話は昨年の12月17日に遡ります。。

前日の12月16日に、

「まずはトライアルということで2週間預かってみましょうか」との猫好きの友人からのお申し出を受けて、長野市川中島へとお引越しをしたチャーでした。

ところが、トライアル2日目の17日の晩のこと、、友人からの申し訳なさそうなお声の電話で、

「すみません、、チャーが脱走してしまいました。。。」と。。

農楽母さんは、もう顔面蒼白に!胸が潰れるような痛みを覚えました、、

明日早朝には旅行に旅立たなければならないし、でも、大岡の山の環境とは大違いで、すぐそばに交通量の多い県道が通る川中島の都会では、交通事故の心配もあるし、何よりチャー自身がどれだけ不安がっていることかと思い、、、意を決して「これから現場へ伺って、チャーを探します!」と答え、もう夜8時を過ぎて真っ暗でしたが、「チャー待っててね!!」とイメージの中でチャーにテレパシー!?を送りながら、ひたすら祈るような気持で車を飛ばして約40分、市街地の現場へと到着したのでした。。

到着はしたものの、現場はたくさんの家が立ち並ぶ住宅街、、この住宅街の中から暗い中でどうやって探せるのだろう、、と不安がこみ上げてきました。。

でも幸いにもその友人のお宅は敷地が広く、家の裏には畑もあったので、「このあたりに潜んでいるかも、、」と直感が働いて、畑の中で一カ所に留まり、静かに「チャー、チャー、出ておいで~」と声を出し続けたのでした。。そうしたところ、しばらくしたら、どこかから小さく聞き覚えのある「ニャ~」という声が!!

「わーーー、チャーがそばにいる!」

そして、不意にひょいッと姿を現してくれたのでした!

「やった~!よかった~~~!!」という興奮する気持ちを抑えて、ここで追いかけようとすると逃げてしまうだけなので、チャーの方から近づいてくれることをずっと待ち続け、少しずつ家の玄関の方へと誘導していきました。。

チャーに少しでも近寄ろうとすると、まるで忍者かの様にひらりとたいをかわしてブロック塀に飛び乗ったりを繰り返すのでだいぶ手間取ったものの、1時間後くらいでしょうか、、、なんとか友人の家に中にチャーが入ってくれたのでした!

家の中でもしばらくはとても興奮していていたのですが、洗濯ネットをかぶせてギューッと抱いているうちにだんだん気持ちが落ち着いてきたのかおとなしくなってくれました。。

やはり慣れない都会の暮らしよりは、もし脱走したとしても住み慣れている山の中の集落の方が安全だろうということで、トライアルは2日で断念、、車で農楽里まで連れて帰り、再び隔離部屋へ通して、ご飯をあげたのでした。。チャーは、すぐに元の自分の部屋を理解して、落ち着いてご飯も食べてくれ、先ずは一安心。。

一連の脱走騒動のことを、猫のお世話係の友人に知らせ、なんとか旅行中に無事でいますようにと、祈りながら気持で農楽母さんはイタリアに旅立ったのでした。。。

ところが今度はイタリア滞在5日目の12月22日に、お世話係の友人からのメッセージで「チャーが脱走しました~~」との連絡が入ったのでした!

なんと、隔離部屋の障子の格子を壊して、脱走したようだとのことで、、

格子を壊すことまでは想定していませんでしたので、もうこれはどうしようもない、、、

とにかく、外で飢えないように、、母屋の周りの何カ所かにご飯とお水を置いてもらって、様子を見てもらうことになりました。

日本とイタリアは時差が7時間もありますし、農楽母さんはスマホが無いので、農楽娘のパソコンを借りて、なんとかやりとりを続けることが出来ました。

その後の報告では、ご飯は減っているけれど、チャーの姿は見ることが出来ず、、という状態が何日か続きました。

でも、25日の報告で、ようやくチャーの姿を見ることが出来たとのこと!(これはビッグなクリスマスプレゼントでした~!)、そして29日の報告では母家の前でご飯を食べている姿の写真も送ってもらい、チャーがちゃんと食べに帰ってきていることが確認できて本当に安心しましたです!!

お世話係の友人も、本当に安心したと喜んでくれました!

そして31日の帰国後のこと、、、チャーは農楽母さんの姿を見つけてくれたのか、何回も猫玄関から母家に入ってくれたのでした!!

ちゃんと覚えていてくれてとても嬉しかったですし、このままなんとかうちに慣れてほしいな、、と心から思いました。。

しかし先住猫のチビ太やミコ太との唸り合いのケンカはとても激しく、、、

こちらの気持ちがくじけそうになることも度々、、、

でも、「ある程度、猫のことは猫に任せておけばよい」という誰かのブログの記事を読み、「そうだよな、、仲良しこよしにならなくても、なんとなく距離感がつかめ、折り合いがついてくれればそれでよいではないか、、」と、少し心が軽くなりました。

その後、約2週間経過していますが、本当に少しずつではありますが、3匹の間の折り合いがついてきています!

ミコ太とチャーは時々唸り合うものの、鼻付けやお尻のにおいかぎの挨拶もするようになり、その後お互いを無視できるように。

縄張り意識の強いチビ太の方は相変わらずの所もありますが、前ほど怒りも激しくはなく、、半径2メートル以内に近づかなければ、チャーを無視出来るようになっています。チャーも、自由に猫玄関から出入りをしたりご飯を食べたり、ゆっくりと眠ったり出来るようになっているのです!

「ボクは、ここんちの子になる!」というような強い意志を感じる目つき!?

毛づくろいの時間も増えてきました!

もう、飢える心配や乱暴を受ける心配がなくなって、表情や行動もゆったりとして来て、本来の甘えん坊さや茶目っ気も発揮!

おしゃべりも得意で、「ニャー」と鳴くよりは「ウニャウニャウニャ~!」という感じで、しょっちゅうお話をしてくれます!

紆余曲折を経て、なんとか農楽里に落ち着き始め、このまま3匹の関係に折り合いがついてくれると良いな、、と思っています!

トライアルにチャレンジしてくれたKさん、お世話を一生懸命してくれたFちゃん、Nくん、いろいろと応援メッセージを下さったHさん、O さん、猫のおもちゃを送ってくれたKちゃん、、、

皆さんからの応援も、本当に力になっています=!

いつも本当にどうもありがとう!!!

Post a comment

Name: 
Email: 
URL: 
Comments: