Archive for 7月, 2011
朝から小雨の降る一日でした・・・。
お野菜の発送のために、雨の中畑を回ります。
転作田のため、土がぬかるんでちょっと大変なのですが、、
今日は、キャベツとミニキャロット、そしてキュウリを収穫しました。
採れたてのお野菜はやっぱり新鮮で美味しいのです!
今日もまた暑い一日でした。
子猫たちものびています。
午後には、東京と大阪からお客様がお見えになりました。
これから有機農業を・・・と構想中のお二人です。
まずは田畑を見学し、、
母屋に戻って農楽娘が作ったリンゴゼリーで涼みます。
一休みした後で、お種池に参拝にでかけます。
そして、、一年ぶりの雨乞いです。
Tさん、特異体質なのか冷たい湧水の中を平然と歩きました・・・。
「確かに冷たい・・」と言いながらも顔色一つ変えません。(笑)
そして、、Tさんのおかげでしょうか、、、午後7時頃から激しい雷雨の夕立がありました!
恵みの雨をどうもありがとうございます!!
今日は、長野県有機農業研究会北信地区の勉強会の一日でした。
公害問題、廃棄物処分場に関する多数の公的委員や信州大学非常勤講師を務められている関口鉄夫さんを講師にお招きし、農地での放射線測定と講演会をお願いしました。
まずは、中野市の柴本さんの畑で測定開始です。
同じ畑でも、水の入り口と出口では測定値が違います。出口のほうが高い傾向があります。
次に、坂城町の大内君の家の周囲と畑で測定します。
最後に、農楽里ファームの母屋周辺と畑、田んぼでの測定です。
参加者の皆さんが持ち寄った土の測定もして頂きました。
いずれの土も、問題になるほどの結果は出ず、安心しました。細かいデータにつきましては、また後日ご報告致します。
ただ、問題はないとは言っても、3.11以前の平均的な数値よりは3~4割高い数値だということです。
関口さんは、北海道と九州を除く各県で測定を続けておられますが、もうそれはどこでも同じことで、どこにも逃れようのないことなのだそうです。
そのなかでも、雨どいの下などにホットポイントとなる数値の高い地点があるそうで、身近な場所でも注意が必要になります。
講演会は、「福島第一原発の事故からわが国の環境行政を考えてみよう」というタイトルです。
関口さんの様々な調査のデータから、大気汚染などの公害問題も放射能汚染の問題も、行政の在り方について多くの問題点が浮き彫りにされました。
アメリカにはスーパーファンド法という法律があるそうです。
企業が何か大きな事故や問題を起こした時、その企業だけではなく、株主はもとより融資した銀行や取引先の会社など関連のある会社がすべて応分に責任を負わなければならない、という法律なそうです。
このような法律があれば、日本も少しは変わるのかもしれません。
大事な講義の最中に寝ている子もいますね。。戸崎さんではありませんよ、ミコのほうです。。(笑)
懇親会も盛り上がりました!
関口さん、今日は朝早くから暑い中を丸一日、本当にどうもありがとうございました!
懇親会の後は、ホタル狩りに。。
今夜は、車で15分ほどの某所まで出かけました。
そこで待っていたものは、、、数万匹のヒメボタルの舞い!
青白く点滅する光のイルミネーションは、言葉を失う美しさでした・・。
3,4日前からキュウリ畑に呼ばれていました・・。
「早く来て・・」と。
「行ってあげなければ、、、」と思いつつ、、でも、あれやこれやと忙しく、なかなかキュウリ畑へ行くことが出来なかったのでした。。
今朝、ようやくキュウリ畑へ駆けつけて、草に埋もれそうになっているキュウリを助けてあげることができました。
農楽里の初キュウリ!です。
3日前に来ていればちょうど良かった、大きくなりすぎたキュウリもゴロゴロと・・
初キュウリ、籠いっぱいに採れました!
外では急に雷が鳴り始めました・・・。
一雨来るのでしょうか・・?
