8月9日から11日までの3日間、農楽里ファームと慶師集落を会場にして、国際ユース環境会議が開催されました。
http://www.eyouth.nagano-ep.net/
主催団体は、2011年の長野市環境子供サミットで「環境×国際交流」をキーワードに設立された国際ユース環境会議実行委員会の皆さんです。
中学生から大学生まで約20人が、3日間、自炊生活をしながら大岡を水源から集落の棚田まで探索したり、鶏をさばいてお肉にし命を頂くという体験をしたり、「世界がもし100人の村だったら」というワークショップを通して世界の現状を知りました。
ケニア、モンゴル、中国、ネパールの留学生からは、それぞれの国の環境問題と政府の取り組みの報告もありました。
10日の夜には、スカイプでケニアとネパールのユースとのWeb会議も行われました。
ケニアのギリーさん、中国のりゅうさん、ネパールのサントスさん、それに、農楽里に取材でお越し中のウィニーさんも交えて、英語での会議となりました。。
((農楽母さんは英語が苦手なのですが、留学生の皆さんがとても日本語が上手で助かりました。。))
以下は、今、農楽里に1ヶ月間のファームステイ中のももこさんが、最終日の「理想の村論」というワークショップに参加してまとめてくださったレポートです。。
8月11日午後の部はみんなが思う理想の村についてA~D、4つのグループに分かれてディスカッションをしました。そして前日に描いていた1人1人の理想の村像をもとにグループで大きな一つの絵を描いて発表しました。私はAグループで、理想の村の全体像としては山の中にある集落のようなイメージが出来上がりました。私たちの理想の村で大事なことは
・もともと住んでいる動物の領域を侵さないこと
・自分の畑を持って自給自足の生活をすること
・森林の管理(植林/間伐)
・自然エネルギーによる発電(太陽光/風力/水力)
でした。この項目は大体どのグループにも共通していて、Cグループは特にAグループとよく似ていました。違ったのは、Cグループはゴミ削減のために生分解性プラスチックを使ったり、田舎だけど娯楽施設を作って若い人の流出を防ごうとしていて、積極的に街の良い要素を取り入れていました。
Bグループは田舎と街を両方含むような広い範囲の将来像を想定していて、Dグループは街のように四角く区画割りがされているけど、その中身が田畑や畜産場になっていて面白かったです。
全体の発表を聞いて思ったことは理想の村を考える、ということだったけど 村 = 田舎じゃなくて、村 = 田舎 + 街だったということです。理想の村には田舎と街の良いところが詰め込まれていました。また、面白かったのはグループのメンバーに男子が多いと街の要素が強くなるということです。心理的なものだろうと思うのですが、男女の差が出ていて面白かったです。
参加者の皆さんが、この集落、そして農楽里で過ごした3日間で受けたインパクトはとても強かったようです。。
10代から20代の若者たちが、若い世代の楽しみも盛り込みながら、自然の中で暮らしていくことを理想とする、、、
もちろん、自然を大切に思いながら、、、
みなさんの理想の村が、世界の各地で実現したらどんなにか素晴らしいことでしょう!!