外では急に雷が鳴り始めました・・・。

一雨来るのでしょうか・・?

3日前の話に遡るのですが、7月9日、農楽母さんは、茨城県はつくば市まで出かけて参りました。

常総生活協同組合の副理事長大石光伸さん、日本有機農業研究会副理事長の魚住道郎さん、安全な食べ物を作って食べる会の若島礼子さん、そして、広島大学生物圏科学研究科准教授の長沼毅先生との会談に参加させて頂きました。

長野県からは、農楽母さんと、長野県環境保全研究所の岸元良輔さんの二人が参加です。

長沼先生を囲んでの会談のテーマは、

主要なテーマとして「生物圏における人工放射能(セシウム)の動態と生物体の反応・制御」

実践的なテーマとして「自然界に放散したセシウムを人為的に制御できるか」

です。

長沼毅先生は、辺境の生物(深海や砂漠、南極やそして地球外の!)を研究されていらっしゃる先生ですが、これから広島大学の研究者として放射性物質の問題についても様々な研究に取り組まれて行きます。

先生は、最近新しい本を出版されましたね・・・。

この本は、地下生物圏のお話がとても面白かったです。。

さて、、、農楽母さんは有機農産物の生産者として、大地に降り注いだ放射性物質をどう捉え、どうこれからの作物づくりに取り組んでいけばよいのか、そして、消費者の皆さんにそれをどうお伝えすればよいのか、原発事故以降、ずっと考え続けています。。

考えすぎて落ち込みもしましたが、6月に名古屋で開かれました「食品の放射能汚染とどう向き合うか」というシンポジウムで行き会いました常総生活協同組合さんの先進的な取り組みの話を伺い、とても勇気づけられました。

おそらく、全国で一番先進的、画期的な取り組みをされている生協さんです。

事故後1カ月、2カ月、3カ月といち早く生産者の圃場、生産物の放射能検査をし、組合員に細かく報告しています。

また、市民による地域放射能自主調査も始め、子どもが入りそうな公園内などでの数値の高いところでは立入り禁止マークを付けるよう、行政に働きかけていくそうです。

「食は生命」と題されました2011.6.11開催の総会資料の表紙には、

『被災地の人々の苦しみ、不安、格差に寄り添い自省を持って「節度・公正・自立・自治の共同社会」づくりを』と記されています。

そして、資料の中で、以下のような呼びかけをされています。

・忘れつつあった「自然への畏れ」

・他を踏み台にしていた私たちのくらし 

  格差と差別を超える協同の社会作りに向けて・・・苦しみを共有し、被災した人々、汚染された人々、避難した人々と共に

・生まれ育った『ふるさと』への愛着

  土着の自然と自治。他に迷惑をかけない。必要なものを分かち合う地域の自治へ

・汚された大地と身体をもって核と原子力の無い安心と信頼の社会を

・小さき者、弱きもの、未来のものへの配慮を

・人口放射能・・・長い地球上の歴史経験を超える生物的実験ではないですか?

・産業の転換と「節度ある」暮らしへ

理事会や組合員懇談会では、「今の暮らしは”豊か”というより”異常な暮らし”だったのではないか。いつの間にどうしてこうなってしまったのか?」みんなで学習し、真実を伝え、「貧しくなろう」という問い直しが始まったそうです。

「貧しい」とは、「貝を分ける」と書いて、物質的な豊かさではなく「分かち合う」ことだと。

このような呼びかけと共に、市民に科学の視点を与え、共有していこうと取り組んで行く、本当に素晴らしいと思います。

ここでは詳しく書くことはできませんが、広島大学、常総生活協同組合、日本有機農業研究会、そして福島の市民の人たちによる共同研究が動き出そうとしています。

会談の後は、関東農村医学会シンポジウムでの長沼毅先生の講演会です。

ユーモアあふれるお話です。

そして辺境の生物の存在に、これまでの生命観が覆されました!(笑)

深海の生き物、一つだけ写真でご紹介しますね。

チューブワームさんです。

深海2500メートル、体長1メートルから3メートル、漆黒の海の中で生存する動物です。面白いことに、何も食べることなく生き続けます。

もっともっとお聞きしたくなる不思議なお話でした!(笑)

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