午前中、カメラマンのお仕事をしている友人から電話がありました。

お庭の薪置き場の薪の上で、どうやら猫が子どもを産んだようで、そのうちの一匹が、薪と薪の間に挟まって、身動き取れなくなってミャアミャア泣いている、子猫はまだ目が開くか開かないか、というほどの小ささ、とのこと。。

その子猫をどうしたらよいのか、という相談の電話でした。

「よく、子猫に触ると、人の臭いがついてしまい、母猫がその子を捨ててしまう、という話を聞くので、、」と。

はて、、??猫が薪置き場の上で子どもを産むというのは考えられないし、、でも、この強い陽射しの中で薪置き場に挟まったままでは、脱水症状を起こして午後には死んでしまうだろうし、、

「とにかく、状況の写真を送って~!」

ということで、そこはプロのカメラマンさん、手際よく、何枚かの写真を送ってくれました。

薪置き場の上の子猫は3匹。間に挟まった子は1匹。

おそらく母猫は、どこか他の場所で子どもを産み、その場所が危険になったので、安全な場所としてこの薪置き場の上に運んできたのではないかな、、と想像しました。

臭いがついてしまうと育児放棄をしてしまう、という話は鳥の世界でも聞いたことがあるのですが、農楽母さんは、シジュウカラのヒナを保護して数日育て、親鳥へ返してあげた経験があるので、その話も100パーセントではないと知っています。

なので、「すぐにその子を救出して、兄弟のところへ置いてあげてください!」と伝えました。

友人はすぐに対応してくれて、子猫たちが無事同じ場所にいる写真を送ってくれました。

それからほどなくして、今度は「母猫が子猫を咥えて引っ越しを始めた!」との連絡が入り、写真も送ってくれました。母猫がしっかりと子猫を咥え、堂々と歩いている写真でした。

Phot by Keigo Nakamura

「お隣の家の路地裏に運んでいるようだ、」とのこと。

Phot by Keigo Nakamura

きっと、友人が写真撮影のために近づいたりしていたのを、ちょっと警戒したのでしょうね、、

なんて立派なお母さんネコ!

ところが3匹位まで運び終えたところで、「残り1匹が取り残されたままだ、、」との連絡が入り、「ミルクを買ってきて準備をしておいた方が良いだろうか、」と相談されましたので、「まだしばらく、お昼くらいまではそのままで様子を見てくださいね、お母さんが又来る可能性があるから、、でも、念のため、ミルクの準備も、、」とお伝えしたのでした。。

Phot by Keigo Nakamura

それから約1時間半後、、「ミルクを買って帰ってきたら、子猫がいなくなっていた!」とのメッセージが!

案の定、お母さんネコは、しっかりと友人の動きを観察していて、友人がその場を離れたすきに子猫を咥えてお引越しを終えた、、というわけですね、、

はじめは、「うちでは猫を飼えないし、、」と言っていた友人が、だんだん情が移ってきて「飼ってあげてもよいかも、、」と気持ちが揺れ、ミルクまで用意したというのに肝心の子猫がいなくなってしまった、、というのはちょっとがっかりだったかな、、とは思うのですが、半分はほっとしたことでしょう。。

それにしても、なんて偉い、立派なお母さんネコでしょう~!!

もう、朝から、パソコンとタブレットを離せなくなってしまった、ドキドキの午前中でした!

写真は、今年初めて咲いてくれた、テッセンの花です。


堂々と咲いているさまが、なんだかその強くて立派なお母さんネコの心を表しているように見えました!

(Keigoさん、写真をお貸しくださり、ありがとうございました~~!)

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