昨日のことです。

大岡の文化財について一番お詳しい、池内朝雄先生といっしょに樋知神社とお種池にお参りをしました。

先生は現在84歳ですが、まだまだお元気です。

境内の湿地に生えている植物についても、説明をして下さいました。

先生にとっては、植物たちのひとつひとつのいのちも愛おしい。

いつ訪れても静寂に包まれています。

お種池に向かいます。

お種池を取り囲む小さなブナの原生林。

お種池の中ほどに鎮座します苔蒸した小さな祠。

池の一番奥に湧きだす清水の温度を計りました。

水温約9度。突き刺すように冷たい温度です。

そして、水はとても美味しい。

拝殿の横に立てられている看板の開設をして下さる先生です。

この看板の原文も先生がお書きになったものです。

お種池は昔、「田苗池」「種苗池」とも呼ばれていたそうです。

拝殿横の倒れた杉の木に腰をかけ、「大岡村史 自然編」のお話もして下さいました。

この本の編さんも、先生のお仕事でした。

池内先生は語ります。

「樋知神社をいつからか樋知大神社と称するようになってしまったが、神様のことに自らに「大」なんてつけるなんて何ともおかしな恥ずかしいことだ」

「拝殿も狛犬も、大きな華美なものはいらない。大金を集めて大きなものを作ろうとすることが立派なことだなんて、崇高な精神ではなくて、オラがやったということを見せたいという、大きなことをやりたい人たちが考えること。 人が作るものなんて、小さくてつつましやかで、ただ自然に沿ってあれば、それでいい。古いものは古いままで、それでいい」

この、素朴な自然信仰、自然への畏敬の想い、農楽母さんの想いと通じます。。

そして、5月7日に境内の杉の切り株に生けてあった小さなスイセンの花、これは、やはり池内先生がなさったことでした・・。

「5月、この切り株に八重のスイセンの花がさしてありました。あれは先生がされたことでしょう? 私にはすぐにわかりました。」

静かに微笑みながら、、「そうかね・・・」

通じ合うものを確かに感じながら、そして、先生の自然への想いを受け取りながら、静かな境内を二人で歩く、、、

本当にささやかなことなのですが、深いところから静かな喜びが湧き出で、そして幸せな感覚に包まれました。

池内先生、まだまだずっとお元気でいらして下さい。

そしてまた、二人でお種池にお参りしましょう・・・。

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