)泥液に漬けます。そして干した後でまたシャリンバイの液に戻して20回ほど漬けては干して、を繰り返し、また泥に漬けます。さらにもう一度シャリンバイの液に20回漬けて干してを繰り返してから泥に漬けます。。

染める織姫さんたちお一人お一人の納得の色になるまで、手間をかけていくのだそうです。

3か月以上かかるこの工程を経て、深みのある黒色が出来上がります。

そして染色を終えた後に機織りに入るのですが、久米島では、この染色から機織りまですべての工程が一貫生産で一人の織子(織姫)さんの手によってなされるのだそうです。

(昔は、養蚕から糸をつむぐ工程もすべて手作業で行っていたそうですが、現在ではさすがに大変なために多くの糸は仕入れているそうです。でも、養蚕から糸紬までの全工程を手作業で作り上げる反物もちゃんと継承されているそうで、年に何反かは作られているそうですよ。これはもう、「幻の」と言っても良いような反物ですよね!!)

織りが終わると、今度は砧打ちという作業を行います。

織りあげた反物を折りたたみ綿布に包んで杵で打ち付けます。叩かれることでつやと風合いが増すのだそうです。

最後の最後の難関!?は、とても厳しい検査。

この検査を経て質の良い正反と、いわゆるB反とに篩い分けられるのだそう、、

上記、工程をかなり端折って簡単に記しましたが、本当はもっともっと細やかにいろいろな手がかけられている技なのです。。

 

原材料となる糸は蚕の命から、、

染めの材料は久米島の植物や泥たちの命から、、

そして一人の織姫さんが心を込めて染めから織物までを仕上げて行く、、

久米島紬の着物を着るということは、久米島の自然と織姫さんたちの思いに身が包まれるということなのですね、、

幸せな気持ちになるわけです。。

 

旅先での美味しい食べ物との出会いも、楽しみの一つ!

この日の夕飯は、宿泊しましたリゾートホテル久米アイランドからすぐ近くの食堂にて、参加者の皆さんとの懇親会を兼ねての夕飯でした。

久米島産のモズク酢に、、

ゴーヤチャンプル、

久米島の海洋深層水で養殖された海ブドウのサラダ、、

日本一に出荷量を誇るという久米島の車エビの素揚げ!(殻も美味しい!)

そして、泡盛製造所から出るもろみ粕や月桃、ウコンなどの薬草をエサとしている久米島赤鶏のから揚げ!

久米島の海の幸のお寿司。。

どれもこれも美味しかったです。。。

最後に、、泡盛でほんのり頬が赤くなりました、、田村さん、香ちゃんとの3ショットです!

 

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