台風19号の猛威は、長野県内各地でも大変な被害を及ぼしました。
ここ大岡は、一晩の停電と、棚田の一部が少し崩れた、という程度の被害に収まりましたが、各地で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。
農楽里では、台風が通過後の13日(日)、福島市内の児童養護施設「福島愛育園」の皆様(子ども15人、大人5人)が、農楽里でのキッズキャンプにお越しくださいました。
前日からボランティアスタッフが集まり、開催できるかどうかの不安を覚えながらも、「最後のキャンプなので、行きます!」という愛育園の熱い気持ちに応えようと、農楽母さんたちも、楽しみにしている子どもたちに最後の最高の思い出を作りたいと、「どんなに到着が遅くなっても、皆さんをお迎え出来るようにしておきますね!」と、準備万端整えておこうということになりました。
準備をしながら、道路情報、被害情報のネットの情報にかじりつき、地域の人やスタッフからの情報提供を精査したり、地図を広げて地形図を確認したり、山を下りて町まで車を走らせて道路状況を確認しに行ったり、バスの進行状況の連絡を聞きながら、皆さんのご到着を待ちました。。
堤防決壊や橋梁落下など、深刻な被害の状況が伝えられるにつれて、少しの不安も覚えました。でも、まだ通行止めが各所である中で、バスの運転手さんが頑張ってくださり、高速道路と一般道を乗り継いで上越回りで9時間かけて、夕方5時に無事のご到着となりました!
皆さんとてもお疲れだったと思うのですが、バスを降りるなり子どもたちが駆け出してくれ、元気な姿を見せてくれました!!
子どもたちは、さっそくチャイにご挨拶!
稲刈りは翌日に回して、この日はお腹ペコペコの皆さんと一緒に、バーベキューを楽しみました!
日中から停電していましたので、発電機を借りてきて電灯を照らしたり、ローソクや懐中電灯を灯しての夕飯となりました!
総料理長の佐藤さんは、ヘッドランプを装着して、料理を頑張ってくれました!
こちらは、お楽しみ会の前の静かなひと時、、ろうそくの灯って、心が暖まりますね、、
そして、最後のお楽しみ会です!
これまで活動を下支えし続けてくださった大岡の仲間たちも駆けつけてくださり、とても楽しいお楽しみ会となりました!
ヒロさん、リエさんの和太鼓演奏には、子どもたちも参加!
信州大OBの皆さんの歌と一発芸!「空もとべるはず」の、「君と出会った奇跡が、この胸にあふれてる~」の歌詞が、心に響きました。。
愛育園の皆さんのクイズコーナーと、「ありがとう」の替え歌農楽里バージョンの歌のご披露!
8年前に小学3年生だった子たちが、高校生のお兄さんお姉さんになっていて、その成長ぶりにも驚きました!
地域応援団の仁さんの歌!アンコールの曲は、作詞作曲の「大きな岡の上で」!
診療所のドクター内場先生の歌のご披露。軽妙なトークでも盛り上げてくださいました!
8年前にこのキャンプ活動が始まってから、もう12回も農楽里に来てくださっている阿曽さんの飛び入りの歌!小さかった子が高校生に成長して、ギターを演奏してくれました!「チェリー」の、「君を忘れない 曲がりくねった道を行く~」「いつかまたこの場所で、君と巡り合いたい」の歌詞に、ジーンとなりました。。
そして、大トリは、長谷川さんの作詞作曲の歌。農楽里での思い出がいっぱい詰まった歌詞に、涙が出てきました。
お楽しみ会の後は、ともえちゃんの娘さんが編集してくださった思い出のスライド上映会。懐かしい顔がたくさん、ここでも涙。。
明けての日は、いつもご支援くださっていた地域のパン屋さん「カフェテラスモモ」さんのパンやオムレツなど、美味しくいただきました!
合間には、チャイが最後までちゃんとおもてなし。
それから、ほんの少しの時間でしたが、稲刈りへ!
最後に、きれいな青空が広がってくれて、気持ちよく稲刈りも終えることが出来ました!
そうたろう君による、ドローンの撮影も!
出発前のお別れ会は、子どもたちも大人も、涙涙でした。。
お帰りのバスに乗る前に、、最後のごあいさつ。。
そして、、ラストランです。。
これで、2011年3月11日の東日本大震災や、原発事故が契機となり始められた8年間13回の福島愛育園の子どもたちのキャンプ活動が一区切りになりました。
8年間の長きにわたり、陰で支えてくださった皆様方には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!
愛育園の皆様とのつながりは、これでお終い、ではなく、ご縁はまだまだ続いていきます。
農楽里ファーム有志の会では、場所を変えて、形を変えて、愛育園の子どもたちを応援していけたら良いな、と考えております。
また新しい形でのご報告を差し上げたいと思いますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!