「やったーーー!!無事巣立ったーー!」

その瞬間を見ることが出来、喜びと感動で興奮したのもつかの間、どうも母家の裏のほうからピピちゃんのか細い声が聞こえてきます・・・。そこへ向かってみると案の定、物置小屋の裏の隙間にまたキョトンとした顔で座っているではありませんか・・。

農楽母さんは、鳥の巣立ちとは充分に飛べるようになってから行われるものだと思っていたのですが、実は、まだヨチヨチ状態でも親は巣立ちを促すことがあるのだそうです。親はちゃんとピピちゃんの居場所を知っていて、すぐ近くで警戒音(ジジジーと、威嚇するような鳴き声)を出しています。上空ではトビが旋回しているし、地上にいればネコやヘビもやってくる・・・・不安は募るのですが、少し離れたところから様子を伺うことにしました。

親は、小屋の裏のピピちゃんがいる所まで青虫を運び、「まだそこに居なさい!」とか、「少しこっちへおいで!」などと指示をして、エサを与えながら少しずつピピちゃんと一緒に移動しているようでした・・。そして数時間後、ピピちゃんも親も姿が見えなくなってしまいました。。母家の裏の原野のほうへと少しずつ移動して行ったのです・・。

こうやって巣立ったヒナは1ヶ月くらいは親にエサをもらいながら一緒に行動を続けるそうです。しかし、せっかく巣立ったヒナ達もその殆どが栄養不足や天敵による捕食によって死んでしまい、無事成鳥になれる確率は1割ほどしかないのだそうです・・。

自然の厳しさですね・・。

「ピピちゃん、何とか無事に生き延びて・・」

3年前のこの出来事があってから、農楽母さんは鳥達の行動に心を寄せることが多くなったのでした。。まだ、猫チャイが農楽里ファームへやってくる前の出来事でした。。

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