農楽母さん、ちょっと嬉しいことがありました!

大岡にありますフレンチレストラン「トマテ」さんにて地域の児童クラブ指導員の忘年会を開いたのですが、とても美味しいお料理を頂きながら、6年前にこの児童クラブ「わらわらくらぶ」を立ち上げてきてから今日までの、チーム!?の成長と子供たちの成長を手ごたえあるものとして実感できたのでした!

「わらわらくらぶ」ネーミングの由来は、「大岡は米所なので、稲わらの「わら」、と、放課後も子供たちの笑顔をたくさん見たいから笑うの「わら」をかけて命名されました。

6年前大岡に移住してきた時、小学校の子供たちは授業終了後にスクールバスで一斉下校させられ、家に帰ると隣近所に子どもはおらず(なにしろ、山間地の過疎地域ですから。集落に子どものいる家は1件だけ、もあたりまえ。。)、一人テレビやゲームで時間を過ごすことが多かったのです。

そこで、子供たちが放課後に過ごすことのできる時間と場所を作ろう、と奔走して立ち上げたのでした。。

はじめは週1回の活動で指導員もボランティアでしたが、3年前から拠点となる「わらの家」も確保し、毎日開設、指導員へもちゃんとお給料を出せる仕組みとなりました。。

こちらは、忘年会会場となったフレンチレストラン「トマテ」さんです。

美味しいお料理の数々。。このお山の上で、本格的なお料理を頂ける幸せ・・・!

ホウレンソウもジャガイモも、ニンジンもお豆も、鶏肉も、、、すべて地場産。味わい深い。

デザートのアップルパイに使用されているリンゴは、「グラニースミス」という独特の酸味の強い青リンゴ。美味美味!!

(カメラの色補正を間違えてしまい赤みがかっていますが、かたそうな真っ青なリンゴでした。)

わらわらクラブ指導員の皆さん。。皆さん一人一人が本当に素晴らしく、子供と真剣に向かい合ってくださっています。

6年前からご協力してくださっています池ちゃんの言葉は、、「本当の自然の美しさ、本当の優しさ、そして感動を今の子供たちは知らないのじゃないか・・。それは、テレビのスターを見て感動するのとは全然違う。生の自然、生の人と向き合うことの大切さを伝えたい。」

赤ちゃん連れのトモちゃんの言葉は、、、「山の上に住んでいながら、リリキにはたくさんの兄弟がいるみたい。都会での暮らしよりも支えられている事を感じ、人の暖かさ、関わることの素晴らしさを教わっています。」

この春に移住してきたばかりのオカちゃんの言葉は、、「簡単に怒るよりも、まずは子供の心を受け止めてあげたい。」

「わらの家」館長の仁さんの言葉は・・「俺たちは出来るだけ手を出さずに、我慢してでも後ろで見守る。ここで口を挟もうかな、と思ってもまだ。そろそろ挟もうかと思ってもまだ、とぎりぎりまで子供にゆだねる。」でも、仁さんの雷が落ちる時はかなり怖いですよ!!男子など震えあがります。(笑)

ベテラン指導員、マッチの言葉は、、「わらわらの空間は、バラエティーに富んでいることが一番の魅力。自分も場の一つ。わらには、物差しの違ういろんな大人がいて、いろんな子供がいて、その中で日々子供は安心しながら育っていく。怒るのも褒めるのも喜ぶのも泣くのも、それぞれ。一つの基準じゃない。この、基準の違いが当たり前にあることが素晴らしい。この環境で育った子は、大人になってからみじめな状態になっても辛くても死を選ばないんじゃないか。」

新人さんのタナカさんの言葉、、「やっぱりまずは信頼関係。信頼関係がないとメッセージが伝わらない。」

大岡へ嫁いで12年、イケウチさんの言葉、、「大人が子供のところにちゃんと飛び込むことが大事。一人一人の子供に教わるしかない。現場に習うこと。自分は、子供に慣れたら、現場に慣れたと思ったら、やめたほうがいいと思っている。」

大岡へ嫁いで40年、トシコ先生の言葉、、「アルプス見てりゃ悲しいことなんて吹っ飛んじゃうよ。涙もみんな吸いこんでくれるよ。子供たちには、年配者としての愛情を伝えていきたい。」

大岡へ来て3年のグッチさんの言葉、、「子供と楽しむことを考えてポケットマネーでも買い物しちゃって野球のベースを買ったり・・・いつもどうやって遊ぼうかと自分が楽しませてもらっている。」

児童クラブの建物「わらの家」は、補強をするとかえって危ないという絶妙のバランスで立っているというオンボロの小さな建物です。トイレの床も斜めになっていて、しかも汲み取り。箱は小さくボロでも、子供たちは本当に素晴らしい皆さんに囲まれて育っています。

そして、、そうです、子供はちゃんと見ています。大人の本当の心を。すごく冷静に見ているのです。

子供は、私たち大人が忘れかけていることをちゃんと引き戻してくれる存在でもあるのです。

立ち上げて6年、途中は大変なことも多々ありましたが、踏ん張って続けてきて良かったなあ、、、と、しみじみと感じました。

子供を無理に一つの方向性へ向かわせない、恣意的なことをあえてしないということを、明確にはそうとはわからないようにする中で少しずつ育ち、形になってきた人と空間。

試行錯誤の中、ここまで育ってくれたことに素直に喜びを感じたのでありました。。

仁さん、指導員の皆さん、いつも本当にありがとうございます。

そして、これからもどうぞよろしくお願いします!!

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