3日前の話に遡るのですが、7月9日、農楽母さんは、茨城県はつくば市まで出かけて参りました。
常総生活協同組合の副理事長大石光伸さん、日本有機農業研究会副理事長の魚住道郎さん、安全な食べ物を作って食べる会の若島礼子さん、そして、広島大学生物圏科学研究科准教授の長沼毅先生との会談に参加させて頂きました。
長野県からは、農楽母さんと、長野県環境保全研究所の岸元良輔さんの二人が参加です。
長沼先生を囲んでの会談のテーマは、
主要なテーマとして「生物圏における人工放射能(セシウム)の動態と生物体の反応・制御」
実践的なテーマとして「自然界に放散したセシウムを人為的に制御できるか」
です。
長沼毅先生は、辺境の生物(深海や砂漠、南極やそして地球外の!)を研究されていらっしゃる先生ですが、これから広島大学の研究者として放射性物質の問題についても様々な研究に取り組まれて行きます。
先生は、最近新しい本を出版されましたね・・・。
この本は、地下生物圏のお話がとても面白かったです。。
さて、、、農楽母さんは有機農産物の生産者として、大地に降り注いだ放射性物質をどう捉え、どうこれからの作物づくりに取り組んでいけばよいのか、そして、消費者の皆さんにそれをどうお伝えすればよいのか、原発事故以降、ずっと考え続けています。。
考えすぎて落ち込みもしましたが、6月に名古屋で開かれました「食品の放射能汚染とどう向き合うか」というシンポジウムで行き会いました常総生活協同組合さんの先進的な取り組みの話を伺い、とても勇気づけられました。
おそらく、全国で一番先進的、画期的な取り組みをされている生協さんです。
事故後1カ月、2カ月、3カ月といち早く生産者の圃場、生産物の放射能検査をし、組合員に細かく報告しています。
また、市民による地域放射能自主調査も始め、子どもが入りそうな公園内などでの数値の高いところでは立入り禁止マークを付けるよう、行政に働きかけていくそうです。
「食は生命」と題されました2011.6.11開催の総会資料の表紙には、
『被災地の人々の苦しみ、不安、格差に寄り添い自省を持って「節度・公正・自立・自治の共同社会」づくりを』と記されています。
そして、資料の中で、以下のような呼びかけをされています。
・忘れつつあった「自然への畏れ」
・他を踏み台にしていた私たちのくらし
格差と差別を超える協同の社会作りに向けて・・・苦しみを共有し、被災した人々、汚染された人々、避難した人々と共に
・生まれ育った『ふるさと』への愛着
土着の自然と自治。他に迷惑をかけない。必要なものを分かち合う地域の自治へ
・汚された大地と身体をもって核と原子力の無い安心と信頼の社会を
・小さき者、弱きもの、未来のものへの配慮を
・人口放射能・・・長い地球上の歴史経験を超える生物的実験ではないですか?
・産業の転換と「節度ある」暮らしへ
理事会や組合員懇談会では、「今の暮らしは”豊か”というより”異常な暮らし”だったのではないか。いつの間にどうしてこうなってしまったのか?」みんなで学習し、真実を伝え、「貧しくなろう」という問い直しが始まったそうです。
「貧しい」とは、「貝を分ける」と書いて、物質的な豊かさではなく「分かち合う」ことだと。
このような呼びかけと共に、市民に科学の視点を与え、共有していこうと取り組んで行く、本当に素晴らしいと思います。
ここでは詳しく書くことはできませんが、広島大学、常総生活協同組合、日本有機農業研究会、そして福島の市民の人たちによる共同研究が動き出そうとしています。
会談の後は、関東農村医学会シンポジウムでの長沼毅先生の講演会です。
ユーモアあふれるお話です。
そして辺境の生物の存在に、これまでの生命観が覆されました!(笑)
深海の生き物、一つだけ写真でご紹介しますね。
チューブワームさんです。
深海2500メートル、体長1メートルから3メートル、漆黒の海の中で生存する動物です。面白いことに、何も食べることなく生き続けます。
もっともっとお聞きしたくなる不思議なお話でした!(笑)
今日も朝から快晴です。
トマト畑では、草に囲まれながらも青い実がなり始めています。
トマト畑とジャガイモ畑で汗を流した後に見上げた夏の青空です!
地面ばかりを見て作業をしていますので、青空と入道雲が眩しい眩しい!!
梅雨が明け、ここ標高800メートルの山中も朝からとても暑いです。
あまりにも熱いので日中はもう外へは出られません。。子猫たちものびきっています。。
・・・話は3日前、7月7日に遡ります。
埼玉県川越市に川越胃腸病院という病院があります。
農楽母さんは、いろいろと不思議な縁に運ばれまして、、この川越胃腸病院を訪ねてきました。
望月院長先生はじめ医療・看護スタッフの皆さんの笑顔や挨拶、応対が素晴らしく「ここは病院?」と首をかしげたくなるほど、いわゆる病院であることを忘れてしまうような空間を作られています。
まず、「病院」のにおいがありません。
つぎに、先生もスタッフの皆さんもにこやかで気づかいが細やかです。皆さん明るく「こんにちは!」と、声をかけてくださいます。
そして、皆さん、この病院に勤めていることに心から誇りを持っておられます。「仕事はとてもやりがいがあります。そして楽しいです。院長先生がとても大きな存在でみんながまとまることが出来るんです」と、まだ年若い女性看護師さんが笑顔で語ってくださいました。
皆さん、それぞれの役割の中で「より良くあろう」とし、「より良くあるためにはどうすればよいのか」を、瞬間瞬間で判断されているのだと感じました。
これは、誰かの指示を待っていては出来ないことですね・・。
望月先生は、人として大切なことに3つのことを挙げておられます。
一つは素直であること。
次に、人を思いやることのできる謙虚な気持ちを持つこと。
そして、心からありがとうと言える感謝の気持ちを持つこと。
スタッフの皆さんは、この3つを大切にしています。
そして、望月先生も、一年に2回スタッフの全員一人一人と向かい合ってお話しをする時間を必ず取り、1人1人の心に寄り添おうとされています。
さて、、この素晴らしい川越胃腸病院に、沖縄から安田未知子先生が訪ねてこられました。
NPO法人茨城県経営品質協議会理事の鬼澤慎人さんと川越胃腸病院スタッフの小川卓さんの2年越しの熱い思いによりまして、安田先生との院内座談会が催されたのです!
