皆さん、明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

石巻市牡鹿半島大原浜での炊き出しとお餅つきのボランティアのために、1月1日の早朝から大岡を出発し、今朝方午前3時半ころ、無事に大岡に戻ってきましたので、今日がようやく新年のような感じがしています。。

その、活動報告のレポートをお届けいたします。

まずは、、必要な食材、物資関係は様々な下準備を経て、鳴子温泉郷の中にあります永田町黒澤総料理長佐藤さんのご実家へと送られました。

ボランティアメンバーは、1月1日に佐藤さん宅に集合し、打ち合わせ後、荷物を5台の車に搭載。

そして翌日元日早朝、まだ暗い中をまずは、「石巻ボランティア支援ベース絆」の拠点を目指します。

鳴子温泉郷から約2時間、「絆」に到着しました。

『絆」に、支援で届いた暖房器具などを運び込み、逆に、炊き出しで使う道具類を軽トラックに運び込みます。

そして、「絆」から約45分、牡鹿半島の大原浜へと車を走らせます。

牡鹿半島の地図です。

大原浜は、半島の南側、中ほどよりも少し先端寄りの位置にあります。

大原浜の海沿いの家は、もう跡形もありません。。震災直後は、3メートルもの高さの瓦礫の山だったそうです。。

獅子舞と炊き出し、餅つきの会場となる大原浜生活センターです。このセンターも、辛うじて残されましたが、中は土砂で埋まり、ボランティアと地域の人の力でその泥の掻き出しから行われました。窓ガラスが入ったのも、昨年秋になってからだったそうです。。

センターには、集落の神楽に使われる獅子舞の道具が、奇跡的に残されました。

毎年1月2日は、この獅子舞を行う神事の日です。。

その場の賑わいとして、炊き出しとお餅つきをさせて頂きました。。

まずは、本当に多くの方にご支援を頂いた食材の下ごしらえをします。

笠井さん、あやかちゃん、れいなちゃん、デフの高橋さん、田村さん、鹿野さん。。

外では、地元の養殖の牡蠣が届けられ、長野から運びました原伸介さんの炭火で焼かれました。牡蠣を焼く黒澤の田島さん、そして鹿野さんです。

ももくんとれいなちゃんは、頑張って薪割りをしました!

農楽父さんは餅つきの準備を、佐藤さんはトン汁の準備を、アトリエデフの大工さんたちは、炭火焼の準備を進めます。

生活センターの中には、大漁旗が飾られ、祭壇も作られました。 大漁旗、山では見られません!

大原浜の石森区長さんのご挨拶と総代長の松次郎さんの掛け声でまずは、乾杯!です。

そして、獅子舞が舞われました!

集落の皆さん、仮設住宅に移って暮らしていらっしゃる方、半壊状態の家で暮らしていらっしゃる方、、高台移転にも難しい問題が多々あり、それぞれにとても困難な状況にあるのですが、この生活センターがコミュニティーの拠点となり、ボランティアの人も集い、手探りながら一緒に課題を乗り越えて行こうとしています。。

この日の獅子舞は、「辛い毎日の中で、お正月くらいはそれを忘れたい」、そして、、「みんなの心が一つになるように」という大きな願いも込められた獅子舞でもありました。。

外ではお餅つきが始まりました。。

「ヨイショッ!!」と、大きな掛け声をそろえで出すことで体も気持ちもどんどん温まって行きます!

集落の80代のおじいちゃんは、「餅を搗くのは20年ぶりだ。餅は買うもんになっていた・・。今日は久しぶりに餅を付けてよがった。ありがとう。」と、笑顔で喜んでくれたそうです!

こうやって笑顔が生まれ、気持ちがつながっていくことが、とても嬉しい!

笠井さんは、嬉し涙を流しながら合いの手を入れました。。

赤米のお餅と白餅で、紅白のきれいなお餅が搗き上がりました!

そして、村田商店さんの納豆、山田さんのあんこ、原薫さんから届いた間伐材の割りばし。

慶師集落の皆さんと松川村から届いたお野菜と三原屋さんのお醤油、お味噌はトン汁に・・。

「とれたて旬菜」さんからのお野菜は焼きカボチャやカボチャごはん、焼き芋に・・。

ばあちゃんたち、お餅は美味しかったでしょうか・・?

