ガラパゴス諸島ピンタ島にただ一頭だけ生き残っていた、ピンタゾウガメが死んだそうです。。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/science/wildlife/?1340593624

地球上でただ一頭だけだったゾウガメ、独りぼっちのゾウガメ「ロンサムジョージ」と呼ばれていた推定100歳の年老いたゾウガメが死んだのです。

また一つ、地球上から一つの動物種が消えました。。

ニュースを読みながら涙がこぼれました・・。

農楽母さんがこのロンサムジョージのことを知ったのは、今から15年くらい前でしょうか・・。

今年の2月に他界された動物学者、千石正一先生の本「最後のゾウガメを探しに」によりました・・。

この本は、平成8年の発行です。

この本の中から少し引用します。

「めでたく許可も下り、ピンタゾウガメに会いに。この亜種は1972年に最後の個体が見つかって以来、当局の必死の捜査にもかかわらず、別個体が発見されていない。当の個体は雄であり、「Lonesome George(独りぼっちのジョージ)」」と名が付けられた。ロンサムジョージが死ぬ時、ピンタゾウガメは地球上から永遠に姿を消すのだろうか。私はゾウガメをここまで追い込むほど乱獲し続けた人類を哀しむ。そしてこういう事態を世間に知らしめるぐらいしか出来ぬ自分を。」

「ガラパゴスに西欧人が初めて足を踏み入れた16世紀の時点では、ゾウガメは25万頭生息していたと推定される。その後、主に捕鯨に携わる西欧人に、「生きたカンヅメ」として乱獲され、わずか4百年ほどの間に、その94パーセントを消滅させられてしまった。海や溶岩流によって遺伝子交流が妨げられたガラパゴスゾウガメという種は、14の亜種に分けられるが、フロレアナ島のフロレアナゾウガメ、ラビダ島のラビダゾウガメ、フェルナンディナ島のフェルナンディナゾウガメは、すでに絶滅させられている。生き残っている亜種も数百頭の単位にすぎないのがほとんどである。最も危機にひんしているのはピンタ島のピンタゾウガメで、この亜種は、たった一頭のオスが飼育されているだけで、当局の必死の調査にもかかわらず他の個体がみつからない。」

 

ロンサムジョージ、千石先生の後を追うようにして亡くなったような気がしてなりません。。

「私はゾウガメをここまで追い込むほど乱獲し続けた人類を哀しむ。そしてこういう事態を世間に知らしめるぐらいしか出来ぬ自分を。」と語る千石先生、、

ヒトは自然の一部であり、自然に生かされ、自然なくしては生きられない存在であるということ、、

文明の名のもとに「お金による豊かさ」「快適さ」を追い求めるヒトは、どこまで自然から遠く離れていくのでしょう・・?

そしていつ気がつくのでしょう・・・?

農楽里ファームが出来ることは、塵のようなものでしかありません。。

でも、訪れて下さる人たちにとって、自然や農との出会いの場でありたいと思います。

昨日届いた、大阪の少女たちからの手紙。

少女たちは、ここで自然と出会えた感動を綴ってくれました。。

美味しい空気、美味しい水、採れたてのお野菜の味、美しい星空、ジブリの映画に出てくるような森と古民家、、

少女たちが成長し、大人になって子どもを産み育てる時、ここでの体験が生きてくれますように・・・

母になった少女たちが、自然の大切さを次の世代に伝えることのできる人でありますように、、、

農楽母さんは祈ります。。

 

 

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