Archive for 2月, 2016
タンボロッジさんにステイ中の中日。
会津バスに乗りまして約40分くらいのところにあります、湯の花温泉まで足を伸ばしました。
湯の花温泉のある集落には、川沿いに小さな共同浴場が点在しています。
4つある共同浴場には混浴が2か所、男女別が2か所あるのですが、男女別の弘法の湯と湯端の湯に入りました。どちらも源泉かけ流しの小さな温泉です。
こちらは、湯端の湯。背景には湯の花温泉神社です。
そして、パンフレットに載っていましたお蕎麦屋さんに行ってみようと向かったのですが、、店舗らしい雰囲気はなく、どうみても普通の民家です。でも、小さな看板が掛けてありましたので、思い切って玄関を入ってみました。
70代くらいのご夫妻が、一瞬どうしようか、、というふうに顔を見合わせていたのですが、「時間はあるか? 今からやるからよ」、とご主人がおっしゃって下さり、暖かい居間に通されました。
湯の花温泉の裁ちそば処「滝音」さんは、本当は完全予約制で二人以上からなのだそう!
何も知らずに飛び込みましたので、ご主人が驚かれたのも無理がありません、、
でも、そこは田舎の暖かさ、、農楽母さん一人のために、石臼でそばを挽くところからやって下さったのです!
裁ちそばは、普通のそば打ちとは全く違うやり方でした。
「滝音」の星さんは、まず10割のそばを湯捏ねして、ピザ生地をのばすみたいに円形に薄くのばします。
それから、普通はそばを切る際に生地を折りたたんで定規を当てて切って行くのですが、円形のまま定規も使わずに左手の親指を添えながら、スーッスーッと手前にそばを切って行きます。
一枚の生地を、まるで布を裁つように切って行くので、裁ちそばという名前が付いているのだそう、、
ご主人の「ちょっとやってみるか?」とのお誘いで、体験をさせて頂きました。
こともなげに仕事をしているので簡単そうに見えたのですが、、当然ながら難しい!一定の幅に切れません、、
そして、まずは台所にて、茹であがり水で洗ったばかりのそばを笊からそのまま頂きました。
その時のそばの香りのすごかったこと!
それから席へ戻り、盛り付けたそばがテーブルに運ばれてくるまで約30秒。。
ここでも、ご主人が「何もつけずにすすってみろ」、とおっしゃるのでその通りにしたところ、今しがた台所ですすった時のような香りは、もう消えていたのでした。。
「そばは、水で洗いたてが一番美味しいということ、たった30秒でこんなに違ってしまうのだ、ということをを知ってほしかった。」とおっしゃるご主人。。本当にその通りでした!
それから次に、「つゆにつける前に塩で食べてみろ」、とおっしゃるので、塩だけで頂いたのですが、今度はそばの甘みが口の中に広がりました!
そばつゆは、ちょっと農楽母さんには甘すぎ(お砂糖の甘さかしら、、)ましたので、もっぱら塩だけで頂きましたです!
おそばの他にご主人がふるまってくださいました南会津の郷土料理です。
ニシンのサンショウ漬けと赤カブの甘酢漬け。
そして、切干大根のエゴマ和え。
どれももとても美味しくて、期せずして、グリーンツーリズムの郷土料理体験をさせて頂いた気持ちになりました!!
星さん、どうもありがとうございました!!
たくさん、ご馳走様でした!!
2月10日~12日までの2泊3日、南会津にありますタンボロッジさんへ、お料理の研修を兼ねて行ってまいりましたです!
今回は、東京から東武線で鬼怒川温泉駅駅まで行き、野岩鉄道(やがんてつどう)という2両編成のローカル線でガタゴトとゆられて会津高原尾瀬口駅へ。そこから会津バスに乗り換えましてタンボロッジさんの前まで、のんびりとローカル線の旅をしました。
ローカル線の旅って、振り返ってみれば何十年ぶりでしょう、、
電車やバスに揺られている間、本を読んだり物思いにふけったりうたた寝をしたり、時間に追われることなくゆっくりと過ごすことが出来ました。のんびりとしすぎたおかげで!?、乗り継ぎの電車に乗り遅れそうになったりもしたのですが!!何とかぎりぎりセーフ!
さて、、今回は2泊3日ですので、大屋さんのお料理を夕食2回、朝食2回の4食を頂くことが出来ました!!タンボロッジさんオリジナルのてまひまかけた創作料理の数々、、ご覧くださいね!
まずは、初日の夕食メニューです!
レンコンのマリネ風サラダ
このレンコンは、九州で自然栽培されたもので、水っぽくなくて味が濃いのです!
エクアドル風バナナ入りさつま揚げと、アンデス風トウモロコシの蒸し物
バナナ入りさつま揚げには、ほんのりバナナの甘さと香りがありました。トウモロコシの蒸し物の中にはオリーブの実とレンコン入り!