ボランティアの皆さんも美味しかったでしょうか・・・??

そして、神戸の佐野光芳さんからカンパして頂きました、一度も雨に当てない天日干しのお米は、大原浜の皆さんにお分けさせて頂きました。

(株)大辰さん、そして(株)倍速開発さんから支援で頂きました手袋やマフラー、徳永さんのりんご、そして頂ききれなかったお料理等はお土産に・・・。

お土産用のカップは、アイスクリームのサーティンワン、タニザワフーズ(株)の谷澤さんから頂いたものです!

お惣菜のお土産を小分けするのに、とても役立ちました!

そして、、後片付けです・・。

最後に、「福興ファーム点」のメンバーで集合写真!

ここで、デフの小島さん、大工さんたち、鹿野さん、ももくんとはお別れです。

皆さん、連日の徹夜に近いお仕事も含め、、どうもお疲れ様でした!

そして、、まだ日のある明るいうちにすべての片付けも終了し、夜の懇親会へと突入しました・・。

大漁節で盛り上がり、、

獅子舞も登場し、、このお獅子、実は後ろ足が佐藤さんなのです!

集落の神楽太鼓を教わるあやかちゃんとれいなちゃんです。

笠井さんがお気に入りの船長さんの松次郎さん。

松次郎さんは語ります・・・。

「はじめ、何もかも失って絶望していだどき、ボランティアの人が来るって聞いで、何がしてくれるんだと思って何もしねんで黙ってだの。でも、絆の人だちは『これやりませんか?』『ここは私だちでやれるからこっちは俺だぢにやりませんが?』っで、言うの。その意味がはじめはわがらねがったけど、一緒に何がやってるうぢに、自分だちもだんだん元気になってたのす。」

「こうやって来てくれで、コミュニケーションとれるってこどがいぢばん!」

「もし、今度何があんただぢのほうにあったなら、俺だぢが駆けつけて応援する。そういうもんだ。」・・・

ありがとうございます。本当にお互い様ですね。。

困難な状況を乗り越えて頑張っておられる地元の皆さん、そして一番大変な時期から今までずっと活動を継続してこられ、地域の方とのこのような信頼関係を築かれてきたた「絆」の皆さんには、本当に頭が下がります。。

懇親会では、地元の料理として、クジラ肉の甘辛煮、そして、マガモ汁を出して下さいました。

マガモは、この日のために用意して下さったのだそうです。。

海の男たちの大きさ、温かさ、お腹が痛くなるほどのユーモア、そして豪快さ、、何度も胸が一杯になりました・・。

「全てのものを失う」という壮絶な体験をされたなか、このようにボランティアの人をもてなすことが出来る懐の大きさは、一体どこから来るのでしょうか・・。

懇親会の最後は、、牡鹿半島で養豚をされている高橋さん。殿様のまま酔って眠ってしまいましたが・・・!

高橋さんは、「どっちの料理ショー」という番組で勝利した美味しい豚肉を作られていらっしゃるそうです。

牡鹿半島の海産物、捕鯨文化、そして養豚も、、、素晴らしい食材がたくさんそろっている豊かな地域なのですね。。

大原浜の区長さんはじめ皆さん、「絆」の奥田さん、ちせさん、本当にどうもありがとうございました!

そして、「福興ファーム 点」の皆さんもどうもお疲れ様でした!!

また、食材や物資、カンパをお寄せくださった多くの皆さん、本当にありがとうございました。

状況に応じて必要とされる支援の形は変わって行きますが、現地ではまだまだいろいろな力を必要としています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!!



Comments:
がってんです on 1月 4th, 2012 at 5:21 PM #

お疲れ様でした。
ありがとうございます。


湘南のてつろう on 1月 4th, 2012 at 7:34 PM #

お疲れ様でした。感謝いたします。


norari on 1月 5th, 2012 at 1:05 AM #

がってん
こちらこそ、ありがとう。
また行きます。


norari on 1月 5th, 2012 at 1:07 AM #

てつろうさん、
ありがとうございます。
集落の皆さん、ボランティアの皆さん、素晴らしかったです。


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