安田先生は、第2次大戦中、「ひめゆり学徒隊」におられ、軍と学校間との伝令を務められたそうです。
とても80歳とは思えぬ若さ、そしてパワーがみなぎっておられます。
毎日、深夜2時に就寝、そして午前4時に起床!という生活をこなされているそうです!!(仰天!)
それは、常にだれかのため、何かの為に役に立ちたい、働かなければ、と思うからなそうです。
先生は、今でも無性に苦しくなり、毎年6月には目が腫れるほど涙を流します。
「6月は一番淋しいとき。目が腫れて何もできなくなる・・・」
戦争中に経験された言葉には尽くせない悲惨な経験を通して「なぜ自分が生きているのか。生とは何か、死とは何か」と煩悶を繰り返す中で、「自分はまだ人間になりきれていない。生きている自分の役割を弱い立場の人たちのために尽くそう」と、睡眠時間を削ってでも懸命に努力を続けておられるのだと思いました。
安田先生のお考えになる、沖縄の方の長寿の秘訣について。。
食べ物については、何よりも、地域の自然食。沖縄の年配の方は、ブタにしても「どこのブタね?」と、その出所を確かめるのが当たり前なのだそうです。そして、安心できるところのものを口にします。
それから、心の持ち方について。
「まず、生きていることに感謝をする。そして、全ての人が健康で幸福でありますように、と人のために朝晩祈る。(自分のためには祈らない)」
農楽母さんは、子どもたちについての祈りが、印象に残りました。
「真ん中通して下さい。(端と端ではなく、一番に・・でもなく)」
端っこは危険なので、、そして、人より上に立つような一番になることを願うのではなく、ただひたすらに「真ん中を通して下さい」と祈るのだそうです。
まだまだ心に残るいろいろなお話がたくさんありましたが、とてもここには書ききれません。。
最後に一つだけ、、、
安田先生と望月先生の一致した若さと魅力の秘訣!
それは「万葉集」!!
「万葉集」を読んで、脳内恋愛をする!!(笑)
望月先生は、万葉集を読んで飛鳥の里を散策する!
これが何よりの楽しみであり、若さの秘訣なのだとか・・!
いつの日か、安田先生、望月先生と一緒に飛鳥地方を訪ねてみたいですね・・。
安田先生、望月先生、とても素晴らしいお話しを本当にどうもありがとうございました。
また、このような機会を作って下さいました鬼澤さん、小川さんに心から感謝!!です。ありがとうございました。
そして、ナイチンゲール看護論について熱く語ってくださいました川越胃腸病院の野口看護部長さん、ウガンダの子供たちの社会支援の活動に取り組まれている鬼丸さん、楽しいひと時をご一緒させて頂きまして本当にどうもありがとうございました。
皆さん、またいつかお話をお聞かせ下さいね・・。
古代米を植えている田んぼに、小さな水生生物「ホウネンエビ」を発見しました。
網ですくい、バットに入れて観察します。
お腹を上にして、緑色のえらを一生懸命に動かして呼吸をしながらスイスイと泳いでいます。
きれいな水に入れてみますと、その可愛らしさがよくわかります。尾の先はオレンジ色ですね。
えらの色は、緑色の個体と、無色透明な個体もいました。
オタマジャクシもたくさん泳いでいますし、夜になればホタルが乱舞。
ホタルの様子ですが、ゲンジボタルが少なくなり、ヘイケボタルが出始めています。。
ホタルを写すのは難しいですね・・。
指先に留まったホタルですが、ぶれてしまいます。。
夜道では、ニホンジカに会いました。今年は作物を荒らさないでほしいのですが、、、シカも必死ですね。。
対する農家も必死。。
とにもかくにも、、色々な生き物たちに囲まれながら、稲はすくすくと育っています。