アーティチョーク入りジャガイモのポタージュ
上には、黒チューニョのチップスが乗っています!
このポタージュ、ジャガイモと昆布出汁と豆乳とお塩だけなのだそう、、シンプルな原材料だけなのですが、本当に美味しかった==!
ベジ魚のペルー風ソースかけ&黒キヌア入りご飯
黒キヌアのプチプチとした食感と湯葉を使いましたベジ魚、美味しかったです!!
米粉のチョコレートケーキ
もう、これはとーーっても美味しかった!
米粉100パーセントで、しかもベーキングパウダーを使わずに作ったスポンジケーキと全く豆腐臭くない豆腐のチョコクリーム!そしてオレンジの風味を感じさせる、バターナッツカボチャとリンゴジュースを煮込んだソースが絶妙のバランスでした==!(つい、興奮!!)
興奮冷めやらぬ夕飯を終えまして、、、、2日目の朝食です。
カムット小麦の自家製パンとスペイン風ベジオムレツ、甘酒、自家製マーマレード、自家製味噌のお味噌汁、、、
消化に良いと言われる古代小麦のカムット小麦のパン、やさしい味でした!!
2日目は、穂高養生園の調理スタッフやよいさんも合流しまして、さらに楽しい夕食となりました!
2日目の夕飯のメニューです!
ごぼうの養老煮のサラダ
ゴボウと梅干を10時間ことことと煮込んだ陽性の煮物!
ゴボウと梅干を長時間煮込むことで起きる化学変化!?で、それぞれのアクや苦み、そして酸味が打ち消されて驚きの甘さに転換されていることにビックリでした!!
レンコンボールのエスカベッチェ(ペルー風南蛮漬け)とアンデス風金時豆の煮物
紅芯大根のポタージュ
紅芯大根と昆布出汁とオリーブオイル(オルチョサンニータ)、タマネギと塩だけで、この味わい深さ!
紅芯大根の鮮やかなピンク色もとてもきれいでした!
ペルー風乾燥ジャガイモとベジミートの煮込み
乾燥ジャガイモとは、ジャガイモを薄くスライスして茹でてから乾燥させたもので、ペルーの保存食の一つです。乾燥ジャガイモのボリュームたっぷりで、お腹一杯になりました!
これが、その乾燥ジャガイモです!
カチカチに硬くなっています。これだけ硬くなれば、保存食として十分ですね!!
この日のスイーツは、米粉のティラミス!
このティラミスも、やさしい甘さでとても美味しかった。。。。
2日目の夕食後は、大屋さん、トモヨさん、やよいさんとの楽しい歓談の時間だったのですが、農楽母さんはお腹がいっぱいになり過ぎまして、途中で眠くなり先にダウンしてしまいました。。
お腹が一杯のまま眠りにつきますと、翌日の朝寝坊はお決まりですね、、
朝食の時間ぎりぎりに目が覚めまして、、3日目の朝食です。
フラックスシード入り米粉とひよこ豆粉入りのパン、ニンジンジュース、米飴で煮たイチゴジャム、ペルー風オムレツ、自家製味噌のお味噌汁、、
どのお料理もしみじみと味わい深くて、、
もう少し長くステイさせて頂いて、アトピーやアレルギー、化学物質過敏症の方にとっても、出来るだけ身体の負担が少ない様に、と編み出され続けている大屋さんのお料理の数々をもっと勉強させて頂きたくなりますよね。。
最後に、タンボロッジオーナーの大屋さんご夫妻とやよいさんと一緒に記念撮影です!!
お腹も心も幸せいっぱいに満たされた3日間でした!!
大屋さん、トモヨさん、やよいさん、楽しいひと時をどうもありがとうございました!!
それにしましても、、、もっと体力をつけてそして胃腸の強い身体になりたい、、!
イエ、、なります!!(宣言!笑)
昨日は、集落で暮らす「アラウンド80!」のお姉さんたちが、毎月一度の「おしゃべりサロン」という活動を農楽里で楽しんでくださいました!
皆さんとてもお元気で、ユーモアたっぷりで、朗らかで清々しくて、、笑顔あふれる楽しいお食事会となりました!
農楽母さんもおしゃべりに参加をさせていただいたのですが、ついうっかりと「おばあちゃん」という表現をしてしまった際のこと、、皆さん一様にきょとんとして、一瞬の間があった後で大爆笑!
「おばあちゃんって私らのことかい!??」(笑)
つまり、、お元気なお姉さんたちの意識の中では、「年齢アラウンド80」とはいっても、全くおばあちゃんではないのです=!!
このすごさ、お分かりになりますか???
先日のこと、大岡の99歳のお姉さん!が信濃毎日新聞に大きく取り上げられていたのですが、99歳でも春から冬までしっかり農作業にいそしんで食事は3食自分で作り、診療所の先生によりますと「痴呆と認められる所見は一切なし」とのこと。。
集落のお姉さんたちの若々しさを見ていますと、確かに肉体は少しずつ老いては行くのでしょうけれど、病気になる理由もないですし、何か下降線をたどって「死」というものに近付いて行っている、という感じは全くありません。。
かえって30歳ほど年下の農楽母さんの方が、お姉さんたちから一杯元気を頂きました!!
昨日お作りしましたスイーツは、カシューナッツと百年栗で作りましたマロンアイスと小豆のパフェ!
お姉さんたちにも大好評で、とても嬉しかったです!!
今日は、粉雪の舞う一日でした。
明日からまた上京をして、料理教室に参加をしたり、いろいろな打ち合わせをしたり、南会津まで足を伸ばしてタンボロッジさんに宿泊をしたり、、と、しばらく山を離れますので、今日中にできる作業をできるだけやってしまおうと朝からフルスピード??で動きました!
まずは、エゴマの処理です。
カラカラに乾いたエゴマの枝を、大きな段ボール箱の中でバシバシとはたいて小さな実を落とします。
実の入った筒状の袋は、シソ科特有の巾着状の形をしています。
ですので、相当強くはたかないと、実が飛び出してきません、、
ぱらぱらと落ちたエゴマの実と枝や袋の殻を、まず2段階の篩にかけてから、トウミにかけて選別します。
それから水洗いを2回ほど、、そうして自然乾燥をさせて、ようやく食することのできるエゴマが出来上がりました!
さて次に、キウイジャム作り。
昨日のうちに皮をむいて一度冷凍しておいたものに、オーガニックのきび砂糖を入れて煮詰めました!
さてさて、次には凍み大根作りです。
これも、昨日蒸し上げてワラを通し、一晩冷たい湧き水につけておいたものを軒下に干しました。
どれも、少量ずつなのですが、結構な手間のかかる作業です。。
((来年の凍み大根は「もっとたくさん作ろう」、っと今から意気込んでおります。。))
でも、このてまひまかける作業がとても楽しく、時がたつのを忘れるほど充実しているのです。
そして、作業の時々に「あ、これ美しいな、、」と感じる瞬間があり、それは例えば、キウイの皮をむいた時に現れる瑞々しく透明感のある緑色であったり、ワラを通した大根を吊るす瞬間に、逆光で大根の繊維が輝いて見えたり、、
そのたびに、胸のあたりがぽっと暖かくなるような幸せ感に包まれるのでした!
アジアンタムというシダの茎を1本、青い瓶に挿しています。
その茎に、小さな泡がたくさんついていました。
その泡を見ていたら、、何となく小学生の頃に読んだ宮沢賢治の「やまなし」の一節を思い出しました。。
小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。
一、五月
二疋の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳ねてわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
上の方や横の方は、青くくらく鋼のように見えます。そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
『クラムボンはわらっていたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『それならなぜクラムボンはわらったの。』
『知らない。』
つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒泡を吐きました。それはゆれながら水銀のように光って斜めに上の方へのぼって行きました。
・・・・
いま読み返してみても、クラムボンっていったい何なのだろう、とか賢治は何を言いたかったのだろう、とか解らないことばかりです。。
小学生のころはどう感じたのだっけ??
ゆらゆらと揺らめく水底でのやり取りを想像しながら、不思議な感じを持ったことは覚えているのですが、、
埼玉の友人から届きましたたくさんのゆずと金柑を使いまして、ゆずジャムと金柑のシロップ煮を作りました。
こちらは、金柑のシロップ煮です。
種まで軟らかく煮えているので、丸ごと頂けます!
こちらはゆずジャムです。
ゆずの果肉と中ワタと果皮を使いまして、種以外、丸ごとのジャムです!
ほろ苦さと酸味が、たまらない美味しさの仕上がりになりました!
今朝は少し雲がかかっていたものの、五竜岳から白馬三山のモルゲンロートがとても美しかったです。
一昨日、「森のイスキア」の佐藤初女さんが亡くなりました。。
深い信仰をお持ちの方でしたので、きっととても静かに天に召されたことと思います。。
ご冥福をお祈りいたします。
今日は、快晴の朝を迎えました。
大きなチビ太とチャイに顔を挟まれて寝ていたために、朝寝坊をしてしまったのですが、、
戸隠山と白馬の雪山の美しさに、ぱっちりと目が覚めました!
ぁーー、日の出頃に起きることが出来ていたなら、美しいモルゲンロートの写真を撮ることが出来ていただろうに、、と思うと、ちょっと残念、、
明日の朝は、少し早起きをして日の出を待ってみようっと。